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長男が「ポケモン嫌い」になったワケ

観たくない。ぼく、ポケモン嫌いだから

Amazonプライム・ビデオでポケモンのアニメを見つけたので、観る?と聞くと、5才の長男はそう答えました。



え、ポケモンが嫌いなんてことある?

そもそもポケモンのアニメも見たことないし、ゲームもやったことないのに?


ぎゅっと唇を噛む長男の目線の先には、イーブイのTシャツ
いとこのお兄ちゃんからお下がりで貰って、よく着ていたやつ。


このTシャツ


あー、そういうことか…。

それ以上は何も話そうとしない長男を横目に、私は何があったのか勝手に理解しました。

申し訳ないことしたな。


それからというもの、「キャラクターもののお下がり」は、着せないことに決めました。

皆さんには、気の弱い我が家の長男に何が起こったか分かりますか?
私はこの日まで、気づいてやれませんでした。

そんな子育ての後悔を、経験としてまとめます。
誰かの参考になれば嬉しいな。

それでは最後までよろしくお願いします。



ポケモンと息子


そもそも息子は、アニメを観たがりません。
ポケモンに限らず、ディズニーもジブリも嫌がります。

理由は本人に言わせれば「怖い」から。

いきなり怖いシーンが始まるかもしれないと思うと、観られないのだと。

選ぶ映像コンテンツも、本人の中で「怖くないこと」が約束された、ミッフィーのような牧歌的な作品か、歌が主体のものばかりです。


だから、いとこのお兄ちゃんからお下がりのイーブイTシャツをもらったときは、「カワイイ犬だね!」という反応でした。

今でも彼はピカチュウ、イーブイ、ミュウツーしかポケモンを知りません。


そんな、そもそもポケモンを知りもしない長男が、なぜここまで嫌いになってしまったのか。

それは幼稚園にTシャツを着ていったからだと、私は推測しました。



「あ、イーブイだ!」


ここからは私の想像を含みます。
(長男の反応を見るに、おそらく合っています)

幼稚園に「カワイイ犬のTシャツ」を着ていった長男。

きっとこんなやり取りがあったのでしょう。



お友だちA
「あ、イーブイだ!長男くんイーブイの服きてる!」

お友だちB
「ホントだー!」

(ガヤガヤ)

長男
「お兄ちゃんにもらったんだよー!」

お友だちC
「わたしはカイリューが好き!」

お友だちD
「ぼくモンスターボールの虫かご買ってもらった!」

お友だちA
「長男くんは何のポケモンが好きなの?」

長男
「えっと・・・」

長男
「ごめん、ぼく、あんまり知らない・・・」



困惑する長男の姿が、親からするとありありと思い浮かびます。
カイリューもモンスターボールも知らない長男のもとに集まるお友だち。

みんなから矢継ぎ早に浴びせかけられる質問。
その真ん中に立ちながら、答えに窮する息子。

それはポケモンが嫌いになるハズだよ。
ごめんね、先に気付いてあげられなくて。

妻と相談して、それ以来、
子どもが好きでもないキャラクターの服
は避けることにしました。


子どもの「環世界」を想像する


「環世界」という言葉を知っているでしょうか。

私はこの言葉を、伊藤亜紗さんの『目の見えない人は世界をどう見ているのか』という本で知りました。


環世界とは、
すべての動物には、その種に特有の "世界の見え方" がある
という考え方です。


読書記録とともにスクラッピングしていた新聞記事を貼っておきます。
読めそうな方はぜひ読んでみてください。


私は今回のエピソードを通じ、子どもの環世界を想像できていなかったな、と自省しました。


彼らの目線では、物事はどう映っているのだろう。
幼稚園という場所では、どんなことが起こっているのだろう。
私のことばは、5歳児にはどう聞こえるのだろう。


正解にたどり着くのは難しくても、何かしらの思いを巡らせることは出来るかもしれない。

そう決意を新たにする出来事でした。


まとめ


今回は、5才の長男が「ポケモン嫌い」になったことをキッカケに、子どもの環世界について思いを馳せてみました。

こういった子育ての手痛い失敗が、少しずつ自分を親にしていくのだと感じています。


5才の息子と2才の娘を育てながら、毎日更新しています。
こちらの子育ての記事も、よろしければ。


それでは、また。

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