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葉っぱの種類~単葉と複葉~

今回は葉の種類について詳しく解説していきたいと思います。

山いこら♪2020年12月22日 | 樹木の基礎知識に関するお話『単葉と複葉』」を許可を得てリライトしています。

樹木の葉は、「単葉(たんよう)」「複葉(ふくよう)」の2種類があります。「単葉」は下の写真で丸く囲った部分が1枚の葉・・・って、そのままの話です。

単葉


次に複様。複葉は、下の写真で、丸く囲った部分が1枚の葉で、四角で囲った葉を「小葉(しょうよう)」と言います。

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次に単葉と複葉の見分け方。単葉は、青色で丸く囲った葉の基部に「芽」があります。

単葉芽


複葉は、青色で丸く囲った葉の基部に「芽」があり、赤色の四角で囲った小葉の基部に芽はありません。

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このように「芽」の位置で、簡単に、単葉or複葉を見分けることができます。

なぜ、「複数の小葉で1枚の葉」という複葉が出来たのでしょうか?

簡単に説明すると、単葉の樹木では、葉が落葉すると、枝と小枝(分枝)が残るため、これを維持するためのエネルギーが必要になります。

単葉 落葉

しかし、複葉の樹木は、落葉すると、残すべき枝が少ないため、維持するエネルギーも少なくてすみます。

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複葉の樹木は、「10枚の葉をつけるなら、10枚で1枚の葉にしよう!そうすれば、小枝(分枝)要らずで、エネルギーを抑えることができるぞ!!」という戦略を取っているのだと思います。

一方、単葉は枝がいくつも分かれているため、いくつもの枝が風で折れても、修復しやすいというメリットがあります。逆に、複葉は、枝の数が少ないので、一気に折れてしまうと修復に時間がかかるというデメリットもあります。

樹木の葉には「単葉」と「複葉」の2種類があり、その2つの種類で生み出される戦略の違いがあると理解するだけでも、樹木の観察は楽しくなります。

単葉写真

単葉写真


最後に、今回のまとめを簡単な資料にしてみましたので、ご参考下さい。

単葉と複葉まとめ

ライター情報(リライトのみ)

■氏名:奥川季花
■所属:GFnote編集部編集長
■紹介文:和歌山県出身。高校時代に紀伊半島大水害で被災した経験から、土砂災害リスクを下げる山づくりに関心を持ち、林業に関わるようになる。土砂災害リスクを減らすために山と人との関係をデザインするソマノベースという事業を立ち上げる。現在はやグリーンフォレスターズや造林事業を展開する株式会社中川などに勤務している。


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