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夢だけど夢じゃなかった『ムーラン・ルージュ・ザ・ミュージカル! 』(本初日の感想)

待ちに待ったムーラン・ルージュ・ザ・ミュージカルをようやく観にいけました。本初日、個人的に大好きな望海風斗さんと井上芳雄さんがサティーンとクリスチャンを演じられる回。あまりにもドリームキャストなのでずーっと観劇を楽しみにしてた。そしてムーランルージュは、社会人になったばかり&ミュオタ初期の頃にTSUTAYAでバズ・ラーマン監督の映画をレンタルし、その華やかさと夢夢しさに大感動して、ミュージカル化してるなら日本でもやってほしいなと願った日のことをすごく覚えてる。映画とミュージカル版はそれぞれの良さがあるけど、いやもうミュージカル版も本当に素晴らしかった!



はじめに

ここからちょっと自分語り。twitterでめちゃくちゃ呟いていたけど1月に芳雄さんのトートが観たくて博多座に行き、突然スッ…っと沼に落ちまして……大好きな宝塚歌劇団89期生のお兄ちゃん&ミュージカル界のミッキーポジションのお方としてただ愛でていたはずなのに……芳雄トート……俺を震えさせる……

博多座期間終了後、ついに発表されたムーランルージュのキャストで祭り確定。なかなか発表されないキャストだったけと、信じていた望海サティーンと芳雄クリスチャンがついに現実となり、もうこの夏はムーランルージュに全振りする勢いで舞い上がる。この辺りで芳雄さんに魂を売る。
そして念願のドリームガールズ観劇。無事望海さんにも魂を売りました。ふーとーくが見たくて…というのも理由の一つだけど、望海さんから公演のお話を伺えることが嬉しくて。宝塚時代に1 度だけ参加できたお茶会で感じた、望海さんの役作りの深さ、聡明さに改めて大尊敬です。

望海風斗のサウンドイマジン井上芳雄byMYSELFをハシゴできる日曜日が大好き。バイマイ望海さんゲスト回はものすごい思い出になった。7年振りのSo Closeのデュエットは忘れられません。

そんな感じでムーランルージュが楽しみすぎて、ブロードウェイ版音源を聴きまくる日々。いや冗談抜きでほぼ毎日の通勤で聴いてた(笑)
今回の観劇時に感じたけど、もう怖いくらいナンバーを覚えてて笑、ムーランルージュのミュージカルは観たこと事ないくせに、次はこの曲だ!あの曲のこの旋律くるぞ〜!レディーガガのBad Romanceの間に挟まるテイラースウィフトのToxicが来るぞ!みたいに覚えてる自分が怖かった(爆)でも頭の中で何度も妄想した日本版キャストでのステージ、妄想の100億倍素晴らしかった。Everybody CAN CAN!!

死ぬ前に見る最後の夢ってこんな感じなのかなと不謹慎ながらに思ってしまうほど、公式の言葉を借りるなら「ゴージャスの限りを尽くした」舞台。まず帝劇の外観がラッピングされていてものすごく派手。ロビーも柱という柱が出演者のビジュアルで埋め尽くされる。キャストボードも写真付き。そして客席…!!赤かった……セットが赤くてキラッキラしてるだけじゃなくて照明も相まってめっちゃくちゃ赤い。下手の回る風車、上手の大きな象、客席入った瞬間から一気に非日常の空間。
でもそれだけじゃなくて、シリアスなシーンではとことんシンプルになるのも良くて。Backstage Romanceではキャストのパワー溢れる物凄いダンスに比べてセットの簡素さがとても良いスパイスになってるなと思ったし、絶望のクリスチャンが舞台奥で座り込むシーンでは彼一人を残して何もなくなり、スポットライトしか彼の味方じゃないような演出。そういう舞台の柔軟性、そしてオーディションを勝ち抜いてきたキャストの皆様の最高級のパフォーマンスそしてハートの部分まで含めて、心からの豪華絢爛だなと実感した3時間の体験でした。

帝劇の客席。
入る時に赤い空間が見えた瞬間のいよいよ感がたまらなかった。
幕間はデザインが変わるのだ…風車も回るし贅沢すぎた…

諸事情でmy初日が遅れ、プレビューにも1回も行けず、そこまで運に見放されるようなことある……?って一周回って冷静になってしまうくらい落ち込む日々だったけと、やっと観れて、とにかく今は嬉しいしすごく楽しかった。そしてやっぱりすごく泣いた。人生何が起こるかわからないし、my初日の感動は今回だけのものなので書くぞ!

(以下ネタバレあるし、望海さんと芳雄さん中心の偏った感想です。)

エレファントチームの本公演初日です

開演10分前から始まるプレショーは、徐々にキャストが現れてこの世界観に引き込んでくださるけど、いよいよ始まるかな…?という頃にナチュラルにクリスチャンが現れるのでびっくりした。クリスチャンもムーランルージュに通うボヘミアンということで、この世界観の一員として存在している。クリスチャンが幕を上げると本編が始まる…という構成がとても好き。Lady Marmaladeのイントロが聴こえるとテンション爆上がりだし、橋本ジドラーの「みんなでCAN CAN!!」に合わせて手拍子できるのはあんまりにも楽しい。公爵が登場し、クリスチャン達ボヘミアンズも加わって熱気は最高潮!!こんな派手なプロローグ、初めて見た。これはもうムーランルージュに夢中になってしまうことを確信したし、持ってるチケットの枚数分だけこの体験ができるなんて嬉しすぎてはしゃぐしかない。

芳雄クリスチャンがドストライクすぎてやばいし、井上芳雄さんってほんとは何人いるんですか?(語彙力)

もう……個人的にストライクど真ん中でやばいです。
ってか井上芳雄さんって何人いるんですか?ってその多忙スケジュールからいつも冗談まじりに思っているけど、今回の3時間の舞台でも改めてそれを実感した。いや表現の幅よ!!
客席に向けてストーリーを語る芳雄クリスチャン、純粋無垢のままサティーンに夢中になり猪突猛進な芳雄クリスチャン、愛する人からも愛される悦びに目覚める芳雄クリスチャン、サティーンに夢中になるあまり焦がれる自分を制御できない芳雄クリスチャン、嫉妬と狂気に目覚める芳雄クリスチャン、終演後やっぱり一番にお喋り始めてくれる芳雄さん、「頼むからもう黙っててくれ!w」と突然ログインしてくる伊礼さんをなだめる芳雄さん、望海さんに締めの挨拶を無茶振りする芳雄さん。(笑)色々な芳雄さんを拝め、オタク冥利に尽きる公演であった…
というか芳雄クリスチャンの、若さ故の純粋さ、向こうみずな勢いの描き方がとても好き。サティーンの心を溶かすほどの瑞々しさがとてもよくハマっていたし、個人的にキラースマイル&全力の汗にかなり撃ち抜かれました心臓。。

Wキャストの甲斐くんとの年齢差についてよく話題になりがちだけと、「できないと思ってないからやるんです」のこの記事、かっこよかったよね… 実年齢はただの数字でしかないんだなと実際に舞台の上のクリスチャンに出会えて改めて感じたよ。表現力が異次元なので…

舞台を掌握する“輝くDiamond”望海サティーンのカリスマ性

望海さんのThe Sparkling Diamond、早く聴きたくて観たくてものすごく楽しみにしてたんだけど、ほんと、夢を叶えてくれてありがとうという気持ちにすらなってしまった。空中ブランコに乗って降りてくる、シルクハットにダルマ衣装の望海サティーン……もう何回この景色を妄想したことか……ムーランルージュの客席の気分で、サティーン登場シーンに思いっきり拍手できたことが嬉しかったです。(登場時に拍手するのって宝塚だけで許される文化だと思っていたので)
私もうこの曲が本当に好き。望海サティーンの、客席を指さしたり、指をクイッと曲げてこっち来いよと挑発するような仕草もあまりにも大好きで、心のままにひれ伏すしかない。
サティーンが舞台へ降りてくる時の“カリスマ降臨”感半端なかったな。望海さんの繊細な演技も大好きだけど、ショースターっぷりを惜しみなく発揮してくれる華やかさも大好き。そして見事に釣られるおたくである。
(カテコで、芳雄さんの「全方位に感謝」の言葉に合わせて両手を合わせながら360°くるくる回る望海さんが可愛いの極みでしたね…あと「海外キャストから初日おめでとうムービーがたくさん届いたので、今日がプレビュー初日じゃなくて本初日なんだと実感した」という謎挨拶も好きすぎた。。惚)
プログラムを開いてキャスト紹介の1番最初に登場されるのが望海さんなのもすごく嬉しかった。帝劇0番で聴かせてくれたFireworkもさすが。振り返ると、サティーンの半生は花火のような、一瞬のきらめきのように輝き、でも余韻はずっと残り続ける圧倒的なものだったなぁ。とにかく美しかった。

望海サティーンと芳雄クリスチャンを同時に視界に入れて拝むために眼球もう1セットください、神様

大好きな2人が舞台の上で揃うとどちらをオペラで見たら良いかわからなくなるな…と天を仰ぎたくなる悩み。本望です。(すぐ使いたくなる、望海さんの「本望です」(笑))
理想のサティーンとクリスチャンに出会えて心からの幸せを噛み締めてる。好きなシーンをつらつら思い出す!!

Shut Up and Raise Your Glass

芳雄クリスチャンの襟元を掴んで引っ張り挑発する望海サティーンという構図がまじでたまらなかった。コンサートやガイズアンドドールズ、もっと言うと望海さんの宝塚時代から共演のあった2人で、89期のお兄ちゃんこと芳雄さんが、ミュージカルの世界の先輩として望海さんをリードしている印象があったけど、ムーランルージュではその関係性が逆になってるのもとても胸熱な展開。社交界の皆の憧れとして君臨するサティーンにクリスチャンが吸い寄せられて…無邪気に跳ねて楽しむクリスチャンと、彼を公爵だと勘違いして品定めするかのようなサティーンの妖艶さという対比も良すぎる。

“象”の中(Your Song)

自作の曲を披露したい芳雄クリスチャンと、公爵との情事だと思い込んでる望海サティーンでアンジャッシュになっちゃってるところも微笑ましかった。「学校で習いました!」「練習して来たんだ!」と張り切るクリスチャンと、「練習??」って声がひっくり返る勢いで驚くサティーンもとてもキュート。
松任谷由美さんが訳詞を担当されたYour Song 、とても良かった‥芳雄さんの真骨頂だし、サティーンの心を溶かすクリスチャンという構図もたまらなく好き。
今回訳詞された楽曲全体を通して、英語のフレーズを日本語にするのって難しいんだな…3単語くらいで構成される1フレーズでさえ日本語では1単語になってしまうし…って思ったりしていたのだけど、Your Songはしっかり歌詞が頭に入ってきて、その歌詞の意味を踏まえて本編で心揺さぶられることもあって、ユーミンってやっぱり凄いんだなと思った。(実はユーミンの50周年のコンサートにもこないだ行けたんだけど、ものすごく楽しかった…)ちょっと話がそれちゃうけど、訳詞された楽曲の歌詞も公開されないかなぁ。改めて読んでから観劇に臨んだら、また違う感動があると思うんだ。

So Exciting! 即興劇の息ピッタリさが物凄い

橋本ジドラー、上川ロートレック、中井サンティアゴが象の部屋に加わって、それぞれが色んな勘違いをしている中で、伊礼公爵に資金援助を求めるために即興劇を披露。きっと鬼のようなお稽古を重ねられたんだと思うけど、このドタバタの中でタイミングも呼吸もぴったり合わせる皆さんが凄すぎて!キャストがシャッフルされてからもどうなるのか楽しみ!!
しかしマッシュアップミュージカル、本当に楽しいよね…もう今後の人生で天国と地獄を聞いたらムーランルージュを思い出すしかない(笑)

Elephant Love Medley

もう本当に素晴らしかった。望海さんと芳雄さんがミュージカルで活躍される時代に、かつ相手役をされる時代にミュオタをやれてて幸せだな…としみじみ感じる時間だった。数フレーズごとに変わっていく曲に合わせ、はやる気持ちを声に乗せて帝劇中に響かせてくれる2人…もう回収前の帝劇の屋根を飛ばしてくれたら本望。そのくらい素晴らしかった。象の部屋からセット展開してエッフェル塔に上る展開も素晴らしすぎる。傘を片手にエッフェル塔に駆け上がるクリスチャンは、雨に唄えばのオマージュなのかな?

Backstage Romance

冒頭のサンティアゴとニニだけに流れる時間、とてもとても良かったな…あまりにも美の構図で息を止めて見つめていた。ムーランルージュは舞台上の緩急の付け方も好きだなと思っているけど、いわば“静”の時間であるこのシーンも良き。
舞台セットとしては、プロローグのようなゴージャスさは一切カットされているし、舞台裏のシーンだから皆の衣装も稽古着のようなデザインだけど、だからこそキャストのパフォーマンスや熱量がより際立つナンバーでとても好きだな…圧倒された。
稽古映像で見た、投げ飛ばされるクリスチャンやリフトされるサティーンはこのナンバーだったんだな。ラストの構図もものすごく華やかで好き。

Chandelier→El Tango de Roxanne→Crazy Rollingの流れ、良すぎて

後半のこの3曲の流れがものすっごく良かった!!2人の葛藤を感じるほど苦しくなるけど、だからこその見応えがすごい。
まずクリスチャン。自分では制御しきれないほどのサティーンへ焦がれる気持ちを吐露し、ジドラーに勧められるがままにアブサンを煽る。幻想の妖精(羽つけてる望海サティーンが可愛かったな…クリスチャンの幻想の中でも小悪魔のように誘惑するんだなと考えたり)を追いかけてる頃はまだクリスチャンに純粋さが残ってるのに、その純粋さが仇となったのか顔つきが豹変したEl Tango de Roxanneの始まりが凄かったな… ものすごく鳥肌立った。クリスチャンの中に新たな感情が確かに生まれる瞬間の生々しさ。凄かったな… 歌で魅せる芳雄さんだけでなく、演技でも引きつける芳雄さんに夢中になれてもうたまらなく胸がいっぱいである。芳雄さんの真骨頂のような作品だなと何度でも思う。ピストルの銃口を上から下へと舐めるように見つめる仕草には「トート閣下…!」って思わず懐かしくなるなど(笑)

そしてサティーン。公爵に豪邸や豪華なドレスを用意されて、その姿も華やかで素敵だったな…サティーンの衣装、ショーシーンの物から公爵に用意されたものまで、全部でいくつあるのだろう。衣装展やってほしいくらいに全てが美しい。望海さんが着られると、相乗効果で何倍にもゴージャスになる。
サティーンがクリスチャンを大切に想う気持ちは、たとえ心にもないことを彼に言い放とうとも変わらないけど、衝動的な恋ではなく、彼を守りたいという愛に変わっているところがすごくグッときた。裏切られたと悟った公爵が自分と彼にどんな仕打ちをするか、ニニの助言を得て危険に思ったサティーンは、自分のことよりも彼をクリスチャンを守りたい。そしてクリスチャンの作品を客席に披露するために、病に冒された自分の身体よりも、舞台に立ち、舞台を全うすることを第一に考える。後半のサティーンの心情の動きに一番心を掴まれたかもしれない。クリスチャンだけでなく、ムーランルージュの存続までをも背負うサティーンの心意気と、それを見事に、丁寧に繊細に、でも真っ直ぐに届けてくれた望海さんに拍手喝采の気持ちです。
吐血された白いハンカチを片手に苦しそうなサティーンだけど、Crazy Rollingでは捌けずに袖に寄りかかってて…不謹慎ながらこの見せ方がすごく好きだった。望海さんの喜怒哀楽の演技の幅には信頼しかないのだけど、命尽きる前の最後のきらめき、そして最後の意地で自らをも奮い立たせるような絶唱がたまらなかった。どんな時でも魂からカリスマ性を放つ望海サティーンに心から夢中です。
Crazy Rollingのラストはセンターにサティーンとクリスチャンが戻ってくるけど、お互いを思いつつも、すれ違う過程でお互いの愛の形が変わってることが手に取るようにわかる2人の決意の表情の違いがすごく印象的だった。でも2人とも、愛に突き動かされて進むしかないそのギリギリな感じがとても美しい。輝く命。忘れたくない光景だな…… 
(劇中劇終盤で、クリスチャンに抱えられながら息絶える構図は雪組ファントムを感じて懐かしくなった。もうこの手の構図に関しては望海さんプロなのでは…?と思ってしまった。毎回本当に美しいです。)

今作品唯一のオリジナル楽曲であるCome What Mayのデュエットもとても良かった…ちょっとそろそろ語彙力が尽きようとしているけど、ずっと楽しみにしていたミュージカルに圧倒されて語彙力奪われるなんて本望なのでね…

芸術家の誇り、貴族のプライド、家族のようなムーランルージュ、ボヘミアンの魂の崇高さ

サティーンとクリスチャンが貫いたのは愛だけでなく、魂の崇高さもそうだと思ってる。真ん中の2人に続き、とにかく魅力的なキャラクターが多くて本当に大好きなミュージカルだなぁ。

上川一哉さんのロートレックは、一見おっとりしているように見えつつも誰よりも芸術に対する誇りが高く、誰も逆らえない公爵に対しても毅然とした態度を取る強さがある。サティーンに憧れつつも想いを伝えられていないことからクリスチャンの背中を押すNature Boyも痺れたなぁ。

伊礼彼方さんの公爵、ハマりすぎてびっくりしちゃった。登場シーンでスポットが当たる瞬間から威厳をひしひしと感じ、曲げられない貴族のプライドからくる傲慢な態度がいやらしくて…ムーランルージュに資金援助をするだけでなく、劇場ごと買収するなんて意地が悪すぎるので…でもそれを成し遂げてしまう伊礼さんの説得力に恐れ入りました。

橋本さとしさんのジドラー。こんなぴったりなことある…?公式Twitterにアップされたプレビュー初日の動画を見ていたら、バズ・ラーマン監督にも大変気に入られていたご様子で微笑ましくなっちゃった。舞台上でステッキから紙吹雪飛ばすし、口上だってお手の物、つかみはもうバッチリ。そしてそのジドラーの人柄の演じ方を見ていたら更に心持っていかれるよ…金の亡者に見せかけて、サティーンを大切に想う気持ちは失わず、劇場ごと買収される時には抵抗を見せ。道化師のようなひょうきんさと、家族であるムーランルージュを守るための愛。この二面性にものすごく引き込まれた。さとしジドラーが大好きだー!

そしてニニ。藤森蓮華さん、ガイズにも出演されてて、「メインキャストとして芳雄さんと共演できるまではツーショットを撮ってもらわない」と当時のSNSに投稿されてたのかすごく鮮烈な印象として残ってる。なんてかっこいいのだろうと。今回の二二、ものすごくかっこいい役だったな。サティーンのポジションを狙ってるけど、サティーンの異変にも1番に気づく。私達はシスターだと言い合っていたけどすごく胸に来た。望海さんとはホットボックス繋がりだもんね……ということも合わさってグッとくるシーンでした。ニニとサティーンの関係性も大好き。
ダンスも歌もキレッキレで追いかけたくなる存在。ブロンドをお団子にまとめたキリッとしたスタイルがすごく素敵。Backstage Romenceや、ロクサーヌのタンゴでの見せ場も素晴らしかったなぁ……付かず離れずのサンティアゴとの関係性も良くて、カテコで手を繋いで同士に出てこられたのも良すぎた。

最後にサティーンが「この物語を語り継いでくれたらこれからも(自分が亡くなった後も)一緒にいられる」だったかな?そんなニュアンスの言葉をクリスチャンに残して息を引き取るけど、私もこのミュージカルの素晴らしさをたくさん叫んでいくぞ!夢のような日本公演だし、夢みたいなキャストだけど、夢じゃなかったんだな。望海さん繋がりで「夢じゃないさ。夢はいつか現実になる」というファントムのセリフを思い出しています。勿論Wキャストの皆さんや、キャストシャッフルも楽しみ!
140字の延長のつもりだったけど…8000字超えてしまったのでそろそろ終わります(笑)ここまでお読みいただきありがとうございました。


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