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知られていない大学職員の”ある仕事”【週報2021年2月(1)】

ここでは大学職員として施設の設計やメンテナンスというニッチな分野を担当している私が、今週取り組んだ業務を週報として挙げます。”大学職員として働くことを考えている方”の参考になればと更新しています。

初めて読む方は先にこちらを読んでいただけると伝わりやすいかと思います。

■2月1日(月)

1.少額工事の設計図作成

■2月2日(火)在宅勤務

1.少額工事の設計図作成

■2月2日(火)

1.工事現場にて施工方法の指示

2.レンタルオフィスの見学

3.工事現場にて現場用電力ケーブルの引込方法を検討

「1」と「3」についてはいずれも別々の遠隔キャンパスまで出動しての業務だったので疲れました。「3」について。工事が始まる前に委託会社がプレハブの仮設事務所を大学内に建てるのですが、そのための電力はキャンパス外からケーブルを引き込むことで給電されます。そのためケーブルの敷設の仕方や経路については十分な安全指導が必要です。学内利用者の支障とならないよう職員や委託先の担当者と一緒に歩き回って妥当な案を検討します。今回の担当者はすごく積極的に案を提示いただけたので、一緒に働いていてこちらのテンションまで上がりました。これから大きな工事が始まるので少し安心しました。

「2」では縁あって、とある企業の施設の見学に伺いました。強く感じたのが”自分が勉強不足であること”でした。そこでは、本学の教員と企業の代表取締役が打合せていたのですが、テクノロジーやビジネス用語が多用され付いていけない場面がいくつかありました。しかもその代表取締役は26歳のベンチャー企業経営者。18歳からビジネスに挑戦しいくつかの事業経験を経て今に至るとのこと。明らかに自分の力でちゃんと”稼いできた人”。いろいろと考え込んでしまいました。この刺激を活かすためにも、勉強を続けつつ、実際に別の分野で行動してみようと考えました。

■2月4日(木):在宅勤務

1.出張報告書の作成

2.施設トラブルの対応

■2月5日(金)

1.施設トラブルの対応

2.施工方法の確認

「2」について。受注者である工事会社は、発注者である大学側に対して「施工計画書」というもの提出します。これは例えば「私たちはこういう体制でしっかり安全に施工しますよ」とか「部屋の照明器具は天井裏でこうやって固定しますよ」などを示したものです。結構分厚い書類になってしまうのですが、僕がこれを早くチェックして返さないと工事会社も施工を始められません。施工計画書に記載する内容は規準のようなもの(これがまた膨大な量)が定められているため、それに適合しているかしっかり確認する必要があります。物件を複数抱えていると、こういった書類を確認するだけで一日潰れます。しかもチェックしている途中でトラブルの電話がかかってくるともう・・・。だから最近は在宅勤務という考えが浸透してきて、僕としては有難いです。


今週はこんな感じでした。

最近はまた緊急事態宣言などで情勢が悪化してきたこともあり、施設に人が集う機会が減りました。施設を人が使う機会が減るわけですから当然、日常的なトラブル件数は減った感覚があります。ただその分、今後の大学の在り方について検討する時間が増えました。施設や設備(ハード)と使い方(ソフト)の両方について、色んな部署の職員が頭を抱えています。

特に僕の業務は人が集うことを前提にあって成り立つものです。その前提を考え直す必要があります。

最近は学内のネット環境を増強する案件が増えてきました。今後はこういったユーザーの目には直接見えないインフラの整備が増えていきそうな気がします。

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