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「あいさつ」で、つながる

ある昼休みのこと
いつも行く町中華の店に同僚がいたため、相席した。
挨拶している間に、どなり席に座った男性が、先に注文をした。
私は、タイミングを逃し、後から店員さんを呼んだ。
いつもなら、すぐ来てくれるのだが、どうも声が届かない様子。同僚と、「聞こえてないのかね」と、話していると、隣の席の男性が、大きな声で「すみませーん」と、定員さんを呼び、私の方を指差してくれた。

お礼を言うと、壊顔し「先にオーダーしてしまい、すみません」と、挨拶をされた。

なんてスマート!
とても気持ち良い昼休みを過ごし、ふと、挨拶について考えてみました。



交通誘導のひと

うちのマンション前の道路は、交通誘導の人が一日中立っている。朝はその人の横を通って出勤するのだが、毎日黙って通るのは、モヤモヤする。しかし、私は、通りすがりの公園清掃員に挨拶したら、驚かれた!と言うトラウマがあり、それ以来、マンション以外で、知らない人に挨拶するのをやめた。

ところが、今月から配属された交通誘導の人は、にこやかに「おはようございます」と、挨拶をしてくれたのだ!

それから、私も挨拶するようになったのだが、今朝は、別の方がいた。同じように挨拶すると、少し嬉しそうに、会釈してくれた。

工事現場の警備員

駅の近くでも工事現場の警備員さんの1人は、通る人に挨拶してくれる。私も「おはようございます」と挨拶する。かれこれ2、3ヶ月の付き合いにもなると、挨拶が楽しみになり、最近は、先に挨拶するようになった。すると、ついに、「行ってらっしゃい」と言ってくれた!

なんか嬉しい。やっぱり、気持ち良い!

いってらっしゃい

今のマンションに越してきた時にいた、清掃員の方も、しばらく挨拶していたら、「いってらっしゃい」を言ってくれたし、朝のエレベーターで一緒になる高齢者の人たちは、必ずと言っていいほど、「いってらっしゃい」と、送り出してくれる。
※コロナ以降は、下りはエレベーターを使わなくなったので、誰にも会わなくなり、寂しいな

住民とのコミュニケーション

うちのマンションは、高齢者が多い。エレベーターという密室で挨拶すると、高齢者の多くは、挨拶から会話に発展する。

私は、引越してきて、そうやった会話から、どんなマンションかを知ることができた。

皆さん、とても親切で、長年住んでいるマンションへの愛がある。高齢化の進むマンションに、少し若い世代が入居するのが、本当に嬉しいそうだ。

すっかり顔馴染みになった方とは、マンションについての大切な情報交換もできるため、いざと言う時に大変、心強い!

最近は、外国人らしき人とも、マンション内ですれ違うようになったが、一部の方は、やはり、挨拶から会話に発展するので、交流がちょっと楽しい。

とは言え、自分と同じか、下の世代の方は、なかなかそうはいかない。
こちらから、挨拶しないと、挨拶なんてしてくれない。


防犯対策にも、住人同士の挨拶って、大切だと思うのだけど…仕方ないのかな。


登山のマナー

夫の家は、登山一家なので、夫と付き合い始めてから、ハイキングではない、ちょっとした公園の裏山?だったり鎌倉トレイルだったり、今思えば、散歩という名のプチハイキングに、付き合わされていたようだ。
ちなみに、ヒールだろうが、お構いなしだった…

鎌倉トレイルなんて、普通に登山ウェアの人もいたのだが、その時、初めて

「登山者とすれ違うときは、挨拶するものなんだよ。」

と教えてもらった。

なるほど!

旅行者は、挨拶しないが、登山者は、必ず挨拶してくれる。

楽しい!

新しい経験だった。

その後、本格的に登山を始めると、やはり高齢者のかたは、会話を楽しみ、食べ物もくれたりする。
そして、多くの高齢下山者は、
頑張って!
と、声かけてくれる。

たまに、コミュニケーションのつもりで、「もうすぐ山頂ですかね」と、声をかけて、「そんなこともわからないのか!自分で調べろ!」と、ガチで怒られることもあるのだが(苦笑)

それでも、たくさん情報交換したり、武勇伝を聞かせてもらい、感動を分かち合い、励まし合い、また、どこかの山で再会しよう!と、連絡交換をしないが、へんな確信めいた約束をしたり笑

私のコミュニケーション能力

どうやら、登山により、私のコミュニケーション能力は、向上したようだ。

ちなみに、年下の登山仲間の夫婦は、二人とも、知らない高齢者が、蘊蓄や武勇伝を話してくるがウザくて、登山のめんどくさいところだ。と、言い、楽しんでいる私を、「いい人」と、言っていたが、実は、ずっと一緒にいるのではなく、ひと時の会話を楽しんでいるに過ぎない。
マイペースに休みたい私たち夫婦は、山小屋の相部屋は苦手だ。

おわりに

子供のころ、挨拶するように教育されたので、一応挨拶はしていたが、うちは飲食店をしているため、知らないお客さまに話しかけられるのが、あまり得意ではなかった。
そして、いつしか人見知りっぽくなっていった。

こうやって、挨拶について振り返ると、登山をきっかけに、挨拶の醍醐味を知ったような気がする。

やはり、登山を楽しもう!

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