男くさくて古くさいラヴソングの極私的プレイリスト
「古くさい」とは失礼な言い草ではありますが、私としては決して否定的な意味合いで使っているわけではありません。
オールド・スクールなスタイルながら今なお新鮮な楽曲が多々あることは、みなさんもよくご存じでしょう。
年少の頃からの周囲の影響により「古くさい」曲を愛好している私にとって、これら「男の心情」を吐露する曲も大変好ましいものです。
♪ ”I’ll Do Anything for You” by Lee McDonald
Ecstasy, Passion & Painのオリジナル・ヴァージョンは流麗なフィリー・ダンサーでしたが、ニュージャージー出身のLee McDonaldさんのこの1981年のカヴァーは、強靭で伸びやかな声に情熱を込めたストレートなラヴソング。
カッコイイ!
♪ ”Jolie” by Al Cooper
Blood, Sweat & Tears結成の主要人物であり、サザン・ロックの大立者として活躍したAl Cooperさんの1972年のヒット。
当時の恋人に向けて、思いの丈をぶちかましてます。
絞り出すようなリフも印象的で素敵だなぁ。
♪ ”I Wanna Be Loved” by Elvis Costello
シカゴのコーラス・グループ、Teacher's Editionのバラードをスタイリッシュにカヴァー、1984年。
それにしても聴くほどに切なくなる歌詞だ…
キスをされる度にモノクロの画面がポワッとカラーになる演出、若々しいCostelloさんの表情もサイコーです。
♪ ”Taxi” by J. Blackfoot
元The Soul Childrenのリード・ヴォーカリストだったJohn ColbertさんがソロとしてJ. Blackfoot名義で放った1983年の大ヒット。
失いつつある愛を悔やむ男の心を塩辛い声で訴えるこの名曲、いろんな人にカヴァーもされました。
聴くたびに胸に迫る一曲。
♪ ”Never be another you” by Lee Fields
「かけがえのないあなた」に向けて、どんなに愛しているかを切々と語る感動的なバラード。
長年連れ添った奥さんに旦那が贈ったりするとめちゃ効きそう。
半世紀にも及ぶキャリアを持つファンクのリヴィング・レジェンドの2016年作。
これも男ごころ全開の名曲ですな。
♪ ”Cuz it's you girl” by James Walsh Gypsy Band
1978年のアルバムだけを残したこのバンドの、高揚感あふれる一曲。
AOR/ブルー・アイド・ソウルの文脈でも永く愛されていますね。
カッティング・ギター、ホーンズ、コーラス、全てがこのシンプルなラヴソングを盛り上げてくれます。
♪ ”It Ain't Over 'Til It's Over” by Lenny Kravitz
こちらも大ヒットしました1991年作。
初めてこの曲を聴いた時は、「終わりが来るまでは終わりじゃない」ってスゲー便利な言葉だなって思いました。
しかし残念ながらこの曲の主人公は、すでにフラれてることを自覚してますね。
そんな女々しさも含めて男の恋の歌、というところですか?
前回女性の歌う楽曲を集めたので、今回は男性ばかりにしてみました。
力強さも純情も、情けなさも痩せ我慢もひっくるめて「男らしさ」ですよね、男性のみなさん。
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