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星の王子さまの表紙で王子さまが立っている星は何色だったでしょう?

星の王子さまがおうちの本棚に並んでいる方も多いのではないでしょうか。
持ってはいないけど表紙だけ見たことがあるという方もきっといらっしゃると思います。

みなさん。星の王子さまが立っている彼の星の色、何色だったかすぐに答えられますか?

わたしはこの問いが結構面白いななんて思い、実際にこの本を持っている人や読んだことがある人らに聞いてみたことがあります。

するとみなさん、「黄色」「ベージュっぽい茶色」中には「金色」という方も。(金色は惜しい!)
わたしも黄色だと思い込んでいたんです。


だけど実際はグレー。
灰色の星なのです。


新潮文庫さんから出版されている星の王子さまでは、
星や王子さまが金色で縁取られていて
わたしも所有し時々持ち歩いてしまうほどですが、何度見ても綺麗な世界観の表紙になっています。(新潮文庫の大きな特徴のしおり紐。このブラウンのスピンが文庫から少し顔を覗いた時の色合いも相まって、とてもエモい)

話が少し逸れてしまいましたが、、、
灰色だと当てられた方、いらっしゃいますか?

わたしも、わたしの問いに黄色やベージュと答えた方達も
なぜ“灰色”の印象がなかったのか。とても気になるんです。

思い返せば物語中にヒントもありました。
王子さまの星には活火山があったと。しかも2つも。
一軒家ほどしかない星に活火山が2つです。(幸いとても小さかったらしく料理をするのに役立ったそうです)

けれども綺麗な夕陽が観れて1輪の美しい薔薇が咲き、時に悩ましいバオバブも育つ星。
そして何より、王子さまがいる星。

王子さまが儚いほどに綺麗で、眩しくて。
わたし自身灰色の星ということを改めて知っても、なぜか浮かぶ光景の中にはグレーがどこにもないんです。不思議なことに。


まるで彼自身が星かのように
ハッとするほど美しい。

読み返すたびに感じることがあります。
それは、星の全てが彼の心の中のように思えるということです。

心の中に毎日ケアが欠かせない活火山を持ち
心の中に悩みの種のようなバオバブを潜ませ
心の中にどうしようもなく切ない夕陽という黄昏を持ち
心の中に傷付きながらも薔薇という愛を灯す


「星の王子さまの心=星の王子さまの星」なのだとしたら
わたしの中で今回の、何気なくもとても深い疑問かもしれない問いへの
数ある中の一つの答えとして、スゥーっと腑に落ちるのでした。

だとするとその星から旅立ち、いろんなことに気が付いていく王子さまはもしかすると
地球で星の欠片(心の欠片)を拾い集め、目には見えない大事なことをその心で見つけた。
ということになるのかもしれません。

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