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知られていない大学職員の”ある仕事”【週報2021年2月(2)】

ここでは大学職員として施設の設計やメンテナンスというニッチな分野を担当している私が、今週取り組んだ業務を週報として挙げます。”大学職員として働くことを考えている方”の参考になればと更新しています。初めて読む方は先にこちらを読んでいただけると伝わりやすいかと思います。

■2月8日(月)在宅勤務

1.プレハブ建屋撤去工事の立ち合い

とあるプレハブ建屋の撤去工事に立ち会いました。これは退職した教員が現役の頃に建てたプレハブです。プレハブ内には巨大な実験機器(真空環境を作り出す機器)が備え付けられていました。教員の退職にあたり実験機器のと建屋を撤去することになりました。今回のように教員の退職と共に撤去が進むことは本当に有難いです。一番困るのが退職後に発見されたり、持ち主不明の残置機器です。これを処分する人たちは本当に苦労します。処分費は誰が負担するのか、誰が処分業務を担うのか、めちゃくちゃ揉めます。加えてそんな機器に有害(または取扱注意)物質が含まれていると最悪です。歴史がある大学や規模の大きい総合大学だとこんなことがよくあります。

他の例として、教員の誰かが勝手に建屋を建てて、そこに学生などの利用者が集まり、これがあるのが当然という感覚が醸成されたものは大変です。建築基準法にも適合せず、大学の資産帳簿上にも挙がっていないものは撤去する必要があります。しかし、それを知らない利用者は当然反対します。そこを舵取りする担当者は本当に大変です。私は担当になったことはありませんが、日々、こういった調整ごとを担っている同僚の苦労は想像するのもきついです。私個人の体感ですが、こういったことをする教員は「大学の部屋は自分のものと考えている」、「大学に雇用してもらっている感覚が薄い」人が多い気がします。

■2月9日(火)

1.少額修繕工事の日程調整

2.他部署との交渉

「2」について感じたことを。他の記事にも書きましたが、僕のような技術職員は大学という大きな事務組織の中では少数派です。パワーバランスとしても強い方ではありません。その中で割を食うこともよくあります。それを防止するためにしっかりと主張しなければならないことが多くあります。本職に興味がある方は、大学職員になる前にその現実をはっきりと自覚しておく必要があります。はっきり言ってしまえば「組織のなかで主役級に輝きたい」と考えてる方にはお勧めしません。メーカーでエンジニアになることをお勧めします。私も前職の経験から、メーカーであればエンジニアは主役として働けます。ただし、その分相当な苦労があります。どちらを選ぶかは相当に悩ましいと思います。私自身、両方経験した今でもどちらが良いか答えが出ていません。

■2月10日(水)在宅勤務

1.少額修繕工事の日程調整

2.大型案件の予算検討

■2月11日(木・祝日)

お休みでした。

■2月12日(金)

1.工事現場にて施工方法の打合せ

ずっと現場に出ていたので疲れました。寒いと身体がこわばってしんどいです。


以上、今週はこんな感じでした。

普段からできる限りポジティブな面を書くようにしているのですが、今回は少しネガティブな内容を書いてしまいました。理由は、もしこの記事を読んでくれている人の中で僕と同じような職に就こうと考えている人がいれば、ちゃんと知っておいてほしいと思ったからです。とは言え、全然読まれている気配もないのですが(笑)

また来週元気に報告できればと思います。



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