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急がば実家

今日からしばらく実家に帰省。
本当は仕事が見つかってから、
生活を落ち着けて、
美味しい手土産を買って、
今度はこんな職場でさ〜と話のネタを作ってから、
帰りたかったけど。
大事な用があるので、しょうがない。
土日はハローワークも休みだし、
応募した会社も休みだし、しょうがない。
急がば回れ。

久しぶりの実家。
久しぶりの両親。
と言っても1ヶ月ぶりくらい。
退職前にリクルートスーツを回収しに、
弾丸で帰省した。
どんな状況でも、受け止めてくれる両親。
前回、退職前に帰った時は、
「そんな所とっとと辞めな〜。」と共感してくれる母。
込み入った話はしないけど、共通の話題である漫画やアニメ、美味しいご飯屋さんを教えてくれる父。
なんやかんや支えられているし心配かけてるのだな、ありがたいな、と。

昼間は近所の公園まで母と散歩。
たった2、3分の道のりも、
思い出話に花が咲く。
私の記憶にある話も、ない話も。
「この坂道で転んだって、泣いて帰ってきたよね。」
「この獣道で父とお財布拾ってきて、交番に届けたよね。あれどうなったのかね。」
「歩けるようになってから毎日この公園で遊んだよね。池の鯉に餌あげたくて、食パン欲しいって泣いて騒いだね。」
何十年も前の話を昨日の事のように。
よく覚えているなぁと感心しつつ、
「で、今日は夕飯いるんだっけ?」
短期記憶が怪しい、心配。

帰省した時には、どんなに忙しくても必ず、
母の手作りご飯を食べる時間を作っている。
“一人暮らしを始めてから親の大切さに気づく”
よく聞く話。
よく聞いていたので、
そうなってたまるか、と思って、
実家にいる時から、毎日毎日、
これが最後かも、と思いながら過ごした。
極端思考はこういう時に役に立つ。
母のご飯も、実家にいるうちに堪能しよう、
と思って過ごしていたが、
やっぱり離れてより恋しくなった。
同じレシピで作っても味が違うから、しょうがない。
そしていつも食べすぎてしまう。
美味しいから、しょうがない。

今回も私の好物を用意してくれた。
とても幸せな晩ごはん。
ただほとんどがお惣菜で、手作り部分は漬物のみ。
そして母から、
「明日の予定は?」
一緒にお出掛けだよ〜
忙しいからしょうがない、けど心配。

もっと沢山恩返ししよ、と強く感じた一日でした。

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