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ビジネス書の文庫本ってあるの?(本当に役立つビジネス書ってあるの?)


文庫本は単行本として人気がある書籍を普及させる目的で出版される。またこういった出版社が利益を確保するという目的以外にも、社会にとって有益な情報を市民へ普及させる理念からも利用される。

こういった定義から思うことは、ビジネス書の文庫本って存在するんだろうかってことだ。

最新のビジネスについてノウハウを解説する本は多いけど、そのノウハウは中長期的に活用できるものなんだろうか。それに再現性はどうだろう。

なので、タイトルにある本当に役立つビジネス書を以下のように定義して考察してみる。

「最新のビジネスを行なう上で役立ち、しかも中長期的に見て再現性のある情報を紹介する書籍」

存在するにしても全体から見ると少ないんじゃないだろうか

例えば、最近はインフルエンサーもビジネス書って形でノウハウ本を出している。このへんを調べてみる。

今、ざっと某有名インフルエンサーの書籍をAmazonで調べてみたら、たしかに文庫本もあるみたいだが新書や単行本と比べるとえらい少ない。新書20冊に対して文庫本1冊とかの比率だ。

これが答えなんじゃね?

書店の様子を思い出してみる

ネットで調べたサンプルとしてはこの1例だけなので、過去の体験を振り返ってみる。これを読んでいるみなさんも現実の書店の様子を思い出してみよう。

入り口部分に新書が平積みになっていて文庫本は奥のスペースに本棚に収納されて並べられている。平積みされた新書を見てみると、ネットでよく見るインフルエンサーの顔画が目に飛び込んでくる。

一方で、文庫本を眺めているときのことを思い出そうとしてもビジネス書のタイトルが目につく感覚がどうも思い出せない。

冷静に考えてみると、これって書店員の人も答えをわかっているんじゃないだろうか?

文庫本のジャンルで思い出せるもの

なにか自分が偏見を持っていて、ビジネス書の文庫本が目についていたのに忘れているだけかもしれない。思い出せるものを列挙してみる。

文学、評論、思想
政治、社会
音楽
数学、自然科学
歴史、宗教

例外的に過去の歴史で有名だった経営者について研究した書籍なんかは目にした記憶がある。これなんかは広義のビジネス書ととらえてもいいんだろうか。ただ、ビジネスを行なうにあたって役立つ(参考になる)書籍ではあっても再現性を主張するような内容のものではない。

結論:ビジネス書は文庫本コーナーを探そう

時間をかけた調査じゃないから暴論になってしまうが。

有名な経営者についての文庫本が思い出せる。こういった形で研究されている経営者は、やっぱり編集者等から見ても文庫本として普及させるだけの活動をしてきたんだろう。こういった経営者の意思決定や言行を研究していったほうが、中長期的にビジネスを行なううえではためになるのかもしれない。

余談だけど最近kindle unlimitedで読んだ本としては、

イスラームからヨーロッパをみる 社会の深層で何が起きているのか(岩波新書)
内藤 正典 (著) 

が面白かった。ムスリム女性が被り物をする理由としては、髪の毛の部分を露出すると性器を露出するのと同じような感覚だからということを初めて知った。キリスト教のロザリオみたいに、別にイスラム教のシンボルを表現しているってわけじゃないらしい。

ちょっとエッチな話だなと思った。こういった感覚に対する理解がヨーロッパで全然進んでないらしい。そのことも原因であれだけ深刻な暴動が頻発していると考えると、なんだかしょうもない話に思えてきた。異文化研究って大事だね。



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