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【ディスクレビュー】LUNKHEAD / pulsequal

LUNKHEADは生きていることと戦っている。

デビューから今まで一貫してその戦いを、戦っている様を訴え続けている。そして、戦いの中からは絶対的な光が見える。いつだってその景色が、生々しくて儚くも美しいのだ。

今作は、戦いも光も、どちらもが高い純度で感じられた。

"朱夏"、"心音"で感じる、生死との剥き出しの対峙。
"光のある方へ"、"はじまれ"で感じる、陽性のパワー。

そしてどの曲も、ぶつかる個性とバンドとしての調和、アンバランスなようで最高なバランスが、気持ちいい演奏として聴こえてくる。相も変わらず”キワキワ”なのだ。

一番印象的だった曲が最終曲の"小さな反逆"。
打ち込み風のドラムとギターリフが少し乾いて聞こえる。外の世界から見つめているようにも聴こえ、物語のエンドロールにも思える。

そんな物語の最後でも歌われているのが、「抗い続けよう」「戦い続けよう」「喜び続けよう」。

これは、物語を振り返って冷静になりながらも、未来を目前にした”小さな反逆”という断固たる覚悟なのだと感じた。歌い方や歌詞、音像から感じられる優しさをも包み込んでいるのが、一段とエモーショナルだ。

そして、徐々に盛り上がっていく展開を経たアウトロ、きらめきながらシューゲイズするその音像は、眩さの中で彼らが光に向かっているように聴こえるのだ。

光の中で、また、その先でも鳴らされるであろう、この覚悟をずっと見守っていきたい。


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