見出し画像

壁について

壁っていちど築いたらなかなかこわれないものだと思うね。
ベルリンの壁みたいに物理的に個人的にも壊せないものもあるし、万里の長城みたいなスケールのでかいのもある。隣人との空間を隔てるのも壁で、これも壊すと大家さんに怒られ、下手すると弁償させられる。物理的に壊すのが難しい壁と、社会的に壊すとまずい壁。あと自分の心理的な壁もある。例えば男性が女性に告白したいけどど〜しようってずっと悩んで何年も悩み続けている壁。あの店行ってみたいけどなんか入りづらいし今は忙しいからまた来月にしようと言い続けて来年が来てしまう壁。実はこのあたりの心理的壁は以外と簡単に崩せちゃう。行けばいいし、言えばいいんだから。で、何が壁になっているわけ?それは「恐怖心」だろ。本当に克服するのが難しい壁はね、今の自分ではどうしようもない壁なんだ。例えばデザインという仕事において。みんなそこそこ自分はいけてるって思ってるんだ。自分はデザインができてるって思ってる。その自己満足が一番の壁なんだ。今の自分で満足せず、ひたすらに深く追求して仕事に挑んでいくと、自分の壁があることに気づく。なんてへたくそでしょぼい自分なんだと。そしてそれに気付き無我夢中でやり続けていく。頭や体がギリギリのところまでいく。そうするとあるとき壁を乗り越える瞬間がくる。感覚的にいうとレベルアップするという次元ではなく、生まれ変わる。大袈裟かもしれんがそんな瞬間に遭遇することは人生でとっても幸せな経験なんだと思う。人生の意義と言ってもいい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?