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個性と意外性の関係性

アメリカに来て自己紹介をする機会が多く、
改めて自分について考える。

学校で人の自己紹介を聞いていて思うけど、
「本を読むのが好きです」
「映画を見るのが好きです」
「音楽を聴くのが好きです」
なんかはいわゆる王道で、聞いたところで右から左に流れてしまう。
人は想像している事を聞いても惹かれないのだ。
さて私は何て言おうか?
迷って出たのが
「 I like drinking BEER with friends」
掴みとしてはオッケーだった。

例えばそれが1対1なら話は違う。
音楽が好きだと聞けば、じゃあ何を聴くの?という話になって
掘り下げるのが可能だからだ。
アイドルを好きそうな若い女の子に「レッチリ好きです」とか
言われたら興味が湧いてしまうし、
チャラチャラした男の子にクラシックも聴きますよ。なんて
言われたらズッキュンの女子だっているんじゃなかろうか。
話していて意外性のない人なんていない。
それは相手をどこまで知るかの問題であって、
興味が沸かなければそこで話さなくなっていってしまうというのが
ほとんどなんだろう。
だから私はどんどん質問してしまう。
最初興味が沸かなかった人でも、話しているうちに
思いがけない個性や人柄が発見されるからだ。

働き出して若手だった頃
「お前は広く何でもできて個性がないから仕事を出す決定打が無い」
みたいな事を言われて落ち込んだ時期があった。
今言われたら褒め言葉のようにも受け取れるが、
若い頃は個性に憧れていたし、
個性的なのが魅力みたいな時代だったように思う。
何年か個性を探してみたけど見つからなかった。
そもそも個性とは得意なものや好きなものから自然と確立されるものであり、
計算して作っても無理をしていれば長くは続かない。
今になって思う。
趣味が多いほど、好きなことが多いほど、できることが多いほど
個性は確立できなくとも、意外性は増えるんじゃないだろうか。

アメリカで自由な時間が2年以上ある。
英語の勉強はもちろんだけれど、趣味を広げる時間としても活用したい。
それは、広く何でもできるという範囲を広げる事であり、
話せば話すほど、意外性のある人になるために。

日本に帰ったら、
スギちゃん今お菓子作りが趣味らしいよー。えー。マジでー。
と爆笑してほしい。

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