ゲームと日常

時には創られた世界の中で、現実世界の美しさを知ることもある。

「Horizon Zero Dawn」
というゲームをご存知だろうか。
主人公アーロイが滅び去った文明や、各地にいる機械獣、そして自身の謎を解き明かしていくオープンワールドのアクションアドベンチャーである。

私がこのゲームにのめり込んだ一番の理由は、
「Horizonの世界の瞬間を切り取れること」にある。

勿論、文化や部族、そして機械獣といった要素が絡み合うことで創り出されたストーリーも大好きだ。
ただ、それ以上にこのゲームに存在する「フォトモード」が、超初心者カメラマンである私を沼に引きずり込んでしまったのである。

HorizonのフォトモードはF値や明暗、構図などかなり細部までこだわれる。
撮影の練習にはもってこいだ。

そして、私がHorizonの世界観で最も気に入っているのが、「空」だ。
ゲームの世界でありながら、どことない懐かしい感じがこの世界の空にはあるのである。

思えばここ最近は、移り行く空の表情を眺めることも少なくなってしまった。
Horizonは自然に対する感動を思い出させてくれた作品だ。

「もっとこの世界を撮りたい」
撮影意欲がふつふつと湧き、一時は現実世界よりも撮影した枚数が多くなってしまった。
そのくらいHorizon Zero Dawnに惹かれ、そして現実世界の見方が変わっていった。

カメラとゲームが好きな方は、あえて現実と離れた世界を撮影してみるのはどうでしょうか？
新しい世界の切り口が拓けるかもしれません。