ヨーロッパで出会った植物の話 ②
昨日前編をアップしたところですが、次を書かないとまた頓挫してしまいそうなので勢いに乗せて書いています。(2回で収まり切らなさそうなので、タイトルを前後編から数字に変更したのは内緒・・・!)
20年ぶりのヨーロッパ。
自分の見たいものが変わると、目に映る景色も変わってきます。
国内でも海外でも、植物に目がなくなった私は、めぼしいものを見つけると、
ふらふら引き寄せられて、子ども達に「あ〜あ、またママ行っちゃったよ・・・」と、呆れられつつも、やっぱり足を向けることは止められそうにありません。
フランスからベルギー・ドイツへ
さて、一旦、ベルギーを飛ばしてドイツへ進むことにします。
ドイツで最初に訪れたのがケルン。
ちょうどその前日から体調を崩してしまった長男と、youtube見てる方がいいという次男をホテルに置いて、夫と2人で夕暮れの道をぶらぶら歩き、暗くなる頃に世界遺産のケルン大聖堂へ辿り着きました。
植物ではないものの、ケルン大聖堂は今回の旅で感動したもののひとつ。
ケルン大聖堂
翌日ようやく体調を持ち直した息子と、朝再びみんなで訪れることができました。
こんなに有名な世界遺産なのに、入場料もなし。
(ドイツの地球の歩き方の表紙ですけど・・・!)
ヨーロッパの教会が感動するのは、今でも地域の人(かどうかは正確にはわからないが)がお祈りをしている様子がわかるからだと思う。
もう次の目的のベルリンに行かなきゃいけないし、ゆっくり見る時間はないけれど行きたがっていた長男に見せたいから少しだけ寄ろう!という状況だったのですが
パイプオルガンの音と、天井の高い空間と厳かな雰囲気に、あれよあれよと自然に涙があふれてきました。
(え、もしかして泣いてる?と息子に驚かれる)
(ママ泣いてるって、えー?)
1時間でも2時間でも教会の椅子に座って、その空間に身を置きたい!
さて、今回の旅で、長男が行きたがっていたポーランドへ半日だけ足をのばしました。
ベルリンから行けそうなのは、北西部にあるシュシェチンという第7の都市。車で約1時間半の距離です。
ポーランド国境を超えたあたりで、警察に停められ『English? or German?』
と。ドイツに近い都市だけど、もちろんドイツ語話せません・・・
全員のパスポートと、免許証を求められました。
ひぇぇ。
免許証をホテルに置いてきたかも!という夫、荷物を調べたらちゃんと持っていたので、渡して、ビビりながら車中で待機。
10分くらい待った後、幸い事なきを得て、あー焦った!
そんなこともあり、ポーランドは、やはり旧共産圏(東側)のイメージが色濃く残っている印象でしたが、とりあえず腹ごしらえ。ポーランドのランチを楽しむことにしてローカルレストランへ。
ポーランドは本当に未知の世界。
通貨はなんと、独自の通貨 ”ズウォティ”
その単語、生まれて初めて聞いたかも。
観光情報もよくわからず、お目当てのお城は工事中だったのへこちらの教会へ。
(もうこないだすごい教会行ったじゃん!
あれ以上の教会ないからやめようよーという声が)
とはいえ、シュシェチンの街を一望できる展望台があるとのことだったので、行ってみることにしました。
その教会に入ってみると・・・
やっぱりお花を見ますよね。
なんと、装飾に菊の花が使われていました。
これにはびっくり。
キク=仏花のイメージが強かったので、なぜポーランドに?と驚きました。
この話をレッスンでもお話ししたら「菊はお葬式のイメージもありますね」と
生徒さんから言われたことも頭に残っていて・・・
改めて考えてみると、キリスト教の教会では日々のお祈りや冠婚葬祭(キリスト教での正式な儀式名はわからずすみません)もあると考えると、もしかしたら違和感がある方がおかしいのかもしれない・・・
先月のレッスンで、生徒さんで教会を運営されている方から、キリスト教における「死」や「死別」についての考えについて伺う機会があり、菊の花そのものが弔いの意味があったりするのかもと思い至りました。(正確にはわからないのですが)
そういえば、昨年の朝ドラの「らんまん」でも、菊の原種の「ノジギク」や
菊くらべの話がありましたね。
菊は古い花のようですが、万葉集には1編も詠まれておらず、奈良・平安時代に中国から伝わったと考えられています。
菊というと、菊の御紋というイメージから、日本の花だとばかり思っていたワタシ。
長い歴史の中で、それぞれの花や植物がどのように世界の中で広まって、どのように使われたり、愛されたりしてきたのか。
たどってみると、意外と歴史が浅かったり、花についてのイメージは後世の人の扱いによって如何様にも変化するものなのかもしれないと思ったのでした。
では、今日はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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