知られていない、大学職員の”ある仕事”
ここでは大学職員の仕事について書きます。
私は大学職員として働いています。主に大学施設の工事とメンテナンスが私の仕事です。なじみのない人からすると教員や学生窓口業務以外にはあまり創造できない仕事かと思います。特に私は職員の中でもかなりニッチな分野を担当しているので、ご存じない方がほとんどだと思います。
以前、「夏休み期間中は大学職員の方もお休みなんですか?」なんて聞かれたこともありました(笑)いえいえそんなことはありません。ほとんどの職員が夏休みなんて全く関係なく働いています。
今回、学生にとっては職業選択の参考に、社会人にとっては別世界(会社)を覗いて楽しんでもらえればと思い書いてみました。
概要を伝えたいのでざっっくり書いています。
私(技術職員:施設系)の場合、主な業務は以下の通りです。
1.施設(研究所、講義棟、病院、保育所、宿舎など)の設計
2.工事の発注、施工管理
3.施設の運用(メンテナンス・省エネ推進)
4.予算要求や学内の実態調査
各業務の割合は大学や部署、その時の情勢(政治、災害の有無)によってだいぶ異なります。
1.施設(研究所、講義棟、病院、など)の設計
【概要】
ユーザー(教員、医者、看護師、生徒、事務職員など)からヒアリングをして設計図を描きます。規模が大きくなると一部またはほとんどの業務を”設計事務所”に外部委託して業務にあたります。
■魅力:設計は楽しい、”設計”て響きが格好いい(笑)
■つらさ:個性的なユーザーからヒアリングするのは地獄(または不可能)
2.工事の発注、施工管理
「1」が完了したら公告(こんな工事発注しますよ~と発表)→入札(各企業が請負金額提示と共に申込)→開札(受注企業決定)→契約→工事着工→施工管理→竣工(完成)といった流れです。
■魅力:自分が建物をつくっているという実感が湧く
■つらさ:トラブル(工事中の騒音・人間同士の摩擦など)対応がしんどい
3.施設の運用(メンテナンス・省エネ推進)
【概要】
施設のメンテナンス(不具合設備の修繕など)や省エネ推進(設備改修計画の立案・実施)業務などです。
■魅力:不具合解消後にお礼を言われると嬉しい
■つらさ:個性的なユーザーとのやりとりはしんどい
4.予算要求や学内の実態調査
【概要】
外部(主に文科省)に対して、色んな案件の予算要求をしたり、大学の実態(保有施設や設備の状況など)を報告します。これで予算が獲得できれば、新たなプロジェクト(施設の新築や改修)がスタートします。
■魅力:新しいプロジェクトがスタートする時はわくわくする
■つらさ:地味な事務作業が多いので退屈(でもとっても大切なので頑張ります)
以上、大体こんなものでしょうか。
冒頭述べましたが、今回は大学施設の工事とメンテナンスを主とする私の仕事について書きました。
本当にざっくり書きましたし、「厳密に言うと違うよ」なんてところもあるかと思いますがご容赦ください。「こんな仕事があるんだぁ。へぇ~。」と思ってもらえると嬉しいです。
これからは上記の業務をもっと詳細に解説したり、印象的なエピソードを書いたりできればと考えています。もしよければ、また覗きに来てください。
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