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ロゴデザインの仕事で圧倒的に助けられたおすすめ本8冊

今日はロゴ制作において圧倒的に助けられた本について書いてみたいと思います。

※2024年1月21日に追記

❶どういった点で役に立つのか

❷僕がどうやって使っているのか

この2点に絞って簡潔に書いていきます。

どの本も本当におすすめで、僕自身も現在進行形でめちゃくちゃ助けられています。


*ロゴデザインの基礎・基本・応用が学べる本

ロゴデザインのコツ

【どういった点で役に立ったのか】

①ロゴデザインで必要な情報を網羅的に知ることができる点

この本以上に丁寧にロゴデザインの作り方について書き上げてくれている本は洋書含め世界を探してもないと思っています。

それくらい完成度の高い本で、ロゴデザインを学び始めの際に絶対に買った方がいいお守り本になると思います。

②ロゴデザインのクオリティを更にアップするための技術を公開してくれている点

優しい柔らかい表紙なので初心者向きと思いきや、基礎だけではなくレベルの高い技術も学ぶことができます。

特に「表現方法」の章や「錯視調整」の章、「精緻化」の章は本当に学びだらけです。

【どうやって使っているのか】

ロゴのクオリティを更にアップしたい時や、ロゴの発想が思いつかない時に見ています。

佐藤さんの優しくもあり、プロフェッショナルでもある素敵なお人柄が垣間見える本当に素晴らしい本です。

一つ言いたいことがあるのですが安すぎます。10倍の値段で買っても余裕で元が取れすぎる本だと思います。

一流のロゴを長年作り続けてきた佐藤さんの積み上げてきた技術や考え方を惜しみなく教えてくれる最高の一冊です。

ロゴデザイン研究 100の実例に学ぶ最適解を探し出すアプローチ

【どういった点で役に立ったのか】

日本の第一線で活躍されているロゴデザイナーさん複数人のロゴ制作の中身を覗くことができる本です。

ここまでロゴ制作の中身の情報開示をしてくれている本は他にないのではないかと思います。

ヒアリングからコンセプト設計、プレゼンテーション、納品まで、ロゴ制作をする上でのあらゆるヒントがこの本に詰まっています。

個人的には2023年に発売されたデザイン系の本の中で圧倒的に一番学びが多かった本です。

【どうやって使っているのか】

デザイナーさんそれぞれのアプローチやロゴ制作の考え方、進め方が異なるので、自分の制作に取り込めそうな部分を見つけて取り込むようにしています。

まだ発売されて間もない本ですが、年末年始に熟読し、取り入れれそうな部分は自分たちのサービスに早速取り入れさせてもらっています。

とりあえず1ページ目から最後まで読むだけで、新たな気付きをたくさん与えてくれる本です。

*一流のロゴデザインが見れる本

究極のロゴデザイン

【どういった点で役に立ったのか】

①圧倒的な超一流のロゴデザインが見れる点

第一線で活躍されている日本の圧倒的なデザイナーさんのロゴがかなりの数掲載されています。

本当に圧倒的なロゴデザインばかり掲載されています。見たことあるロゴも大変多いです。

ただロゴが掲載されているわけではなく、一部のロゴについてはデザインの意図についても知ることができます。

②一流のデザイナーがどんなフォントを使用しているのか知れる点

全ててではないですが掲載されているロゴの1/3程度、一流のロゴで使われているフォントを知ることができます。

ここを知るためだけに買っても余裕で価値があります。

ちなみにAdobeFontsに入っているフォントもそこそこ使用されています。

【どうやって使っているのか】

毎日30分くらい見て視座を高めています。

自慢とかでは決してなく、本当に勉強になるので、500周くらい見てますがそれでもまだまだ学びや発見があります。

そしてただ見るだけだと意味がないので

どんなフォントを使用しているのか、どういった表現でロゴをデザインしているのかを分析しながら、自分の引き出しを増やしています。

日本語のロゴ 漢字・ひらがな・カタカナのデザインアイデア

【どういった点で役に立ったのか】

①日本語を使ったクオリティの高いロゴデザインが多数掲載されている点

欧文のロゴはアルファベットの造形の力を借りることができ、日本語のロゴに比べてサマになりやすいのですが、日本語のロゴはそれより難しい場合が個人的に多いと思っています。

その際にどのような日本語フォントをベースにデザインしたらいいのか、どのようにシンボルマークと組み合わせるのか、そのヒントが沢山落ちている本です。

②日本語を使ったロゴでどんなフォントが使用されているか知れる点

究極のロゴデザインと同様に、日本語を使ったロゴでどんなフォントが使用されているのか知ることができます。

【どうやって使っているのか】

日本語のロゴ制作で、ベースにするフォントをどれにするか、どうやってシンボルマークと組み合わせるか迷った時に見て、ヒントを得ています。

ベースにしたフォントが全て記載されているわけではないですが、オリジナルフォントの事例でも、どのように作事をしたらいいかヒントを得れるのでかなり重宝している本です。

*ロゴ制作のフォント選びで役立つ本

図解で知る 欧文フォント100

【どういった点で役に立ったのか】

①定番のフォントについて詳しく知れる点

デザイン学び始めの際は、どのフォントが良いフォントなのか見分けることすら難しかったことを覚えています。

だからこそ、適当にフォントを選んでしまうと、あまり良くないフォントを選んでしまう可能性もあります。

まずはこの本に載っているフォントについて知っていく、理解を深めていくと間違いないと思います。

②定番のフォントの印象を知ることができる点

説明書きの部分に簡単なそのフォントの歴史や与える印象が書かれています。印象は「こんな場面に」という括りで書いてくれています。

この印象の部分は客観性が高いので、お客様の事業にあったフォントを選ぶ際に大変助かります。

【どうやって使っているのか】

❶14ページから21ページの「各分類の主な特徴」の章でお客様の事業に合いそうな分類のフォントを選びます。

❷ ❶で選んだ分類のフォントが22ページ以降にまとまっているので、詳しく見ていきます。フォントの細部がどうなっているのか、そのフォントがどのような印象を与えるのかをチェックし、フォントの候補を見つけていきます。

❸実際にイラストレーターでそのフォントを使って文字を下手打ちしてみます。複数候補が上がっているので、その候補を全てベタ打ちします。太さ等も様々試してみます。

❹ ❸でベタ打ちした候補の中から、お客様の事業に最適だと思えるフォントを使用します。もしくは参考にフォントデザインを行なっていきます。

きれいな欧文書体とデザイン 名作書体の特色とロゴづくり

【どういった点で役に立ったのか】

超定番の欧文書体を知ることができる点

先ほどの書籍「欧文フォント100」でもフォント選びはかなり楽になるのですが、やはり種類が多いので、どうしても迷ってしまいます。

特に初心者の時は本当に迷ってしまいます。僕も本当にフォント選びに迷っていました。

その時にめちゃくちゃ助かるのがこの本です。

NHKのBSのロゴやデザインノートのロゴなどを制作されている超一流デザイナーである甲谷さんが超定番の有名書体を解説してくださっています。

【どうやって使っているのか】

今はそこまで多用していませんが、デザイン学び始めの際はここに載っているフォントを優先して使うようにしていました。

まずはここに載っているフォントを使っていくと決めてしまって大丈夫だと思います。

どの本かは忘れましたが第一線で活躍されているデザイナーさんが、「闇雲に色々なフォントを知ろうとするのではなく、まずは一つの書体に詳しくなることが大切で、それが自分のデザインの武器になっていく」といった内容を書いていました。

ここに載っている超定番フォントを知り、使うことで少しずつフォントを理解していけるのではないかと考えています。

*ロゴ制作のフォントのデザイン方法が学べる本

レタースペーシング タイポグラフィにおける文字間調整の考え方

【どういった点で役に立ったのか】

①ロゴ制作で大切なレタースペーシングを理論的に学べる点

ロゴデザインのフォントの部分は、ただベタ打ちされているのではなくデザイナーによって文字間が整えられています。

一般的に感覚的な説明の多い、レタースペーシング(文字間調整のこと)をかなり理論的に説明してくていて、尚且つとてもわかりやすいです。

欧文、和文どちらの場合にもら対応できるように丁寧に書いてくれています。

この本以上にわかりやすいレタースペーシングの本はないくらいおすすめな本です。

②ロゴデザインのレタースペーシングの実例も多い点

レタースペーシングの本は、文章などの本文の文字組の話が多く載っているものが多いですが

この本は課題のページ含めロゴデザインのレタースペーシングついて詳しく教えてくれます。

【どうやって使っているのか】

まずは一通り読んでレタースペーシングについて学び直しました。

そしてそれだけだと身に付かないのでロゴ制作をする際に必ず読み直すようにしています。

ロゴデザインのレタースペーシングをする際にいつも手元に置いています。レタースペーシングのお守りみたいになっている本です。

一冊持っておいて絶対に損はないと思います。

欧文書体のつくり方 美しいカーブと心地よい字並びのために

【どういった点で役に立ったのか】

①「欧文書体とは」という基礎を知ることができる点

書体づくりといえば小林さんというくらい有名なフォントデザイナーさんが書いてくれている本です。

最初の数章では、歴史や成り立ちなど含め、欧文書体とは何かを惜しみなく丁寧に解説してくれています。

これを知っているか知らないかで書体への理解度は雲泥の差が出るのではないかと思い、この本に出会えてよかったと思っています。

②欧文フォントを作る際の裏技を優しく学ぶことができる点

欧文書体を作る時に気をつけないといけないことを「書体デザインの裏技」というとっつきやすい見せ方で書いてくれています。

この本に書いてある通りにやると、自分でデザインしたフォントやアレンジしたフォントのクオリティがググッと上がります。

簡単とは言いにくいですが、この本以上にわかりやすく解説してくれている本はあまりないのではないかと思います。

【どうやって使っているのか】

フォントを作る際にはもちろんこの本を開いて辞書がわりに使っていますが、それだけではなく最後のチェックリスト的な使い方をしています。

「書体デザインの裏技」の部分をチェックリスト的に使うと錯視調整漏れなどが減るのでおすすめです。

少し難易度は高い本ですが、必ず持っていた方がいい一冊だと思います。

終わりに

今日は圧倒的に僕が仕事で助けられてきた、現在進行形で助けられている本について書いてみました。

独自で試行錯誤を繰り返すことももちろん大切ですが、本で学んだ上で試行錯誤をした方が圧倒的に効率が良いので、これからも様々な本から学ばせていただこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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