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英国・・・イングランド・スコットランド・アイルランド・ウェールズのロックシーンについて コールドプレイ・レディオヘッド編 Part.1

ということで、始めてみようと思います・・・・

イギリス界隈のロックバンドは、いまほとんど死んでる。
なんて話がちょくちょく聞こえてきてはいるけども、『本当に面白くなくなって、死んでしまっているんですか?』と思ったので、ここ数年で好きになったバンドに加えて、当地で頑張ってるバンドを紹介していくことにします。

前口上で、2017年ごろにイギリス界隈のロックバンドについて4回分と書いた。

その後に繋がらなかったのは、当時働いていたスーパーの仕事量が増えたり(部門チーフでした)、メディアで記事を書く時間もあったので書く時間がとれなかった。Plutoのプレイリスト制作もあったしね。当時好みでいうとアイルランド出身の5人組バンドVillagersも好きでしたね。

2018年以降というと、たとえばサインマガジンで語れるようなサウス・ロンドン(ロンドン南部)のシーン、ウィンドミル・ブリクストンを含めたヴェニューの存在・・・というとものすごく局所的なように見える。

だが2018年から2020年までの盛り上がりは、もはや局所的な部分を超え、ウェールズ・アイルランド・スコットランドまで含めて、リスナーが徐々に注目を集め始めているというのが実際のところだろう。

http://thesignmagazine.com/sotd/shame-interview/

ヒットチャートにもチャートインするなど、シーンの盛り上がりはしっかりと見えてきている。彼ら若手のロックバンドについて話すまえに、ここで大御所と目されるバンドの近況をカンタンながらも見つめなおしてみた。

まずはコールドプレイ、レディオヘッドの2組について。

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コールドプレイ『Everyday Life』

20年前後のキャリアを保ちながら、いまでもアリーナからスタジアム級の会場を埋められるほどのライブツアーを重ね、それぞれの音楽性を突き詰めていった。

コールドプレイの『Everyday Life』はそれまで10年で培ってきた音楽を一度横に置き、まったく異なる音楽に手につけた作品になった。ジャズ、アラブ・ミュージックからのサンプリングやスタッフを起用していたのは、この作品の方向性を発揮と示しているだろう。

1920年代のジャズバンドを撮ったかのようなジャケットも相まって、古き良きブルース&ソウル、クリスチャン・ミュージックに通じるスピリチュアルなムードが今作にはある。

とはいえ、リスナーからも批評家筋からも「こういった音楽はお前らに求められてないから!!!」などという厳しい評価が下されるわけだ。こういう創作力、オレは良いと思っていたんだけども!。

結局この作品を披露できるライブツアーがコロナウィルスによってできなかったこともあり、コールドプレイの最新作は?と聞かれても、『A Head Full of Dreams』で止まっているかたもいそうだ。

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Radiohead『A Moon Shaped Pool』

Radioheadに関しては、『A Moon Shaped Pool』のアルバムレビューをとあるところで書いていた。リンク先はこちら

今作を発表後、「A Moon Shaped Pool tour」として2年以上に渡ってアリーナレベルの会場や海外フェスに出演。サマーソニック2016にて出演したことはよく知られているが、このツアーはじつは、2010年代における彼らのライブツアーでももっとも長期間に渡って催されたツアーだ。

そのなかでも注目すべきなのは、彼らが2006年以来となるMadison Square Garden公演を複数回行なったことにある。2016年に行なわれた10年ぶりとなる2日間公演も十分に素晴らしいことだろうが、2年後の2018年には再びの公演を、なんと4日間に渡って公演したのだ。

2年以上に渡って断続的におこなってきたライブツアーのなかでも、それまで10年以上に渡って無縁だった「ライブの聖地」を複数回もライブを行えるということ、それだけでも十二分にバンドとして快挙だろう。

加えてRadioheadというバンドがもっているメッセージ力を鑑みれば、ニューヨークの聖地にてライブを行なうというのは非常に重い意味をもつだろう。

戦争、紛争、政府、テロ、核問題、経済問題、エイズ、反人身取引、人権問題、LGBT、または2018年当時のアメリカではトランプ大統領就任に端を発するフェイクニュースの大暴風、虚実が分からないポリティカルなメッセージがいくつも入り乱れた混乱の時期だ。

Radioheadが歌う「混乱」「悲しみ」の言葉は、とても大きい意味を帯びていた。彼らが2年近くにわたって北米ツアーを回っていたのも、関係性を無視できないだろう。こういった因果関係もあって、『A Moon Shaped Pool』のキャリアでも指折りのセールスをあげることになる

その後、2019年からはバンドとしての活動はほぼ止まってる。トムヨークはソロ作品『ANIMA』やホラー作品『Suspiria』の音楽を担当し、2作とも大きな反響を得た。特に『Anima』に関しては、Radioheadと遜色ないレベルに評価された。

ジョニーグリーンウッドは映画音楽を手掛け、コリン・グリーンウッド、エド・オブライエン、フィル・セルウェイの3人も、少しずつだがソロ活動をしている。Radioheadが次にどのようなアクションを起こすか、コロナ禍を通過したあとの世界を彼らがどのように捉えるのか、どんな音楽を生み出すのか、やはり注目すべきだろう。

Radiohead - Live at Summer Sonic (August 2016) At Home

「2018年に行ったマディソン・スクエア・ガーデンでの公演は、毎晩セットの内容を75%から80%変えながらやったんだ。素晴らしいものになったよ。毎晩、思い出に浸ることができたし、いろんな形で曲と繋がることができたんだ」

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