人生は困難だ｜ナイジェリア

※画像は全てAI生成によるものなので、実際の人物やバンドとは関係ありません。
 
ナイジェリアで仕事をしていた時のこと。
ある日、現地の関係者が夕方にビールでも飲みにいこうぜ、
というお誘いがあった。
 
立派な建物内ではないけど、
屋外のビアガーデンに連れて行ってもらった。
 
ステージというほどのものでもなく、
簡易なテントの屋根の下で、
舗装されていない地面の上に楽器を並べて、
音楽バンドが演奏していた。
 
英語ではなく現地の言葉で歌っているため、
どんな意味の歌なのか、
その現地同僚に聞いてみた。
 
彼が説明してくれた歌の意味はこうだった。
 
「人生は困難だ、なかなかうまくいかない。」

現地の人達は、
一見のんびりと暮らしているように見えた部分もあるけど、
人間として人生に悩んでいるのは、
先進国でも途上国でも変わらないのだなと感じたよ。
 
次の曲についても彼は説明してくれた。
 
「隣近所に住んでいる娘は、
都会に行ってしょっちゅうボーイフレンドをとっかえひっかえしている。
家族は嘆いているよ。」
 
という意味には思わず苦笑してしまった。
 
普通のポピュラーソングは、
男女間の恋愛についての歌詞が多いけど、
彼らの歌は、普段の生活感にあふれていて、
人間味を感じることができた。
 
日本では会社の同僚達と居酒屋等に行くと、
結構仕事についての愚痴のような話しになることも多くて、
閉口してしまうことも良くあった。
 
今回一緒に連れて行ってくれた彼は、
愚痴のような話しは全くなく、
私と同じく音楽を聴きながら、
楽しくビールを飲むことができた一時だった。