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夏のBGM|ちょっと懐かしい日本のポップス編

夏のBGM、第二弾でございます。
今回は懐かしめの日本のポップスを取り上げました。
といいますのは、先日こんなことがあったからなのでございます。

暑い〜暑い〜。
ラニーニャ&エルニーニョの最凶ユニットめ。
寄ってたかって暑くしてくれるなぁ。

おや?あのお店、氷ののぼり旗が出てる。
こんなところにかき氷屋さんがあったっけ。
そうとう古ぼけたお店だけど、今まで気づかなかったなぁ。
これ幸い、職場に戻る前にひといき入れていこうじゃないの。

私:ごめんくださーい。

店のおじいさん:いらさーい、そこの扇風機の前に座りんさい。

私:ふぅー、気持ちいいー。
それじゃ夏のド定番、氷イチゴひとつお願いします。

お:あいよー。

私:戸口も窓も開け放してあるのに涼しいー。
風鈴の音色がいいなぁ。
どこからかノリのいい曲も聞こえてくるよ。
お店の奥のモニターからかな…ってこの曲は…!


♪ "トマト・イッパツ"  by SPECTRUM(1979)

私:キレッキレのホーンと美しいファルセット、ブリブリのスラップ・ベース。
なにコレめっちゃカッコイイ!

お:新田一郎くんが率いたブラス・ロック・バンドのデビュー曲じゃ。
派手なパフォーマンスでも話題になったもんじゃが、残念ながらバンドとしては短命じゃった。
はいよ、氷イチゴ。


♪ "二人の夏"  by 浜田省吾&The Fuze(1975/1987)

私:あ、これは聴いたことある。
ビーチ・ボーイズを意識したようなメロディーがいいですね。

お:愛奴時代の名曲をセルフ・カヴァーした新録音じゃ。
永年の盟友、町支寛二くんのコーラスが厚みと暖かさを添えておるわい。


♪ "かぎりなき夏"  by 西城秀樹(1984)

私:西城さんにこんなアダルト・オリエンテッドな曲があったとは…ヒデキかんげきー!

お:シカゴのDJ、Van Paugam氏がYouTube上で取り上げたことで再注目された名曲じゃ。
滝沢洋一くんの作品が評価されてワシも嬉しいわい。


♪ "一本の音楽"  by 村田和人(1983)

私:出た!夏のド定番その2。
イントロのギターから、青い空へ昇ってゆくような爽やかさ!

お:この青臭さ全開の名曲は永遠に古びることはないのぉ。
紆余曲折あったミュージシャンじゃが、やはり夏が似合う男じゃった。


♪ "Dear Summer Time"  by 水越けいこ(1982)

お:爽快なギターのイントロといえば、この曲も夏がテーマじゃな。
L.A.でのレコーディングには、ポーカロ兄弟、スティーヴ・ルカサー、デヴィッド・ペイチほかTOTO人脈が勢揃いのバッキングじゃった。

私:Airplayにも通じる西海岸テイストに、水越さんの憂いに満ちた歌声が似合ってますねー。


♪ "君に、胸キュン。"  by 吉田羊&鈴木梨央(1983/2020)

私:あ、あのポカリスエット母娘!
フル尺見るのは初めてですけど、歌もダンスもめちゃくちゃカワイイ!

お:高橋幸宏くんがアレンジから歌唱指導までしたそうじゃな。
オリジナルよりも、この子らの歌の方が夏休みっぽくていいじゃろ。


♪ "夏の続き"  by サテライト・ラヴァーズ(1996)

私:これはまたシブい選曲。
懐かしの渋谷系の中でも、フリー・ソウルを思わせる爽やかさ。
ささやくような池内美加さんの声、このグルーヴにぴったり。
氷アズキおかわりください!

お:あいよー。


♪ "Summer Jam '95"  by スチャダラパー(1995)

私:お、渋谷系に続いてはスチャダラですか。
このダラダラとしたフロウが、小学生の頃の夏休みっぽくてたまんないなー。

お:ローファイなトラックの元ネタはヴィブラフォンの名手、ボビー・ハッチャーソンの「Montara」じゃよ、氷アズキおまち。


♪ "夏のリビエラ -Summer Night in Riviera- "  by 大瀧詠一(2016)

私:うっとりしちゃう歌声。
たしか「冬のリビエラ」って曲のセルフ・カヴァーですよね。

お:大瀧くんらしく複数ヴァージョンがあるが、ワシはこの少しキーが高いオリジナル版が一等好きじゃな。


♪ "Perfect Summer Time"  by 平山三紀(2001)

私:これまたゴージャスなアレンジに乗ってパワフルな平山さん。
どの時代もカッコいいなぁこのひとは。

お:作詞が橋本淳くん、プロデュースが与田春生くんの親子での制作というのもシャレておるね。
ほれ、氷のおかわりはどうじゃね。
氷レモン、ブルーハワイ、氷すい、まだまだあるよ…


あー、こめかみがキーンとしてきた!
音楽に興奮してかき氷を一気に飲んでしまったからか…
いたたた…なんだか耳も遠くなってきたよー。
うーんうーん…

〜暗転〜

あ、あれ?
かき氷のおじいさんは…?
あのお店は…?
ていうかココ、村の外れの霊苑じゃん…
ひ、ひ、ひええええ〜!


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