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40代直前で大学職員からプライム上場企業に入社できた話

今回は大学の施設系技術職員として施設の設計や工事の施工管理、設備の保全などの業務で電気系を専門として担当している私が、民間企業から内定をいただき、転職活動を終了するまでを綴ります。

大学職員はもちろんゼネコン業界やビルメンテ業界で働いている方でも応用できる話と思いますので最後まで読んでいただけると嬉しいです。

初めて読む方は先にこちらを読んでいただけると私がどんな仕事をしているかという前提が分かるかと思います。

また私がこれまでの転職活動を読んでいただけると、どんな企業に挑戦して失敗してきたかが分かるかと思います。

■転職エージェントからの連絡

以前からビズリーチに登録していたのですが、その登録内容をみたある転職支援企業(R)のエージェントから連絡が来ました。早速、連絡を返しヒアリングの日時を決めました。その後すぐに、私の経歴を活かせそうな求人が複数送られてきました。送られてきた求人に目を通し、ヒアリング当日を迎えます。

勤務中の昼休みにエージェントと電話で話しました。私からエージェントに対して、”事前に送ってもらった求人の中で一番興味がある企業とその理由”を伝えました。するとエージェントは「ひとまずその企業に紹介したいので履歴書と職務経歴書をメールしてほしい」とのこと。帰宅後すぐに書類の編集を完了させ、翌朝チェックしエージェントにメールしました。翌日エージェントから連絡があり、履歴書と職務経歴書について添削を受け、修正し再提出しました。

結果、この企業から内定をいただくことになります。

ちなみにこの企業は、あるレジャー用品のメーカーで私も普段からこのメーカーの製品を愛用していました。商材に興味があり、経験も活かせそうだという率直(安易?)な発想でまずは希望したのです。募集職種は電気設備エンジニア。職務内容は電気設備の保全です。まぁ今までと同じ感じの職務内容かなぁと想像するくらいでした。

■エージェントより書類審査合格の連絡

数日後、エージェントから書類審査に合格したとの連絡がありました。ついては、Zoomでそのメーカーの工場長が面談するとのこと。日程を調整し、面談当日を迎えます。

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■工場長とZoom面談

面談は10分弱で完了。「え?もう終わり?あっさりしてるな。」と感じたのを覚えています。項目としては以下の通りでした。

・前職から現職への転職理由
・現職から今回転職活動している理由
・前職のメーカーではどんな業務を経験したか
・現職ではどんな業務を担当しているのか
・現在の業績と今後の見通し
・これからの製品開発
・今回中途採用している理由
・これからの組織編成 
   など

面談で気を付けたことは、とにかく正直に素を出して先方と私の間で相性を確かめ合うことです。話している中で工場長と会話のキャッチボールが上手くできて楽しかったのを覚えてまいます。おそらく工場長もそうだったのではないかと想像します。

■実際に働くメンバーとの面談

後日、面談の合格通知が届きました。次はSPIの後に最終面談とのこと。「こんなに簡単に受かっていいのか?」とこの企業の採用方式に不安になりながらも次への選考を志望しました。

しかし、ここで一つ、私からエージェントに希望を出します。それは

「実際に一緒に働くことになるメンバーと話をさせてほしい」

というものです。これは、前職から現職への転職活動における失敗からきています。私は前職のメーカーから現職の大学職員に転職した際、最初の配属先でサイコパス上司にあたり精神的にきつい期間を過ごしました。(その後、この上司はペナルティを受けることになります。)やはりどんなに良い組織でも一緒に働くメンバーにきつい人がいると職場に行きたくなくなります。それを回避するために出した要望でした。そしてこの要望を先方の企業が受け入れてくださり、現地の事業所兼工場に伺うことになります。ちなみにまだこの時も私の志望度はそんなに高くありませんでした。

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■工場見学

当日の概要は以下の通りでした。

・工場長と対面でお話し
・一緒に働くメンバーと面談(質疑応答など)
・工場長が直々に工場を案内

実際に働くことになる方々の印象としては、特に悪い面は感じませんでした(淡々と仕事をこなす感じかな?)。まぁ「めっちゃ良いこの人達!」みたいな感動はなくとも「モンスターでなければいいか」というのが自分の価値観です。
当日、何より有り難かったのが、工場長が2時間以上も私に付き添って工場の詳細まで案内してくれたことです。加えて「従来、採用試験で工場見学は予定していないのだが、要望があったので対応した」と言われました。私としては「採用試験で現地を見せる工程が抜けているのが問題」と思いましたが、柔軟に対応いただけたことは本当に感謝です。また嬉しかったのが、工場長から「食堂で昼食でも食べないか」と提案を受けたことでした。なんとなくですが、面談の時から工場長とは話が弾んでいたので、単純にお互い楽しいと感じていたような気がします。結局、コロナが落ち着いていない時期であったため、部外者である私が食堂に行って食事するのは微妙だね、という話になり流れてしまいましたが。
見学は終了し、その後の最終面談までしばらく日にちが空くことになったため、この企業について本腰入れて調査しました。内容的には以下です。

・社員からの評判(OpenWork)
・企業としての評価(証券会社における評価点数)
・レジャー業界に分類される企業の株価の推移(証券会社のサイト)
・この職種を経験した後の自分のキャリアパス

この調査を通して、志望度が上がりました。

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■最終面談(役員面談)

面談前、「もう最終面談か。」とあっけなく感じたというのが正直な印象です。ほとんどが口頭でのやり取りで、能力テストのようなものはなかったからです。まぁこの最終面談前にSPIテストはあったのですが、それも形式的なものでしょうから。

役員面談当日。

面談はこれまたZoomで15分程度で終わりました。内容は以下です。

・前職から現職への転職理由
・採用された場合は転居を伴うが支障ないか
・大学施設の経験を生産工場でどう活かせるか
・自分から役員への質疑応答       など

面談は双方ともにとにかく正直に会話した、という感じでした。お互い過剰に良く見せようとはせず、まさに相性を図っているという印象でした。役員からは組織の課題や魅力、現状と今後の展望を本当に正直にざっくばらんにお話しいただきました。ここで個人的に感じたのは、「この人達は能力をみるというより自分たちとの相性をみているな」ということです。それは良し悪しあるのでしょうが、現状、今はそうなんだろうなという印象でした。

後日、最終面談の結果、合格という連絡をいただきます。

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■転職活動が終わった日

最終面談合格(=内定を受けるかどうか)の連絡が届き、内定を受けるかどうか判断するときになりました。

結論、内定を受けることにしました。

転職活動を始めて半年程経過したこの時期、いくつか内定もいただき、そろそろ転職先を決めても良い頃合いだなと考えていました。理由は以下です。

・自分がどんな職種と相性良いのか実感できた
・企業が自分にどんなスキルや経験、言動を求めているのか把握できた
・自分の経験が活かせて且つ企業の需要が高い職種を把握できた
・自分がどんな状態で生活していきたいかのイメージが固まった
・複数の企業担当者と話して転職活動への納得感が高まった
・自分の年収の相場が把握できた

これで転職活動を終えることになります。

■転職活動の感想

思えば兼業や副業、趣味であるクラフトビール業界への転職など色々と考えた期間でした。加えて他企業の方とお話しすること自体が刺激的で楽しかったですし、何より「周り(他企業)が自分の何をどの程度評価してくれるのか」を把握できる良い機会でした。大学職員を続けていると「この組織以外では自分は通用しないんだろうな」とか「ここをクビになったら後がないから我慢しよう」とか「官公庁(公務員など)からメーカーへの転職は無理だろうな」といった後ろ向きな考えをしてしまうことがよくありました。

しかし、そんなことは全くありませんでした。自分がしてきたことをしっかり言語化すれば、相手に伝わり評価してもらえるとを実感しました。
そして言語化以外にも大事だと感じたことがあります。

それはタイミング。

実は2年ほど前にもフワッと転職活動していただ時期があります。忘れていたのですが、そのときに今回内定をいただいた企業に応募して書類審査で落ちていました。その時は別職種で応募していました。

今回、私が内定をいただいたポジションは、組織拡充による増員を図るために募集されたものです。よって企業の需要と私の経験がピッタリハマるかたちとなり、採用いただいたのです。一度落ちてもタイミングによっては合格できるのです。ですから納得いくまで活動を続けることが大事だと思います。

■今後

この記事を作成している現在、有休消化中です。

内定通知をいただいてから退職手続きを済ませるまではまた別の記事で綴ろうと考えています。加えて、転職先での日常も併せて追加しようと考えていますので、よければまた覗きにきてください。

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