壁に貼ったロゴと過ごす日々
毎日壁に貼られたロゴと過ごしています。
一日、数十回は目にせざるを得ないところにA4の紙に大きく印刷したロゴを貼っています。
貼られていない日もありますが、平均1ヶ月2件〜多い時で3件程度ロゴを担当させていただいているので
割と印刷されたロゴが貼ってあります。
壁にロゴを貼るのは最初からやっていたわけじゃない
昔は壁にロゴを貼るなんてことをしていませんでした。印刷して壁に貼るのは時間がかかる割にあまりメリットがないと思っていたからです。
ただ実際に壁にロゴを貼り始めるとメリットが多く、、、
今では必ずこの作業をしています。
印刷して壁に貼り、違和感の書き込みを行い、それを修正して、貼って、書き込みをして・・・を
繰り返しています。確かに時間はかかります。
でもこれをやり出してから前までは気づけなかった細かい違和感にも気づけるようになりました。
壁に印刷したロゴを貼るメリットは大きく分けて2つあると思っています。
モニターでみている時に気付かなかった違和感に気付くことができるから
1つ目が
「モニターでみている時に気付かなかった違和感に気付くことができる」
からです。やっぱりモニターで見ているとモニターと距離感が一定なので、様々な距離でそのロゴを見ることができません。
実際に印刷して壁に貼ることで1メートル先から見てみる、3メートル先から見てみる、30cmの距離で見てみる、斜めから見てみる、上から見てみる、、、など様々な距離でロゴを見ることができます。
こうすることでロゴを「客観的」に見れる確率が上がります。
プラスして、客観的にという部分では、モニター上ではロゴを数十分から数時間、見続けてしまっているので、だんだんと違和感に気づきにくくなってくるのですが
ロゴを印刷すると、モニターとは違う見え方をするからこそ、不思議と違和感に気づきやすくなります。
この1つ目の理由「モニターでみている時に気付かなかった違和感に気付くことができる」から、印刷してロゴを壁に貼ることで、客観性を得れるということがわかります。
一度納品したロゴは簡単には修正できないからこそ、細部の違和感に気付いておく必要がある
2つ目はの理由は
一度納品したロゴは簡単には修正できないからこそ、細部の違和感に気付いておく必要がある
からです。
ロゴデザインにはもちろんですが納期があります。納期をしっかり守ることはもちろんですが、その納期内に後悔しないように仕上げる必要もあります。
だからこそ限られた期間内に
「ロゴデザインを見る回数を増やす」
ことがとにかく大切だと思っています。見る回数が多ければ多いほど、違和感に気付けるチャンスが増えるからです。
以上が壁に印刷したロゴを貼る理由です。
壁に貼ったロゴに書き込みをしていく
ただ貼って眺めるだけではあまり意味がないので、見るたびに違和感を見つけようとしています。
頭の中で
「はい、目に入りましたね。違和感を見つけてください!」
と言った感じで指示を出すようにしています。そうでないと素通りする可能性もあるので。特に休憩中とかは性格上、尚更、素通りしそうです。
そして違和感を見つけたらすぐ違和感の書き込みを行うようにしています。
忙しい時はすぐにそのロゴの修正の時間が取れない時も多いからです。
1日から2日程度で書き込まれた修正を行います。1日から2日置きに修正を行うので、写真のように色々と書き込まれています。
これをひたすら繰り返して満足いくように仕上げていきます。
これを数日から1週間に渡り繰り返すたびに違和感はなくなっていくので、だんだんと書き込みも減っていきます。
壁に貼ったロゴを比較する
壁に貼る理由のところでもお話ししましたが、モニター上だと目がなれているので違和感に気付けないことが多々あります。
そこで、印刷したロゴを壁に貼り比較をするようにしています。こんな感じで大量に貼り、様々な距離や角度で見ていくことで、一番良いなと思えるものを見つけるようにしています。
こうして貼ることで、比較しやすくなるので、これは違うな、というのが見つかりやすくなります。
比較して違うなと思ったものはどんどん剥がしていきます。
そして最後まで残ったものを採用し、また少しずつ違ったパターンを作り、それを貼り・・・を繰り返していきます。
そのためお客様にプレゼンテーションでOKをいただけたロゴも最終調整で少しずつ変化しています。
最後は主観になりますが、一番良いと思う状態で納品することを心がけています。
こんな感じで印刷して壁に貼るというアナログの手法を取り入れることで
より良いロゴデザインをお客様に提供できる確率が上がるのではないかと考えています。
終わりに
本日はなぜ印刷してロゴを壁に貼っているのか、その理由について書いてみました。
これからもよりお客様に長く使っていただけるように
自分が後悔しないように
誠心誠意デザインに向き合っていきたいと思います。
拙い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。
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