発達ゆっくりさん。「子供の成長は個人差があるので焦らずに」に甘んじてしまったので再考してみた

2021年7月、生きづらさを感じたことや、どのコミュニティに属しても「フツーじゃない」と言われ続けたことにストレスを抱き、心理検査を受けました。その結果、2021年12月に発達障害だと診断されました。

30年以上生きてきて、今になって発達障害と言われてもと思う気持ちがある一方で、脳機能の一部に障害があるのかと思うと腹落ちします。得手不得手の凹凸が人一倍激しいうえ、相手の言葉をそのまま受け取ってしまいやすい。

しかしながら、今さら何を言っても仕方がないですからね。発達障害なら発達障害なりの生き方があるはずですから、模索してみたいと思ってます。

さて。本日は、「子供の成長は個人差があるので焦らずに」に甘んじてしまったので再考してみた。について書きたいと思ってます。

1歳3か月ころまで発達ゆっくりさん

「子供の成長は個人差があるので焦らずに」とかかりつけ医から初めて言われたのは、たしか寝返りのころ。7か月頃だったかともいます。

むすこは、寝返りや寝返り返り、おすわりやずりばい、ハイハイの発達が非常にゆっくりで、一般的に言われている成長速度と比較すると、発達ゆっくりさんでした。

その後も、立つ、歩く、発語、指差しもできずです。こうなってくると、不安な気持ちが先行して、発達障害を疑いたくなる気持ちが膨らみます。

また、この時期は医師だけでなく、親族や地域の人たちから同じようなことを言われる機会が度々ありました。

「子供の成長は個人差があるので焦らずに」

こういうことを言われつづけると、そういうもんかーって受け入れてしまいそうになるけど、そもそもの前提を捉えずにこの言葉を受け入れてしまったらと思うと怖いですね。

あやうく、罠にはまるところでした。

世間は発達ゆっくりさんに対して「子供の成長は個人差があるので焦らずに」と誰もがおなじようなことを言う

子供の発達に関して口にすると、必ずといっていいほどこの言葉を伝えられます。

どんなことに対しても、こういう流行語ってありますよね。

子育てにおける流行語は、「子供の成長は個人差があるので焦らずに」や「褒めて育てる」など多々ありますけど、たとえば精神障碍者界隈の流行語は、「そのままでいいよ」や「あなたは十分にがんばってる」と口にしがち。

決して、がんばれとは言わないんです。

こういうことを言うと、がんばってる人や頑張ってきた人に対し、がんばれっていうのは酷だ!と必ず反論されるんですが、そういうことじゃないんですよ。

流行ばかりが先行して、一面的な見方になってしまっているのって、何か違う。そもそも、子育てなら焦ったっていいし、精神疾患患者だってがんばったっていい。

もっと根本的な部分で見落としていることがあるんじゃないかと違和感をおぼえ、子どもとの接し方について、根本的なところから改めて考えてみました。

そもそもを見つめなおしてみた

そもそも子供のやる気スイッチがどこにあるのか、発語に至るまでの過程で、私たち親は伝えられていたのかを考えてみることにしました。

そもそも、やる気スイッチはどこにあるのか

1歳になるかどうかのころ、どうすればハイハイやタッチが楽しくなるのかを考えてみました。

たとえば、私たち大人も似ている部分があるかと思うのですが、嬉しい楽しいときって、無条件に行動するかと思うんです。美味しい食べ物は食べたいですし、好きな趣味に没頭する時間は作りたいって思います。

もし仮に、おとなもこどもも、嬉しい・楽しい感情が芽生えた際に行動力が爆上げするのであれば、子どもがよろこぶことはなにか、それを探すことが最も重要なことのはず。

そのスイッチは、成長とともに変化していくんだろうけれど、土台としては、「私は誰かに必要とされている」「わたしはここに居ていいんだ」っていう安心感からくる喜びだと思うから、子供と一緒に居られて私は幸せだよーっと伝え続けてみることにしました。

そもそも子供へ情報を伝えられているのか

発語にいたるまでに必要なことって何だろうかと考えてみると、認識して理解することによって、はじめて発語に至ると思ったんです。

たとえば、リンゴの絵を見て認識し、絵本のリンゴと実際のリンゴを紐づけます。その後、食べて味や匂い、食感などを感じ取ってみる。繰り返し食べたくなったら食べるし、リンゴジュースやジュレなどを活用して、様々なリンゴと紐づけてく過程で、リンゴっていう言葉が蓄積されていくと思うんです。

息子の興味関心度が高いものに関しては、今では一言や二言ですぐ覚えるケースもありますが、その一方で興味関心度が低いものや見た目の抵抗感が強いものに関しては、覚えようとすることも難しい。

つまり、私が子供に対して、そもそも十分に情報を伝えられているかどうか、伝え方は適切であるかどうかってところを考える必要があると思ったんです。

発達ゆっくりさんの息子への接し方

ここからはおこなったことを簡潔に紹介します。

ざっくりいうと2つ実践してみました

  • 親はいつでもどこでも話かける

  • 大げさに伝える

親はいつでもどこでも話かける

ここで最も重要視したことは、「自分はいていいんだ」って安心感と信頼感を抱いてもらえるよう、24時間話しかける気持ちで接しました。

たとえば、在宅中はもちろんのこと、公園や買い物中など、たとえ周囲に他人様がいたとしてもどこにいても話しかけます。親から子へ一方的に話すので、話している本人も、話しが聞こえている周囲もストレスになるかもしれませんが、それでもとにかく話しかけます。

といっても、話題が尽きることもありますし、どうしても話せないような場所に行くこともあります。そんなときは、手遊びうたをうたったり、身振り手振りでアプローチしてみたり、もしくはアイコンタクトでコミュニケーションをとってみたりと、工夫を凝らします。

繰り返しますが、「自分はいていいんだ」って安心感と信頼感を抱いてもらえるよう接します。流行語を使うのであれば、自己肯定感が高くなれば、物事へ取り組む力もおのずと身に付いていくのだと考えました。


大げさに伝える

大げさに伝える理由は大きく3つあって、発達障害の私は

  • 感情表現が乏しく読み取りにくい

  • 声が低いうえ、こもっている

  • 口数が極端に少ない

このような特徴があるためです。これらの特徴って、子供の成長には不適切というか、こどもの成長力を後押しするには弱いと私は感じていて、

具体的には、1歳前後の子どもの傾向として、視覚や聴覚などの五感が未発達である点と、受け取った情報を認識する能力が未発達です。そのため、1歳のこどもが情報をキャッチしやすよう伝えることが重要だと思うんです。

つまり、情報をキャッチしやすいよう

  • 親の表情がよくわかるよう表現する

  • 声を今より高くして聞き取りやすく伝える

  • 可能な限り話しかけ、言葉を認識できるチャンスを作る など

これらを、大げさに伝える必要があると考えました。

さいごに

1歳3か月ころまで発達ゆっくりさんの息子でしたが、1歳7か月の今は急成長中です。

もちろん子供によって成長速度は異なるとは思いますが、その言葉に甘えるまえに、親の接し方をみなおさなきゃなと思わされた一言でもありました。

以下、子どもの成長記録

あたま:指差しで意思表示。お友達の名前のほか、物や動物、昆虫などの名前を200以上理解できてるっぽい。発語30語ほど、2語文「パパ ねんね」、独り言で、連続的に単語を言う。

からだ:からだダンダン体操やベルが鳴る、くだものたろうが好きで各曲おぼえて毎日踊る。でんぐりがえし。かけっこ、じゃんぷ。階段昇降、ブロックを3つ4つ積む。3時間公園で遊ぶ。

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