核家族化による親子のつながりの変化、こどもたちの個性を育むために
こちらの記事では、社会と個の対立関係にある現代社会における3つの問題点(下記)をお示し致しました。
核家族化による親子のつながりの変化
教育現場の組織巨大化による改革の遅れ
団塊の世代の後期高齢化による世代間の交流欠如
この問題の中で、今回は核家族化による親子のつながりの変化について掘り下げていきながら弊社の具体的な活動をご説明していきたいと思います。
親子の繋がりの変化とこどもへの影響
地域コミュニティは実質的に機能せず親と子だけの核家族、いわゆる1世代で実質的に生活を営むことになっている昨今。そんな環境下では親子のつながりが太く強いものとなり、親の目が細部まで届く良さはあるものの、知らず知らずのうちにこどもたちに悪影響を及ぼしている可能性があると考えています。
親はこどもの将来に期待をするものです。こどもは親の期待に応えようとするものです。しかし必ずしも親の希望や期待がこどもの意思に合致するとは限らないのです。
親の期待にこどもが答えられないと気づいたとき、親に歯向かったりケンカしたりすることができればそれほど大きな弊害にはならないのです。しかし子供への親の影響力は、親が思っている以上に大きく絶対的な力を持つことがあります。そんな存在にもし押し潰されそうになったとき、親とは違う立場の安全基地が必要になるのです。
こどもたちの安全基地
安全基地というと、母親とこどもの間に形成される愛情の絆のことをさすとされています。もちろん母親の安全基地はこどもたちにとってとても大切な存在ですが、それだけでは不足すると考えています。本来の安全基地は、母親だけでなく父親にもおじいちゃんおばあちゃん、ご近所のおじさん、学校の先生、こどもが触れ合うすべての人に対して安全基地を少しずつ持つことが重要だと考えています。
昨今の核家族化や地域コミュニティの衰退により、こどもたちにとっての安全基地は親のみとなっています。もちろん親が完璧な安全基地になれれば大きな問題になることは無いのかもしれません。しかし親は子育てについての知識が満足にあるとは限りません。共働きや仕事の多様化で子どもと向き合う時間が取れないこともあるでしょう。親が最良の安全基地となれることは非常に難しいのが現状です。
社会が安全基地を作る
親以外の安全基地が、地域や家族のコミュニティで築けない環境は親子の繋がりが太くなりすぎた状態とも言えます。親子の関係が太くなることは一見すると良いことのように感じるかもしれません。しかし、一歩間違えるととても狭い世界観に押し込まれた状態とも言えるのです。
その解決策は、社会システムがその世界観を広げるお手伝いをすることが重要です。そして早ければ早いほど効果が期待できると私たちは考えています。
そのお手伝いを実現するために、 1人の人間としてあらゆることを自分で考えながら生活していく ことを大切にした保育園を作ることにしました。
スタッフと園児という垣根は限りなく少なく1つのコミュニティとしてこどもたちが安心できるスペース(建物)、信頼できる大人、異年齢で助け合うことのできるお友達がいます。その全てを一人ひとりが安全基地とし、あらゆることを自分で考え、協力したりチャレンジすることが実現できる環境を作り上げています。
詳細については、下記ホームページをご覧いただければ幸いです。
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