ハマりそうでハマらなかったもの。
趣味。
ライフワークと呼べるレベルの「ガチ」なものから、なんとなーくやってるようなライトで「にわか」なものまであると思いますが、
趣味は人生を彩る重要なものです。
「趣味は?」と聞かれて答えるのは、
今の僕の場合、主に以下の4つでしょうか。
・読書(科学系ジャンルを読むことが多い)
・アニメ鑑賞、映画鑑賞
・声優(演技に関する考察など。アイドル視してる部分もある…。)
・生き物系の動画を見ること(げっ歯類の動画とか、虫捕って食べる動画とか)
料理
僕は、料理の良いところは「楽しみながら仮説検証ができる」点だと思います。
割と「科学の実験」に近い感じかな、と。
実際、料理は科学の宝庫ですからね。
いくつか例を挙げると、
・メイラード反応
・浸透圧
・乳化
・うま味成分の相乗効果
・熱の伝わり方(伝導、放射、対流)
……などなど。
具体的に書いていくとそれだけで軽く1記事分埋まってしまうので、今回は割愛。
これらを意識しながらやると、レシピの「意図」が読めて面白いですし、日常の料理(レシピを見ずに手癖でササッと作る料理)でも良いアドリブを利かせられますし、
それだけでなく料理を味わう際にも、その料理の材料や調理工程といった「背景」が見えたりして、より楽しめるはずです。
これらの知識に加えて地理や歴史の知識なんかがあると、より一層楽しめると思います。特にコーヒーとかお酒とかですね。
そんな、実用性も人ウケもトップクラスな料理ですが、「準備・片付けがめんどくさい」というしょうもない理由で、ハマるまでは至りませんでした。
マジで残念すぎますね……。
加えて、それ以上に「作りたいと思うものが特にない」という理由も大きいです。
体力や認知リソースが増強されれば、これらの問題も解決されて、料理も趣味になるのかも……??
ポケモンバトル
ポケモンのゲームといえば、旅の道中で出会ったポケモンと共にストーリーを進めていったり図鑑を埋めていったりがメインの楽しみ方だと思う人も多いかもしれません。
ただ、ポケモンのゲームには、公式にはあまり明言されていないものの、各ポケモンごとに細かく能力値が設定されていて、自分の戦略に合わせてポケモンを育成してパーティを構築し、他のプレイヤーとネットを介して対戦を楽しむことができます。
もちろんキャラクターや世界観としてのポケモンは昔から大好きですが、この数字と戦略、心理戦の殺伐としたポケモンバトルの世界も楽しいんです。
中学、高校、大学と、数年のブランクを挟みつつポケモンバトルを楽しんできましたが、今はたまに動画で実況を見る程度になってしまっています。
理由はやはり、「一部のポケモンがゲームバランスを破壊している」ことです。
対戦ゲームなので、皆勝利を求めて戦います。
すると、ステータスが高いポケモンばかりでパーティを固めたり嫌がらせ的な戦術を使ったりするプレイヤーがどうしても多くなります。
なので、対戦を続けていくと段々といつも同じようなポケモンしか見ないようになり、こちらが対策を立てた上で中堅ポケモンを使ってもパワーでゴリ押しされて勝てないことも多くなり……。
かと言って、勝つためにメジャーポケモンばかり使うのはなんだか自分のポリシーに反する……(めんどくさいオタク)というわけで、ポケモン対戦からは離れていったというところです。
声優ライブ
高校時代はμ's(『ラブライブ!』)に死ぬほどハマっていて、
「大学生になったら声優ライブ現地参戦しまくるわ!w」とか言ってたんですが、
いざ大学生になってみても、意外とライブに行くことはなかったですね。
まず、交通費の出費が痛かった。
ライブ会場は大体東京なので、往復の飛行機代とチケット代、宿代(大体ネカフェで寝てた)などなど、1回のライブで5万円は吹っ飛んでたと思います。
5万円って普通に大金ですが、学生にとってはさらに巨大な額です。
1ヶ月のバイト代がごっそりなくなるので…。
次に、なんだかんだ学生生活忙しかった。
よく言われる昔のイメージと違って、
今は授業は3分の1サボると単位は出ないし、実験など1,2回欠席したりレポート提出できなかったりすると即留年確定みたいな授業もあるので、
中高生のときみたいな生活を送らないといけません。
部活やバイトなどもあって平日だけでなく土日も予定のある日が多く、
何より、部活の公演直前期間やテスト期間はだいぶ忙しかったですね。
よって、ライブの日程が用事や忙しい期間と被ったりすることも多く、参加を見送らざるを得ない機会が続きました。
そうこうするうちに段々ライブに行きたい気持ちも冷めていき、同時に、
「ワシは声優が歌って踊るのよりも、声優の本領である声の演技が見たいんじゃ」
「(任意の女性声優)たん萌え〜〜!(死語)しか言わない浅いオタクとはワシは違うんや」と、段々硬派なオタク(ある種のこじらせ??)になっていったことで、声優ライブにはハマらなかったですね。
大学での勉強
入学当初は大学の講義なるものに期待を抱き、高校までの基礎的な学習範囲から卒業し、さまざまな分野へ世界が広がっていくことにワクワクしていました。
岩石や鉱物、古生物など、地球に関することを筆頭に、
生物学や物理学、心理学や哲学などの自分の専門ではない分野にも興味があったので、全体的に勉強へのモチベーションは高かったです。
ところが、蓋を開けてみると、どれも「コレジャナイ感」がすごかった。
まず、難易度が適切でない。
第2,3回目あたりまでは、高校までにやった内容あるいは一般常識に毛が生えたレベルの簡単な話が多く、「あたりまえ体操やな」ぐらいに余裕かましていられるものの、気付いた時にはマジでこんな感じになってました。↓
こうなると、「何が分からないか分からない」状態になり、ついていくのに非常に大きな労力を要します。科目によっては、よく分からんけど過去問丸暗記でテストを乗り越える、みたいなことになりがちでしたね。まあ大体の学生そんな感じでしたが……。
そもそも、高校までと違って大学教員は「研究者」であって、「授業」についてはプロではない上に、限られたコマ数で教科書の広い範囲をやらないといけないという構造的な問題があるので、講義にそんなに期待すべきじゃなかったなと後悔してます…。それに、大学はあくまで学生が自主的に学ぶ場所ですし……。
大学に所属していないと実験などは難しいですが、本や論文を読む「勉強」はどこでも出来るので、今からでも興味ある分野の本を読んでアウトプットする「主体的な学び」ってやつにチャレンジしていきたいですね。
芝居
部活で3年間続け、その他にも、外部の劇団でミュージカルや朗読劇、ドラマ撮影などをやってきました。
僕は元々声優さんの演技が好きで興味があり、自分も声の演技をやってみたいということで、大学入学と同時に演劇部に入りました。
実際に舞台に立って芝居をしてみると、それはもう楽しかったですね。
……客ラス(開演直前に流れる客入れBGM)の音量が徐々に大きくなっていき、それに伴い照明がフェードアウトしていく。
舞台の幕の内側で暗闇に紛れながら、数時間限定の自分ではない存在を生きる非日常の始まりに鼓動を高鳴らせる……。
この瞬間がやっぱりすごく楽しくて、
公演が終わる度に「もう一生演劇やらんわ笑」と言っていた先輩も、やっぱりこの瞬間の感覚が忘れられずに沼から抜け出せずにいます。笑
ところが、一方で僕は沼から抜け出してしまいました。
その理由は、結局は「熱意の不足」ですね。
僕らアマチュアがやる小劇場公演は、1つの公演(2時間前後、2,3日間、4公演前後)に向けて
おおよそ2,3ヶ月間の稽古期間を要します。
セリフや動きの練習はもちろん、
物語やキャラクターについて考え続け、役に関して脚本から読み取れる以上のことを自分なりに想像・妄想し矛盾なく補完し、より「現実らしい」ものに深めていかなくてはなりません。
キャラクターについての「人生年表」みたいなものを作ったこともありましたね。
役や脚本について考察を深めていく作業は楽しいし、それが役者の醍醐味みたいなところではあるのですが、
稽古期間は長い上、本番前後は3,4日間以上フルで予定を空けておかないといけない。
つまり、僕にとって時間や労力、必要経費などのコストがどうしても高いと感じてしまったのです。
本番だけでなく本番までの過程から、つまり稽古期間からもっと芝居に楽しみを感じられていたら、
おそらくコスパを度外視していられたのかなと思います。
芝居自体は好きなので、
今でもアニメや映画を見て、この脚本はどうだの演出がどうだの、この人の演技がどうだの考えたりは趣味ですね。
僕自身がまた演技をする機会があるとしたら、準備コストの軽めな映像作品、もっと言うとYouTube撮るとか???
あるいは、日常生活で人と話す中で……??
そんなわけで、今回は「ハマりそうでハマらなかったこと」について語りました!
「ハマらなかった」と言っても、この中にもあとちょっとの条件次第でハマるもの、趣味になるであろうものはいくつかあるはずだと思います。
また、これら以外にも未経験のことの中から何かしら趣味になるものも見つかるかもしれません。
何にせよ、そんなに数多くはなくて良いので、人生レベルでハマれる深い趣味を見つけて、彩りのある人生を送っていけたらと思います!
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