半日で生成AI開発にチャレンジ!「LLMハッカソン」開催!
2024年9月27日、株式会社グリッドは、「社員一人一人が日常業務でも積極的にLLMを活用することにより、事業の付加価値と仕事の生産性をより向上させる」ことを目的に、LLMハッカソンを開催しました。本記事では、ハッカソンの内容と各チームの成果物、当日の様子などをお伝えします!
ハッカソン概要
ハッカソンは、「ハック(hack)」と「マラソン(marathon)」を組み合わせた言葉で、技術者、デザイナー、ビジネスパーソンなどが集まり、短期間で新しいアイデアを形にする競技型のイベントです。
ここでの「ハック」は、「既存の技術やシステムを創造的に活用し、問題を素早く解決すること」を意味します。通常は1日から数日間(24〜48時間程度)、チームを組んでソフトウェアやハードウェアのプロトタイプを開発します。
今回の「LLMハッカソン」は、グリッド本社にて9時〜18時に実施。エンジニア部門だけでなく管理部門や営業部門を含めた社内の全部門から集まった参加者が、1組3〜7人のチームになって開発を行い、優勝を競いました。
LLMとは
「Large Language Model」の略で、日本語では「大規模言語モデル」を指します。簡潔に言えば言語に特化した生成AIのことで、最近のモデルでは画像や音声をやり取りすることも可能です。
テーマ・開発内容
「収益の向上」「業務プロセスの刷新」の2つのテーマについて、以下の手順でLLMを活用したソリューションやサービスを検討しました。
① 複数のアイディアを検討する
② ①の中から一つを選び、実際の運用をイメージして開発を行う
③ 発表資料を作成し、成果物の発表とデモを行う
企画・開発の様子
開会式後、希望者はLLMの使い方に関するレクチャーを受けてから、アイディアの検討と開発に取り掛かりました。
普段の業務では接することのない社員同士も、和気藹々とした雰囲気で話し合っていました。
審査結果
各チームからは「経費申請やるぞう君」「バックログへの課題登録」「プロジェクトメッセージ探知犬スラッキー」「提案書作成サポート」など、様々な成果物が提出されました。
審査の結果、今回は以下の2作品が優勝・準優勝に選ばれました。
1位:ReNom Appsでの出力結果の判断理由をLLMが提示する、ノウハウを蓄積したチャットサポート
<概要>
ReNom Appsで出力した結果がなぜその内容に至ったのか、背景を言語化し、お客様が所望する計画レコードの裏側をチャットボット形式でサポートするシステム。
業務引き継ぎ連絡や天候等の外的要因を学習し、計画作成に至った背景を明示する。
<評価点>
実案件に基づいた課題設定
案件の既存のデータの中で現在は使えていない言語情報を活用しており、他の案件での応用の余地がある
そのまま実証実験の提案も可能
2位:AIを介在させたマネージャーとメンバー間のコミュニケーション最適化システム
<概要>
AIがメンバー間のやり取りを集約してマネージャーへ重要情報の共有を行い、また、各メンバーのペルソナに合わせてカスタマイズした情報の配信も行うシステム。
マネージャーの骨子を元に詳細を加えた指示の各メンバーへの伝達、マネージャーの迅速な意思決定を支援するための承認サポートもAIが行う。
<評価点>
「生成AIがあることを前提にした組織構造を作る」というユニークな着眼点
ハルシネーション(LLMが嘘をつく)対策など、実装面での細やかな気遣い
優勝・準優勝のチームには、会社から景品が贈呈されました。
参加者の感想
「ツールとしての位置付けで止まっていた知識が、活用方法を考える上でどのデータを入力させるかといった必要項目まで踏み込んで考えるようになった」
「LLMを現在のPJにどのように適用できるかを考えるようになった」
「想像していたよりも簡単に、動くものを作ることができたので業務活用しやすいと思った」
「アイデアを思いついたら即実装できそうだと思えるようになった」
「実際にライブラリを使ってプログラムするイメージが湧いた」
など、アイディアを実際に形にしていく体験を通して、「今回のハッカソンが、LLMへの一段と深い理解に役立った」「LLMを実際に業務で活用するイメージが湧いた」という意見が多くありました。
閉会式後には懇親会も行われ、社員同士の親睦をさらに深める機会になりました。
グリッドでは、今後も社員の知識の拡大や新たな発見を促し、楽しみながら様々な取り組みを行えるイベントを実施してまいります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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