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夏のBGM|涼しいところでレイド・バックしてます編

連日の猛暑は危険なレベルに達し、日によっては外出もためらわれる状況です。
すでに高温は、台風や洪水と同等の自然災害ですね。

冷房設備を開発・普及させてくれた方々に感謝する日々です。
とはいえ、それらによる都市温暖化もこの気温上昇を招いている事由のひとつ。
でも適切に冷房に頼らないとイノチがアブナイ。

そんなアンビバレンツな感情を抱きながら生活されている方もおいででしょう。
空調管理された室内でヨギボーにもたれてパピコなんぞを啜り、のんびりと音楽を楽しむ快楽はたいへんに魅力的なんですけどね。

地球環境にも気を遣いつつ、そんな夏の休日に似合いそうなレイド・バックした曲をいくつか集めました。
レイド・バックといえば70年代、そのころの空気を感じられるものを中心に、文字通り「Laid Back」=「ゆったり・リラックス」していただければ。


♪ "Inspiration Information" by Shuggie Otis(1974)

個人的にはレイド・バックといえばコレコレ。
いついかなる時でもこの曲を聴くとフーッと力が抜けていくようだよ。
浮遊感あふれるメロディを支えるアナログ・ドラム・マシンがたまんない。


♪ "Laid Back Era" by Gregg Allman(1973)

Gregg Allmanさんに、タイトルもズバリ「レイド・バック・エラ」なんて曲があったのね。
この乾いた声が流れるだけで、ジ〜ンと胸に染みるなぁ。


♪ "Turning Point" by David Lindley(1981)

これは81年の作品だったんですね。
Booker T. Jonesさんのオルガンもめちゃくちゃいい味だし、Tyrone Davisさんの原曲にテクス・メクス風味がふりかけられてて、好きなんだよねー。


♪ "Let It Go, Let It Flow" by Dave Mason(1977)

続いては夏らしく爽快なナンバーでいくよー。
この曲、なんと言ってもRick Jaegerさんのドラムズが聴きものだよね。
アップ・テンポだけど余裕があって、みんなが演奏を楽しんでいるのが見えるようだよ。


♪ "Willie and the Hand Jive" by Eric Clapton(1974)

Claptonさんの大ヒットアルバムの中でも地味めな曲だけど、レイド・バック加減が最高だよね。
控えめに入るYvonne Ellimanさんのコーラスが印象的でカワイイ。
曲の終わりとともに昼寝しちゃいそう。


♪ "Chuck E's in Love" by Rickie Lee Jones(1979)

この独特のリズムとシャキッとしたギターはクセになるなー。
名手Steve Gaddさんのタメの効いたノリは、ダルなようでいてツボにはまって、これぞレイド・バックではないでしょうか。


♪ "Two Trains" by Little Feat(1973)

ニューオーリンズのセカンド・ラインを思わせるベース、サスティンの効いたギター、ピアノのシンコペーション、このファンキーさは今聴いても素晴らしい。
すごく濃密なのにリラックスしてる感がカッコイイことこの上なし。


♪ "Over and Over" by Joe Walsh(1978)

バーバンク・サウンドのエッセンスをも取り込んで、さらに大きなスケールでゆったりと聴かせてくれる名曲。
なんか、Eagles本体よりも各メンバーのソロ作の方が気になってしまうのは私だけでしょうか。


♪ "Do It Again" by Steely Dan(1972)

聴けば聴くほど一筋縄ではいかないラテン・グルーヴとサイケデリックな間奏、揺れつづけるエレピ、どうしたらこんな曲を作れるのでしょうか。

ちなみにCharさん石田長生さんのユニット「BaHo」でのカヴァーも激シブ!

https://www.youtube.com/watch?v=Hs072hPUZVM


♪ "Around The Bend" by Universal Cave(2019)

最後は数年前の曲で締めましょうか。
Universal CaveはフィラデルフィアのDJ集団だそうです。
アコギとボンゴにトランペットが絡む、哀愁のヴォーカル。
この感じを今出してくるセンス、すごく好きなんです。
どこかに元ネタがあるのかなぁ?


top image : kbt1016, Thank you for letting me borrow your wonderful work.



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