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起業した人、事業承継した人が、経営で困ること

スタートするのは簡単ですが、事業の継続、存続は、
実はそんなに簡単ではありません。
1円で法人を作って起業できる、と言っていた時代もありましたが、
その後、どれだけの企業が残ったのか・・・

まずは、経営者(社長)が知っておきたいこと、から整理します。


企業の役割とは何か?

中小企業では、事業を行う上で、個人で開業している人、法人を経営している人がいます。

中小企業では、個人事業から法人化した人も多いと思います。
また、事業承継して代表取締役になった、という人も、
いますよね。

起業する背景、理由。
最初は、「食べるために必要だった」「家族を養うために必要だった」
という理由が、多いようです。

ある程度、事業が軌道に乗れば、
1年、3年、5年、と、企業の存続が可能になっている状態。
売上が継続してたてられているか、持っている資金が多ければ、
資金が尽きるまでは、続けることが出来る、というケースもあります。

しかし、企業として発展するには、
一人で起業した人も、途中で、人を雇い始めます。
アルバイトや、業務委託、そして、正社員を・・・、
と、人を雇用して、事業拡大を図ります。

そのステージに入ったら、
「組織」というものを意識し始めたほうが良いでしょう。
ここが、意識の切り替えのタイミングです。
それまでは、家業の色が濃く、ルールも未整備。
業績も、一緒に働いている人の能力に、かなり、左右される、
という企業が多いのです。

「企業」の役割(目的)は、3つあります。
1.社会貢献
2.社員の生活を支えつつ、働き甲斐を創出すること
3.利害関係者の利益を最大化すること
  (3は、顧客や、取引先などのメリットを高める、要望を叶える、と、言い換えても良いかもしれません。)

企業は、誰のために、何を成すのか。

組織として活動し始めるときは、考え始めてください。

一人起業と人を雇用する企業では、必要な処理が桁違い

一人で起業、経営している場合は、
自分の働きが、売上を作ります。
自社の提供する商品、サービスに関して、
必要な知識、法律、売上と経費を考えておけば、良かったのです。

しかし、人を雇用する場合、
労務管理に必要な知識、
例えば労働基準法、労働契約法、安全衛生法、労働者災害補償保険法は、必要な知識になります。

雇用保険法、健康保険法、厚生年金保険法は、労働者の雇用日数、時間によって、必要になります。
そして、令和6年、加入基準を下げていく方向で、法改正の審議がされています。
人を雇用するために、必要な知識がある、というだけではなく、
作らなければならない資料は、山ほど増えます。

雇用契約書、労働条件通知書、タイムカード、給与計算、給与明細、健康診断の受診手配、マイナンバーの管理、賃金台帳の備え付け・・・。

事務仕事だけでも、かなり増えます。
雇用契約書を始めとした書類は、1人雇用しただけでも、必要になります。
人数が増えると、さらに必要になるものもあるのですが、
ここでは割愛します。

税理士、社会保険労務士が、届出、申告書類を作るにしても、
企業が中身を知らないなんてことは、あってはならない。
なぜならば、人材の募集、面接採用から、
すでに、法律の規制がありますし、人を雇うために知っておかなくてはいけないルールは、応募してきた人に説明しなければならないことでもあるのです。

一人で出来ないのであれば、
それを手伝ってくれる人も必要です。
だから、人を1人雇う、ということは、
1人では済まない、と思った方が良いでしょう。

システム利用も効果的

そういうわけで、DX、と一言で表されてはいますが、
大企業だから出来る、ということではなく、
中小企業に合った機能のシステムを使って、
効率化、整理しておくことが、
後々、困ることなく、運用できるし、
あれどこ行った、と探さなくてもいいわけです。

ITリテラシーは、誰にでも必要だ、
ということは、お伝えしておかなければなりませんね。

最近の行政の動向を見ていると、
一企業に、最低1台はパソコンが必要だと言えます。
スマートフォンでは、資料を読むことが出来ませんし、
申請、申告のとき、画面が小さすぎて、
間違いのもとです。

パソコン使えない、は、もう無理だ、
とたまには、ネガティブ系のことも書いておきます。

あまり落ち込まないように・・・

税理士、社労士、職業で一律に考えず、
どのようなサポートをお願いできるのかを、
調べたり、聞いたりしてみましょう。

経営全般のことを考えて提案してくれる士業は、
おそらく、数は少ないと思います。
そして、システム入れたら大丈夫、ということはなく、
それを使える人材が、企業にも必要です。
もちろん、みんなが使えるような、シンプルな仕組みとして
入れることが必要ですね。

クラウドシステム、いろいろなメリットがあります。
そんな話も聞いたいな、という方は、
ぜひ、お知らせください。

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