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DXからGXへ 。脱炭素と経済成長は両立できる

 現在の世界は数々のイノベーションの積み重ねの上にあります。
 農業革命、産業革命、IT革命。
 常に便利で豊かな暮らし、社会を目指して世界は変化してきましたが 、
今、世界は目の前の利便性だけでなく、この豊かな世界を残し続けなければならないという課題に直面しています。

 株式会社グリッドは、そんな地球課題を解決するためサプライチェーン、電力、スマートシティといった社会インフラ分野でのGX(グリーン・トランスフォーメーション)を、AI技術を用いて推進する日本国内では希有なベンチャー企業です。

グリーン・トランスフォーメーション とは
温室効果ガス排出量を削減する取り組みと同時に企業活動、経済活動の成長に繋がる変革を行い脱炭素社会を実現させること

 記念すべきnoteの1回目は、グリッドがこれまで歩んできた道のりから、どのようにしてGX推進企業に成長したのかについて、代表の曽我部よりご紹介させて頂きます。

PoC地獄からの脱却。AIの本当の価値に迫る

グリッドは、 これまでインフラ分野で100件以上のPJを手掛け、ここ数年ではデジタルツイン技術とAI最適化技術を用いたインフラ分野の最適化に取り組み、日本のインフラを大きく進化させる存在にまで成長しました。

そんな当社ですが、最初からインフラ分野の最適化に取り組んでいたわけではありません。
 AI事業開始当時の技術はいわゆるパターン認識技術で、過去のデータからAIがパターンを見つけ出し、そのパターンに沿って予測するものでした。
 例えば、製造ラインでの不良品の目視検査をA Iに置き換えることで作業員の方の負荷を削減するなどです。
 また、画像認識を中心とするAI開発プラットフォームを独自に開発しました。 

しかし、PoCの積み重ねと、プラットフォーム開発のみで、その後の実装フェーズのP Jになかなか繋がりませんでした。
世に言うPoC地獄です・・・

本当にこれで、社会に貢献できているのか日々悩みました。

お客様との会話を積み重ねていく中で、私たちグリッドが気づいたことはお客様である企業の経営ビジネスの根幹に直接貢献しないといけない。
そうしないと、新しい技術は継続して使われ続けない。
そう気づいたのです。 

人間が既にできることをA Iに置き換えるのではなく、
人間では容易に思いつくことのできない領域、
多くの時間を費やしてしまう領域、
そういった企業の事業全体に関わるような課題に対してA Iを活用することでお客様のビジネスに経済効果を生み出せるのではないか。

 そうした想いが現在の社会インフラ計画業務の最適化の始まりです。

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 産業界のほとんどでは、需要供給、設備能力、天候その他の外的な要因も含む様々な要素を考慮した複雑な計画が組まれ、その計画に従って原材料の調達から製造、出荷といった業務が実行されています。
計画作成担当者は途方もない組み合わせ数にのぼる計画パターンを吟味しながら、最適な計画を導き出すという、とても労力がいる作業を行っています。
しかし、担当者のノウハウによる部分も大きく、真に最適な計画を策定できているかの検証もできませんでした。

人間が策定するには非常に困難で複雑な計画業務をA Iが瞬時に導き出し、計画そのものを最適化することができないだろうか。

こうした最適化を実現するために、パターン技術を進化させ、A I自らが試行錯誤することで最適な解を生み出す最適化技術の活用へとシフトしていきました。 

現在グリッドでは、計画業務を必要とする様々な業界のお客様と一緒に、社会インフラ分野の計画業務最適化に取り組んでいます。
最適化された計画業務は、策定時間の削減だけでなく、あらゆる業務を効率化していきます。輸送計画業務では、輸送にかかる燃料費や輸送距離、そして輸送先の在庫と需要のバランスを適正に保てるタイミングで輸送する計画を瞬時に策定することが可能です。
既にある貨物輸送計画の取り組みでは、従来のオペレーションと比較して輸送効率を20%改善することができています。


そして、GXへ 

こうした最適化によって、膨大な量の物流やエネルギーを取り扱う社会インフラ業界では、年に数億円単位でのコスト削減が期待できる、と考えています。 さらに、企業におけるエネルギー削減は、ひいてはCO2排出量の削減にも繋がり世界が直面している環境負荷削減問題へと貢献できます。


グリッドは、今、全世界で課題として認識されている脱炭素化の取り組みを推進しながらも企業のDXを実現するべく「ReNom Apps」というデジタルツイン・開発プラットフォームを提供しています。
「ReNom Apps」ではこれまで属人化していた業務のデジタルツイン・最適化開発手法を、グリッドが蓄積した豊富なノウハウをもとにソフトウェアプラットフォーム化したものです。 


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デジタルツインによる将来の企業活動によるCO2排出量の「見える化」、見える化に加え業務とCO2排出量の「最適化」を実現します。
 さらに、複数の経営指標とともにCO2排出削減量も最適化し、収益の最大化、コスト削減をしながらCO2削減をを実現し、環境と経営のバランスをとった企業活動に貢献します。

イノベーションは常により良い世界を目指すために、おこってきました。
私たちグリッドは、AIというテクノロジーを使って、いかに社会の課題にインパクトをもたらす解決を提示できるか。
そうしたことで、技術が定着し、さらに進化した技術が使われるようになる、そう考えています。
その先には、企業やインフラのみならず社会全体がこの先も続くサステナブルな社会への実現につながると強く信じています。


インフラと社会を、その先へ

 最後に、グリッドのミッションをご紹介します。
「インフラと社会を、その先へ」
 私たちの技術で社会の基盤であるインフラにイノベーションを起こし、社会に貢献したい。
そして社会に貢献し続けるために、私たちは常に新たなテクノロジーを開発し続けます。

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【GRIDのGX化取り組み詳細】

https://gridpredict.jp/our_service/renomapps/


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