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12 ドキドキの二人の時間

今ある好きという大切な気持ちを噛みしめながら

当日までを過ごした。

期待と不安を波の様に繰り返した


でもきっといい日にする。

沢山話をしよう。

彼を知って、そして、私を知ってもらおう。

話すことも沢山考えてた。


着ていく服を散々悩んで、

最終的に気合の入りすぎていない、いつもの服装に落ち着いた。

意気込みすぎている事は悟られたく無かった。

でもヒールのある靴は、持って言って、会う前に履き替えよう。

素敵な靴は良い所へ運んでくれるというジンクスを信じまくった。


当日は仕事を休んで、朝から準備しようか少し悩んだけど、

余計な事を考えてしまうだけだと思って、

でも普通通り仕事へ行った。

朝からドキドキした。

時間が近づくにつれて、死ぬほどドキドキした。

約束の場所に早く着きすぎて、ウロウロした。


その時彼からLINEが届いた。

少し嫌な予感がする、、

ドタキャンかもしれない…


……

少し遅れます。ごめんなさい。


あぁ良かった…


そしてしばらくして、また連絡が会った。

店の前に着きました。



私は店に向かった。

少し遠巻きに彼を見つけた

彼はレザーのアウターを着ていて、外の看板のメニューを見ていた。

ドキっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


いつもに増してかっこいい。

ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ

ドキドキドキドキドキドキドキドキ…

やばい位の緊張が押し寄せてきた。


やばい…

この緊張は、私どうしたらいいか分からない…


店に向かう足がもつれて、

履き慣れないヒールの靴で余計に足がもつれて

上手く歩けない


ど…どうしよう


それでも彼に一歩ずつ近づいていく


来てくれてありがとう。と声を掛けた。

遅れてごめん。と彼。


そして店に入った。


寒い日で

巻いていたストールを外すことも

お店でコートを脱ぐのも

なぜか

裸になるくらい恥ずかしかった。











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