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「部屋に飾りたいレコードジャケットってどんなの?」って聞いてみました

春まっ盛りですね。
新しい環境で生活をはじめた方もおいでではないでしょうか。
私にも経験がありますが、新生活ってなんかフワフワして落ち着かないです。

先日やはり引っ越したばかりの先輩の家に遊びに行ったら、それはもうオサレなお部屋に住まわれてて、後輩の身ながら「なんだ先輩のくせに生意気な…」とかドス黒いオルター・エゴが表面化しそうになりました。

自らのオサレ生活に浮かれ上がってる先輩は、真新しい壁にフレームに入れたレコードジャケットを飾っていました。
集まった連中で「自分だったらコレ飾っちゃう」みたいな話をしたのは言うまでもありません。
その後も知り合いに会った機会に聞いてみました。
「部屋に飾りたいレコードジャケットってどんなの?」

そして、それらがオサレな部屋に似合うのかも検証してみましょう。


■A-(エーマイナス)先輩:

"Aja"   Steely Dan   1977

「こういうお題にはあまりにベタすぎるけど、好きなんだからしゃーないしょ。
改めて見るとやっぱいいわ、マジでアナログ盤買おうかな」

黒い黒い
スタイリッシュだなぁ
でもちょっと重くない?

曲はこちら→♪ "Peg"


■チョー君:

"Is This It" The Strokes 2001

「ストロークスは最近好きになったんだけど、ジャケットで気に入ってるのはずいぶん前のこれ。
好きな曲?このアルバムのじゃないけどいい?」

そしてエロ系ジャケの伝統は続く…

曲はこちら→♪ "The Adults Are Talking"


■松小路いねさん:

"Cousin" Wilco 2023

「すっごく綺麗で不気味で、ゾワゾワするジャケットだけど惹かれます。
ウィルコの曲の世界に合ってるような気がしますけど、自分の部屋に飾っとくのはどうかなww」

メンタル弱ってる時に見つめたらちょっとヤラれちゃうかも…

曲はこちら→♪ "Levee"


"Sur scène" Fredericks Goldman Jones 1992

「フレンチ・ポップス・トリオのライヴ・アルバムです。ブリキのフルアコってところが可愛くないですか?」

どうなんだろう?
この部屋ではないような気がする…

曲はこちら→♪ "Sirima - Là-bas"


■ウチの親父:(本人に聞かずに勝手に予想)

"Horses" Patti Smith 1975

このジャケットは親父の家のレコード棚に面陳してあったので、小さいころからよく見てました。
なるほどロバート・メープルソープさん撮影のポートレイトは、今見てもかっこいいです。

どっかのブティックにありそうな感じ

曲はこちら→♪ "Gloria"


■カ・ズーマ君:

"The Balance" Catfish and the Bottlemen 2019

「いいよねこのジャケット。このイラストのTシャツがあったら買う」

うむ、私も好き

曲はこちら→♪ "Longshot"


"Heaven Knows I'm Miserable Now" The Smiths 1984

「もう一個いい?
このジャケの女性、ヴィヴ・ニコルソンって60年代イギリスの悲劇的な成金のオバさんなんだけど、『アタシの惨めさを誰も知らない』ってフレーズにぴったりなんだよね。見てよこの寒々しさ」

写真の由来を聞くと飾るのをためらう…

曲はこちら→♪ "Heaven Knows I'm Miserable Now"


■紀伊國屋さん:

"Virgin Beauty" Ornette Coleman 1988

「印象的なジャケットったらこれかな。
コールマンの最高傑作とは言えないけど、ジェリー・ガルシアが参加してたり、好きなアルバムだね」

にぎやかでいいです
白目剥いてるし

曲はこちら→♪ "3 Wishes"


"American Garage" Pat Metheny Group 1980

「ジャケットで選ぶならこれも絵になるんじゃない?
ジョエル・マイヤーウィッツの写真、好きなんだよねオレ」

これはサマになるよね

曲はこちら→♪ "(Cross the) Heartland"


■烏森さん:

"Quiet Fire" Roberta Flack 1971

「昔、霞町の交差点のそばにあったソウル・バーに入ったらこのレコードがかかってて、カウンターにジャケットが置かれてたのよ。
タイポグラフィの処理もすごくいいし、アフロっていえばこれだよね」

アフロ・ヘアの見本
カッコイイ!

曲はこちら→♪ "Bridge Over Troubled Water"


"Let's Clean Up The Ghetto" The Philadelphia International All-Stars 1977

「同じ店で見かけたこのレコードも、この女の子の佇まいに一発でやられたな。
ずいぶん探して、中古盤屋で見つけたっけ」

セピアトーンの中の白がステキ

曲はこちら→♪ "Let's Clean Up The Ghetto"


■水面敏宏君:

"Modern Vampires of the City" Vampire Weekend 2013

「飾りたくなるって言ったらこれだろ。カッコ良くない?
中身?ちょっと地味。でもいいよ」

雰囲気ありますね
ちょっとキマリすぎでは?

曲はこちら→♪ "Step"


いやーイロイロありますね。
てゆーかみんな「部屋に飾る」って前提だけあって、気取ってオサレなジャケットを選んでくれました。
今度は「思わず笑っちゃうジャケット」とか聞いて回ろうかな。
とまれ、皆さんのご協力に感謝します。


images : InteriorLens, Thank you for letting me borrow your wonderful work.


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