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外資系転職なら任せろ・1

今まで私は、超大手の外資系企業でマーケティングをしてきました。キャリアの始まりは派遣社員で、電話営業(テレセールス)からの出発でした。どうやってマーケに寄せて、途中で無職になってもまたキャリアをつないできたのかを記します。

エージェントを使う

転職をする時、エージェントを使うのが良いでしょう。
ちなみに40代で、もう折返しに差し掛かった私は、リファーラルの方が情報取得や成立の確度が高いので、今後はリファーラルへ移行しようと思っています。
一部の企業はエージェントを締め出し、リファーラル採用にフォーカスする所も出てきましたね。健全な事だと思います。

今回転職活動の際に、これまでと違うアプローチで情報を集めました。
以下の柱を重点的に。

  • LinkedInは基本

  • 日系転職サービスもあなどれない

  • こちらの時間を意識した対応をしてくれるエージェントを探そう

  • 付き合いのあるエージェントを作っておく

  • そのエージェントは、対象企業に一番深く入り込んでいるか?

以下、順番に見ていきます。

1, LinkedInは基本

転職活動にLinkedInは、基本プラットフォームと捉えた方が良いと思います。(2023年8月現在)
Metaのインハウスリクルーターから直接コンタクトが来る場合もあるし、全く知らなかった会社で、しかもこれから確実に伸びる、或いはIPO目前というスタートアップからのコンタクトもあります。
プロフィールやキャリア概要欄については、英語に自信がない方はDeepLで翻訳をかければそれなりになります。また、自分が目指す職種のネイティブの人の内容を参考にして、整えましょう。他の人の内容を見るといわゆる足跡が付きますが、そこは臆せずやりましょう。

2, 日系転職サービスもあなどれない

今回使ったのは日系転職版リクルートダイレクトスカウトdodaです。
更に元上司の助言で、ビズリーチにも登録しました。
大変な量のスカウトやエージェントからのコンタクトが来ますので、精査に時間がかかると思いますが、業界を絞らずに探したい場合は有効だと思います。

ちなみに以前、どうしてもトライしたい会社がリクナビネクストにのみ情報を出しており、登録した事がありました(日本野球機構です)。しかし放置していると、どんなにキャリアがきれいでも、タクシー会社とか、デジタルマーケで月収30万確約、みたいなノイズ案件が沢山来て、見づらくなってしまいます。手の空いた時にメール配信停止や情報削除など、一瞬のメインテインはした方が良いかもしれません。

3, こちらの時間を意識した対応をしてくれるエージェントを探そう

いくつかの転職サービスに登録すると、怒涛の勢いでエージェント会社から連絡が来ます。JD (job description, ジョブ ディスクリプション)を貼って来てナンボだと思いましょう。
「情報交換しましょう!」とか言ってくるのはエージェントもいますが、論外だと考えましょう。こちらからやる情報はない。お前の持っている情報よこせ、話はそれからだ。と申し上げたいです。

筆者は来週から新しい会社に入るのですが、今回この案件を担当してくれたのは、実は日系のエージェントでした。彼がたまたま相当優秀だった、という所が大きいと思うのですが、細やかかつタイムリーに情報提供してくれ、過不足無くしかも先方サイドの情報をしっかり握っており、鮮やかな仕事ぶりでした。金額も無理筋の所を、希望額の通り獲得してきてくれました。

4, 付き合いのあるエージェントを作っておく

これも結構大切な事です。私の場合で言えば、過去、主にLinkedIn経由でコンタクトしてきた少数精鋭のエージェント会社何件かと付き合いがあります。
そのような会社の特徴は、10〜30人ぐらいで、全員外国人。業界特化型のエージェントです。
中には日本語が話せる人もいるので、TOEIC400点ぐらいの人も案件リクエストする事が可能なケースも増えてきています。
私が知っていてお勧め出来るのは以下です。
 クルマ業界ならTurnpoint consulting (ターンポイントコンサルティング)日本人もいます。皆総じて優秀です。圧倒的にお勧めできます。
 その他一般的にBridge Group (ブリッジグループ)ドイツ車のインポーターへ転職した時はここを使いました。皆一様に、人柄が良く誠実でしかも仕事が出来る。最高です。
 もう一つTEKsystems (テックシステムズ) Metaのマネージャポジションの案件を持ってきました。

上記3社はいずれも、誠実さを前面に出して日本でビジネスを行っている、外国人がメインで在籍するエージェント会社です。殆どが千代田区に事務所を構えており、いずれも急成長の只中にあります。

例えばTurnpoint consultingで言えば、今から数年前、まだ社員10名に満たない辺りで、転職サービスサイト経由で代表のAndreから連絡をもらいました。
日本語ペラペラで、日本の商習慣についての理解も深く、何より各完成車メーカーの展示会やイベントに顔を出していて、それぞれHRやディレクター陣、日本法人のCEOとのリレーションもしっかり構築しています。他のエージェントが持っていない情報も、彼らは持っています。彼には数社紹介してもらいました。いずれも転職には至りませんでしたが、そのうち恩返しがしたい気持ちが芽生える程に素晴らしい仕事ぶりです。

或いは「この会社のこのポジションが空いたら教えてほしい」と伝えておけば、ほぼ間違いなくタイムリーな連絡をくれるでしょう。

また、たまに、◯◯業界でこんな人を探しているが、グリンゴの周りに興味がありそうな人はいますか?という連絡を受ける事もあります。
実際に周りに聞いてみて、可能な限り彼らに協力したいと思います。
絶対に失礼な対応はないだろうし、大切な友人を安心して任せられます。

ロバート・ウォルターズやロバートハーフよりも小回りが効いて、私はこういうインディペンデント系で頑張っている会社の使い勝手の良さや、レスポンスの速さや、情報力を評価しています。

5, そのエージェントは、対象企業に一番深く入り込んでいるか?

前述と重複する部分もありますが、特にdodaなどにいる日系エージェント、そしてロバート・ウォルターズなどの大手は、案件を右から左に動かして利鞘を取るだけ、というイメージが強いです。

例えば日系のエージェントから「情報交換しましょう!」と連絡が来た場合、あなたは今日届いた20件の中で優先的にそのメッセージを開こうと思いますか?思いませんよね。
私なら、何が情報交換だよ、確度高そうな案件かつ希望年収クリアしてるJDを持ってこい、と思います。そして無視します。
こちらの時間は有限です。あなたは仕事をしながら転職活動をしているのかもしれません。ならば尚更、こちらの時間を無駄に使わせない事に細心の注意を払っているエージェントを使いましょう。

あなたがアプライしたいと思っている会社とそのポジションがストレッチであればあるほど、会社の内情や、この案件がオープンになった経緯(増員なのかリプレイスなのか)、各担当者とタイプ、どういうスキル/性格/キャリアの人材が欲しいのか、JDに明記されていないメタな情報をどれだけ事前に把握出来るかが、武器になります。
オファーレター獲得への近道になります。

次、外資系転職なら任せろ・2に続きます。


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