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なぜ留学した方が良いか?イギリス留学体験①

留学そしてその後のキャリア構築

1980年代から90年代にかけてイギリス留学をした私。ちょうど、日本がバブル期だった時代ですが、私は海外にいたのでその恩恵はあまり受けていません。

ちなみに今思えばこのおかげで比較的高給で会社員として現在まで働いています。

当時は留学生も珍しく、色々なカルチャーショックに合いながらも無事卒業し、その後海外や日本の外資で働きながら、自分も50代となり人生の後半に来ました。周りの人の子供の進学で留学を考えている人達から、留学経験をよく聞かれるのですが 1990年代なので役に立つかはわからないのですが一言では語りつくせない留学体験を卒業後30年たった現在振り返ってみてからの評価も含め、よく聞かれる質問をQ&A式でお伝えしたく思います。ご自分の、もしくはご家族の『選択』の助けになればと願います。

座右の銘


ハリウッド俳優にインタビューをするテレビ番組でロバート・デニーロがでていた回でインタビュアーに『あなたにとって人生とは何ですか?』と聞かれて、デニーロが答えた答えが私の座右の銘となりました。
『Life is Choice』人生とは『選択』だ。--ロバート・デニーロ
その選択肢を増やすのが知識です。

もう一つ 座右の銘があります。『一期一会』ー機会は二度とやってこない、という意味でその機会を大切にせよ、という自分への戒めです。
ー留学できる機会があれば、それを逃さずに留学して下さい。

Q:留学した方がいいか

もちろん、YESです。
私は当時両親の大反対に会いましたがYESの道を選択しました。
その判断は現在でも間違っていたとは思いません。

両親の反対の理由

安全面が心配

安全面が心配:まー日本より危険ですわな。いろいろな意味で。

お金がかかる

お金がかかる(これは言わなかったけれどおそらく理由の一つ)
当時、今ではヤバい発言なんですが昭和生まれの父は「女性は短大でいい!」という事を言っていました。当時も高校生ながらにヤバい、と思いましたが田舎の男女不平等な考えはマジでヤバいもんです。
「就職しても女性はすぐに結婚して、キャリアが続かない」というのが当時の一般概念でした。(これは卒業後の就職活動の面談でも言われます。)


外国に行ったら毛唐と結婚するのではないか

これはおばあちゃんの懸念。これこそヤバいです。毛唐って・・(-_-;)

両親に対してしたプレゼンの内容

高校生だったので父がお金を出してくれないと留学は成り立たないので何が何でも説得せねば!と高校生ながらにしたプレゼン。

英語をしゃべれる事は今後大事である

当時、マイケルジャクソンやマドンナ、シンディー・ローパー、Duran Duran等にハマっていたので、英語が比較的得意だった私。
音楽雑誌の編集者に憧れ、海外アーティストに英語でインタビューしたい!と当時考えていました。ま、それは両親には言わなかったけれど
英語が世界の公用語である事と、当時高給取りだった「商社マン」と家の父を比較し、英語を喋れれば高給が狙える!と主張しました。

海外は危ない

この懸念は実は高校1年生の時に1ケ月イギリスへ語学留学をした時に(この語学留学の説得も大変でした。当時120万円ぐらいかかったんで。)
エジプトでテロが起こり日本に帰ってこれない事件があったので、それも踏まえての両親の意見。プラスアメリカで日本人が銃で撃たれたり等あったので心配なのはわかる、でも重々気をつけるから「私を信じてくれ!」で乗り切りました。

留学はお金がかかる

当時の為替レートは1ポンド300円程(今の倍!)でまーお金はかかりますが学生用の寮で費用は抑えられるので、東京の大学へ行き高い家賃と生活費を4年間払い続けた場合の金額と比較して説得。実質、そんなに変わらない感じでした。これも父は、「娘を働かせるのは父親として恥ずかしい」という昭和な感覚の持ち主だったのでアルバイトはNG前提での試算。
海外渡航費も高かったので(南周りで30万円弱)日本へは卒業するまで帰ってこない試算で計算。
卒業以後は経済的に独立します、と言い放ちました。

それでもNG

それでもなかなか首を縦に振らない父。
最後は
「あーあ、違う家に生まれていればなぁ。」とほぼ諦めモードで言った一言が効いたらしく、お金を出してくれました。

親が最初から留学に理解を示している人はラッキー

留学費用は授業料+家賃(固定費)+生活費(ここしか自己努力で節約できません)
この費用を親が出してくれるなら、全く問題ありません!
成績の良い人は奨学金を使いましょう。実際、日本の大学に入ってから奨学金を利用して2年程来ている人達もいました。


まずは留学先(国)を決めよう

私はイギリスかアメリカかで迷いました

当時の成績で入れそうな大学がアメリカとイギリス両方あったので迷いましたが、アメリカは銃所有が認められている国である事と高校の時にアメリカ留学した同級生の話を聞いてイギリスにしました。試しに高校1年生の時に親を説得して1ケ月語学留学をしてすっかりイギリスに魅了されました。
加えてブリティッシュPOPが好きであったのとシャーロックホームズが好きでビクトリア時代に興味があったのと小人数制のイギリスの大学が魅力的でした。

結局はこの選択は成功だったと思っています。

決め手は高校1年生の時に高校合格祝いで行った語学留学

当時「海外へ行く」事は非常に費用が高く、私の高校でも数えるほどしか海外渡航者はいませんでした。閉じ込められていたエジプトから帰還した後は先生に頼まれて「留学体験」を皆の前で発表しました。
語学留学の約束は「帰国後の全校テストで上位5位に入る」という約束の元実行したのですが、結局語学留学に来ているのはネイティブではなくスペイン人が多かったので、むしろ「スペイン通」になってしまったぐらいでしたが、「外人」も同じ「人間」である事を実感でき、またイギリス人のホストファミリーも良かったし自分でガンガンこの時とばかり毎日観光に行っていたので、これでかなり「歴史」や「美術」に興味を持つようになりました。

ぶっちゃけ卒業は日本の大学より大変

イギリスの教育は日本の教育とは大分違います。

イギリスの大学を卒業するのは大変です。
年毎のテスト、普段の論文、普段の授業全てが評価されます。
プラスイギリスの学生たちは「Aレベル」を3つ持っている高い教育を受けた人達ばかりです。「英語」は手段であり、「科目」の理解度が求められる事を注意して科目を選択しましょう。途中でテストに受からず脱落していく外国人もイギリス人もいます。
私も一年目は受かるかどうかわからず、かなり精神的にストレスでした。
しかし「英語」の論理的な構造が身につき、後々色々と役に立ちました。(これも後で記事を書きたいと思います。)

英語は世界の公用語、そしてアメリカの経済が強い限りは英語を話せることで仕事はある。

バブル期は日本企業は強かったけど、今や時価総額トップ50はほぼアメリカ企業。そして「英語」は公用語であるので英語を話せる限り50歳すぎても外資からスカウトは来ています。


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