3,992円のAnkerのイヤホンをAmazonブラックフライデーで買ったのでレビューする
Amazonがタイムセールをやっている。初日にプロテインや野菜ジュースを買い込んだがこれもその一つ。Anker Soundcore Liberty Neo 2。
自覚はないが、オーディオ系は高価なので悔いのない買い物をしようと調べを重ねていたら、いつの間にかオーディオオタクに一歩足を踏み入れていた。こういう記事を書く際は当人の価値観がとても影響する。私がどのような判断基準でイヤホンを選んでいるのか、自分のオーディオ遍歴を書く。
まず、制作者陣と同じ音で聴きたかったこと。そして、自分でレコーディングもするので、それに適したヘッドホンが必要であったこと。このようなバックグラウンドがあり、業界標準とも言われるSONYのMDR-CD900STを使い始めた。
これは安価な割に大変優秀なヘッドホンである。装着感もよく、周波数帯域がフラットで音の解像度がとても高い。ただ、半密閉で耳に圧力がかかり続けてちょっと痛いことや、解像度が高過ぎて耳も脳も疲れることが難点である。楽しく聴く用のヘッドホンではなくガチ鑑賞、ガチ分析用のヘッドホンだということを強く痛感した。しかし、このヘッドホン、端子がステレオ標準プラグ(エレキギターのシールドのサイズ)なのでステレオミニプラグに変換できるジャックを使わなければスマホやノートPCに接続することすらままならない。
いちいち、取ったり付けたりするのも億劫だし、出先で使えるようなイヤホンはないかな、と思い立ってe☆イヤホン秋葉原店に行くことにした。(画像は公式サイトから引用)
後悔したくなかったので、とりあえず店にある全部のイヤホンを試聴した。かなりの数だったが、会社ごとの特性や、価格帯ごとの特性も見えてきた。教訓として覚えて頂きたいのが、値段が高ければイヤホンの質が良いかと言われるとそういうわけではない、ということである。製造工程が複雑、などの理由で価格の高騰しているイヤホンもあるので、そういったものが必ずしも自分を満たすイヤホンであるかは別だ。しかし、値段が高くなるにつれて、音の解像度が増す傾向にあるのは確かである。1,000円くらいの安価なイヤホンだと音が潰れていてあまりクリアに聞こえない製品が多かった。8,000円を超えたあたりから、絶対的な性能の良さ(音質、着け心地)はピークに達し、あとは好みの問題のように感じられた。
そんな中で自分の選んだイヤホンがSONYのMDR-EX650APである。
値段を見て驚いた方もいると思うが、これは価格以上のイヤホンである。最もMDR-CD900STに近い音でとてもクリアな音がする。周波数特性もフラットでそれぞれのパートをしっかり聴き分けることができる。しかし、電車で使いたい方にはおすすめできない。カナル型(耳栓みたいなタイプ)とはいえ走行音は低域をかき消してくるので、低音が強化されたイヤホンの方が電車ではフラットに聞こえておすすめである。
ちなみに使われ過ぎてあまり話題にならないが、AppleのEarPodsも実は素晴らしい。
こちらはインナーイヤー型(耳にひっかけるだけ)なので電車で使うと走行音がかなりうるさいのだが、静かなところでは遺憾無く力を発揮する。なりよりわざとらしくない豊かな低域が技術力の高さを物語る。無理せず高域、中域、低域の役割分担ができていると言う感じの音で、余裕のある万人向けの音質だ。個人的にMDR-EX650APは10点中10点であるが、性質は違えど同様の満足度を得られるEarPodsも10点中10点である。
では、 Soundcore Liberty Neo 2はどうか。
想像以上に良い。10点中8点はある。
私はそもそもワイヤレスイヤホンが初めて(遅延があると音ゲーができないため)で全く期待していなかったのだが、想像の何倍も音が綺麗だった。細かいことを言えば高域が少し弱く、ほんのわずかに篭り気味に聞こえる。しかし、反対に低域、中域はクリアで迫力がある。ちなみに、大きな音ほど耳はその知覚ダメージを軽減しようと押さえつけるので、低音が足りないからといって音量を爆上げするのはおすすめしない。(ウェーバー・フェヒナーの法則)。
正直この価格でこの音質が聞けるならすごくいい買い物をしたと思う。見た目もコンパクトで装着感も良い。
今まで出会ってきた有象無象のイヤホンもあるのだが、それはまた今度記事にする。
明日の12/2まで1000円引きの3,992円で売っているので興味のある方は是非買ってみて欲しい。
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