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2022年の抱負

あけましておめでとうございます!
代表の中井です!2022年になりました。早い~!!

1.昨年の振り返り
昨年は起業2年目として、栃木県北地域に拠点をつくり植林・育林事業を展開してきました。4月に事務所を構えたときには社員はたった一人だけでしたが、年末には7名まで増え、取締役やバックオフィスを含めると10名になり、会社らしい規模感になってきました。何より、本当に最高の仲間が集まりました!
会社としてはまだまだ未熟さの塊のような状態ですが、それでも経営側だけでなく社員みんなでどうしたらもっと森づくりに集中できるようないい会社にできるか、時にぶつかりながらも本気で議論していける。
そんな風土ができてきているような気がしてとっても嬉しいです。これは大事にしていきたい…!

一方で、特に入社して初めて造林を始める社員も多く、業務経験の長い社員との間には少なからずカルチャーギャップ(文化や常識の違い)があります。でも、それによって、技術的なところの学びは経験の多い職人から学びつつ、本質的に誰の何のためにその作業をするのか、もっと簡単にやれないか、というところを聖域なく立ち返って議論することができていると思います。

先日の定例ミーティングでは、とある森林公園内の下草刈りの仕事で「山菜が植えてあったりもするのだけど本当に全部伐っていいのか?」と現場から声が上がりました。山菜取りは地域の方々の春の楽しみになっていることが多いのでできるだけ刈らない方がいいのですが、地域の方から直接受託しているわけではない私たちにはそういった指示まで回ってきません。
依頼事項には入ってないので全部刈ることもできるしその方が簡単ですが、結果的には、委託者にも確認して山菜はできるだけ残すことができました。そしてそれを現場だけで検討、決定して実現させる。社長の僕には報告のみ。簡単なことの様ですが、全ての森づくりに通じる大事なことだとしみじみ感じています。

森林には複合的に様々な人の便益に繋がっていて、まず第一に大事にすべきは森林所有者なので、まず所有者のことを考えるべきですが、今回のような案件では地域住民の方々も重要な利害関係者です。これから僕らが森づくりをしていくにあたっては、次世代の所有者や脱炭素の観点ではカーボンクレジットの売買をする企業等も対象になりえます。
誰のどんな役に立つのか思いを馳せて、その森に対する圧倒的な当事者意識をもって現場で意思決定をしていく、それがどこであっても「良い森」をつくる鍵だと思っています。

2.2022年の抱負

僕たちは日本の森林課題の解決を目指すベンチャー企業です。
現在、日本では年間の伐採面積のうち3割程度しか再植林がなされていません。さらに2017年末の数値では、約1万1400ha(東京ドーム約2400個分)の森林が伐りっぱなしで森になっていない造林未済地となっています。これは行政(林野庁)の統計情報なので、実際ははるかに多いと考えていますし、近年は伐採も盛んにおこなわれているので現在進行中で増加しています。

山に森林が減ってしまうと、炭素の吸収量は減ってしまうし、将来世代が木材を使うことができなくなるし、河川の氾濫などにつながるような土砂災害リスクも増加します。

また、もし毎年残りの7割に毎年植林すると仮定すると、一人あたりの年間CO2排出量はスギ14本分に相当するので、約850万人の毎年のCO2排出量を吸収できます(7割=6万ヘクタール、ヘクタールあたり2000本換算)。

こうした再植林されない問題の背景には圧倒的な植林・育林人材の不足があります。植えたいけど植えて管理する人がいない。

僕たちは、森づくり職人として働きたい人が最高に気持ちよく働ける環境をつくることによって、人材不足に立ち向かい、こうした日本の森林課題を解決していきます!

というわけで、今年の目標ですが、まさしく「新時代の植林・育林人材が育つ土台をつくる」こと、即ち「人材の苗床(なえどこ)作り」です!

まだまだ小さなつぼみのような会社が大きくなるには、人材が育ってこそ。今年からは、積極的に社員を抜擢し、それぞれが自律的な意思決定ができて内省の反復回数を増やしていきたい。そして、それぞれが伸び伸び活躍し、どこに出しても恥ずかしくない自慢できる森をたくさん生んでいきたい。

というわけで、本年もGREEN FORESTERSをどうぞよろしくお願いいたします!!!頑張るぞー!


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