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社会と個の対立関係にある現代社会、3つの具体的な問題点

前回の記事では弊社社名であるグレートアースという言葉に対する思いについて書かせていただきました。

そのなかで〝複雑化する社会と個の対立を解消する必要がある〟と提示しております。具体的にどのような問題があると考えているかご紹介させていただきます。

現代社会への憤り


現代社会で生きる我々にとって、複雑化する社会への不安や憤りを感じることはそう珍しいことではありません。なぜこのような社会になってしまったのか目を逸らさず考える必要があります。

複雑化する社会のイメージ

3つの問題点

わたしたちグレートアースでは下記の3つを社会が複雑化することによる問題として捉えております。

では各問題について解説していきます。

核家族化による親子のつながりの変化

数十年前の日本社会では、家族というコミュニティに多様性が存在していました。お父さんお母さんこどもたちだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんご近所付き合いも含めると、30人から50人、またはそれ以上のコミュニティの中で生活を営んでおりました。

たとえば、こどもがお母さんに叱られたとしても、おじいちゃんが守ってくれました。たとえば、お父さんに家から締め出されたとしても、近所のおじさんが慰めの声をかけてくれました。

核家族のイメージ

このように、血縁関係にある親族だけでなく地域コミュニティでお互いの心を支えあい暮らしていたのです。しかし核家族になった現代では、親に叱られたらそれまでです。助けてくれるおじいちゃんはいない。ご近所さんは名前すら知らない。これではこどもたちの心が病んでしまうのも無理はありません。

教育現場の組織巨大化による改革の遅れ

グレートアースで運営する保育園の保護者の方がこんな話をしていたことを忘れることができません。

その方は、最先端技術に携わる仕事をされているお父さん。こどもが小学生になり授業参観に行ったときのことをこう話してくれました。

「わたしが小学校を卒業して30年も経つのに、未だにプリントを配り、黒板に字を書き、30人もの個性豊かなこどもたちの前で一律に指導する。15年後の未来を生きるこどもたちへの教育が本当にこれで良いのか考えさせられました。」

小学校のイメージ

このお父さんのお話に、同じようなわだかまりを抱いている親御さんは少なくないと思います。
しかし現状の教育システムでは選択肢はなく伝統芸能化されたといってもいい学校に通うしかない現状を変えなければいけないと強く感じています。

団塊の世代の後期高齢化による世代間の交流欠如

高度成長期を経験し、日本の急激な成長を支えた団塊世代と呼ばれる年齢の方々は、後期高齢者と呼ばれる年齢になる現代。この世代は世代間の連携よりも同じ世代とのつながりが強く高齢者になっても同じ年齢の方々との交流が盛んな反面、若い世代との交流が苦手な傾向にあると分析しております。これは結果的に核家族化に拍車をかけ、他の世代やこどもたちへの負担に繋がっているのです。

高度成長期のイメージ

本来の日本社会の特性である地域コミュニティを活かし、長い人生で培った経験をこども世代孫世代へと継承する場を作り上げることにより、全世代にメリットをもたらすことと確信しています。

今までにない視点からのアプローチ

これらの問題への取り組みは様々な視点からアプローチする必要があると考えています。一筋縄では解決することができないものばかりですが、今までにない視点、これまでの行政や既存の社会システムにはない視点をとりいれながら解決に向けて計画を進めていきたいと思います。


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