![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/131044064/rectangle_large_type_2_63289e1e319946ca1986eec57f7787fe.png?width=800)
No.20【試合分析】トッテナム対ブライトン(23/24-第24節-2月11日)
前半
スタメンは以下の通り。
![](https://assets.st-note.com/img/1708067109420-DeQLGnOOPM.png?width=800)
トッテナムは、サールがスタメンに復帰。ソンフンミンもベンチに加わっており、ベストメンバーが揃う。ブライトンは、三笘が復帰するも、アディングラ、マーチ、ペドロらを欠く。
試合始めはブライトンペース。開始早々、ファンデフェンのロストから、ウェルベックがチャンスを作る。
トッテナムは、いつも通り、235でビルドアップを行う。これに対してブライトンは、選手のポジションを無視したマンマークを採用してきた。トッテナムは、FAカップのシティ戦、前節のエバートン戦と、高い位置でのマンマーク戦術に苦しんでいたので、これをブライトンも採用した形。ウェルベックがベンタンクール、ブオナノッテがファンデフェン、ララーナがロメロ、三笘がポロにつく。マディソンに対しては、CBのファンヘッケが付き、マディソンがディフェンスラインまで落ちても、ここまでついていく。
このマンマーク戦術により、ヴィカーリオ、ロメロやファンデフェンがボールを持ったとき、パスコースが空かないため、攻撃が停滞。無理にベンタンクールらにつけても、前を向けないため、バックパスとなったり、プレスにひっかかり危険な位置でロストしたりする。
シティ、エバートンと比べ、ブライトンの方が、マンマークをより徹底している印象。また、シティ、エバートン共に、一定段階まで押し込まれると、マンマークを解除していた。体感だと、ハーフラインあたりで、マンマークを解除していた印象。他方でブライトンは、もう少し低い位置までマンマークを続け、深い位置まで入られて初めて、マンマークを解除してブロックを組む。
ブライトンの攻撃は4231のまま。いつも通り、DM2枚がCBの近くでボールを受けに来て相手を引き付け、そこからCFやWGの足元、あるいは裏につけて前進するといった、ハイリスクハイリターンの戦術。STのララーナは、落ちてDMのそばに入ることもあれば、高い位置で深さをとったりすることもあり、自由に動いている印象。対してトッテナムは、4231ではめに行く。ララーナに対しては、ロメロがマンマーク気味についていく。この2人は、試合を通して、バチバチにやりあっていた。
15分、ブライトンは、高い位置でボールを奪い、ウェルベックがペナルティエリア内で倒されPK獲得。これをグロスが決め先制。
失点したトッテナムだが、これを機に、より前に出ていく。その結果、ブライトンのビルドアップがひっかかり、ショートカウンターからチャンスになりそうな場面が出てくる。
21分、マディソンがハーフ付近で1枚躱し、リシャルリソンにアウトサイドでスルーパス。1対1になるも、スティールのセーブ。25分、高い位置でボールを奪い、最後はマディソンのシュートも、惜しくも枠外。決定機を2つ外してしまう。
28分、ブライトンもチャンスを作る。高い位置でボールを奪い、左の三笘につける。ファーストタッチで縦に入り、アウトサイドでシュートを打つも、ヴィカーリオのセーブに阻まれる。
さて、ブライトンのマンツーマンの守備に対し苦戦するトッテナム。後ろからのビルドアップが中々機能しない状態だが、ハーフ付近までボールを運ぶことができれば、状況は一変。ブライトンは、マンツーマンの性質上、人基準で守備をするため、瞬間的にサイドの裏スペースを埋めることができない。そのため、そこをよく使えば、大きなチャンスになる。
加えて、ブライトンの守備のやり方には、もう1つ大きな問題があった。これを確認するために、35分のシーンを見てみよう。
ここから先は
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?