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「ファミーリア」第二回トライアルコンサート~友よ!何と楽しい日~LIVE動画

1月31日(日)に開催されました、渡邉公威サロンコンサートシリーズ「FAMIGLIA」第二回トライアルコンサート「友よ、何と楽しい日」有観客ライブ動画配信を開始しました。

コンサートタイトルの「友よ、何と楽しい日」は、今回のコンサートの目玉であるドニゼッティ《連隊の娘》トニオのアリアの題名で、たった2分ほどの間にハイC(3点ド)が9回登場する難曲です。お楽しみに!
是非、沢山の方々に、今回のコンサートをお聴き頂きたいと思います。

♬プログラム♬
オペラ《トスカ》より「妙なる調和」(プッチーニ)

魅惑(トスティ)

最後の歌(トスティ)

オペラ《連隊の娘》より「ああ友よ!何と楽しい日」(ドニゼッティ)

オペラ《リゴレット》より「女心の歌」(ヴェルディ)

ヘ調のメロディ(ルビンシテイン)

泣かないお前(デ・クルティス)

カタリ・カタリ(カルディッロ)

マリウ、愛の言葉を(ビクシオ)

グラナダ(ララ)

オ・ソーレ・ミオ(ディ・カプア)[アンコール]

出演:渡邉公威(テノール) 黒木直子(ピアノ)
収録日:2021年1月31日(日) 
収録会場:
六本木シンフォニーサロン
収録時間:53分41秒

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【募金の経過報告】
渡邉公威と黒木直子の共通の友人でもあり、音楽家仲間でもあるソプラノの浪川佳代さんですが、急性骨髄性白血病で闘病中のため、前回こちらのブログでも治療のための募金をお願いさせて頂きました。
皆様のご協力のおかげで、昨年12月29日の時点で
総計181件、2,655,930円
の募金が集まりました。
募金頂きましたお客様に、心より御礼申し上げます。どうもありがとうございました。
なお、昨年末に臍帯血移植の手術をしましたが、無事生着しましたとの報告を受けております。
まだ治療半ばですので、投薬等の関係で体調には波があるようですが、担当医も驚くペースで回復に向かっているとのことです。
まだ治療の第一段階を突破したところで、完全回復はこれからですが、皆様にも彼女のステージ復帰まで、今後とも温かく見守って頂けましたらと思います。
また次のステップに移った段階で再度募金をお願いすることもあろうかと思いますが、その際も是非ともご協力頂けましたら幸いです。
今後も折に触れてご報告致します。
どうぞ、宜しくお願い申し上げます

【動画リンク】↓

※ヘッドフォン、イヤフォン、スピーカー等でお聴き頂きますと、音質が向上致しますので、お試しください。

🖋対訳

オペラ《トスカ》より「妙なる調和」(プッチーニ)
内に包まれた様々な美しさの調和よ!
私の熱い恋人フローラは茶色の髪だ
そしてあなた、見知らぬ美人のあなた、あなたは金色の髪をまとっている
あなたは青い目をしているが、トスカは黒い瞳をしている!

芸術はその神秘の中で、様々な美しさを融合させる
だが、この女性を描いているときも、私の想いはただ一つ
あなたが私のただ一つの想いだ
トスカよ、君だ!

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《トスカ》第一幕の舞台、サンタンドレア・デッレ・ヴァッレ教会(ローマ)の内部。ここで画家カヴァラドッシが「妙なる調和」を歌う。

魅惑(トスティ)
あなたが私にくれた花の中には何が入っていたの?
きっと秘薬か神秘的な力だろう!
それに触ると私の心は震え、その芳香は私の気持ちを混乱させた!

優美な物腰の中に、いったい何があるのか?
もしかしたら魅惑があなたと共に来るのだろうか?
あなたの行くところに空気は震え、あなたの足の通るところに花は咲く!

私はあなたに尋ねない、どんなに幸せなところに今まで住んでたのか
私はあなたに尋ねない、ニンフなのか、妖精なのか、
あなたの金髪が見せかけなのか!

でも あなたの宿命的な眼差しの中には一体何があるのか?
あなたの魔法の言葉の中には、何があるのか?
あなたが私を見ると、私は陶酔に襲われ、
あなたが私に話しかけると、私は死んでしまいそうなくらい嬉しい!

最後の歌(トスティ)
ニーナ、明日君が花嫁になると僕は耳にしたよ
それでも僕は、また君にあのセレナータを歌うよ
人のいない平地で、日陰になった谷で、
あぁ何度君に繰り返し歌ったことか!

薔薇の葉よ、アマランサス(※)の花よ
たとえ君が花嫁になろうとも、僕はいつも君のすぐそばにいるよ

明日君の周りは、お祭り騒ぎとほほえみと花々でいっぱいだろう
そして君は僕たちの昔の愛など考えもしないことだろう
だけど、昼も夜も僕の情熱はいつも高ぶっているんだ
やがて君は、僕の歌がうめきながら来るのを感じることだろう

ミントの葉よ、ザクロの花よ
ニーナ、思い出してくれ、僕が君に与えた口づけを!

アマランサス(学名: Amaranthus)はヒユ科ヒユ属(アマランサス属)の植物の総称。一年草の擬似穀類である。紀元前6世紀から栽培されている。アステカ人には「 huauhtli 」と呼ばれ、彼らの主食であり、儀式の食事と飲み物にも加工されるためアステカ宗教に欠かせない穀物であった。スペイン人に侵略されて栽培が禁止される以前では、エネルギー消費量の80%を占めていたと考えられている。

オペラ《連隊の娘》より「ああ友よ!なんと楽しい日」(ドニゼッティ)
ああ友よ、何と楽しい日!あなた達の旗の下で行進することは
愛が僕の考えを変えた、これからは英雄になるんだ!
ああ何という幸せ、そうだ、友よ、あなた達の旗の下で行進することは

そう、僕の意中の人は、僕の愛を受け入れてくれたんだ
この幸せな希望に、僕の心は震える、ああ!

ああ友よ、何と楽しい日!あなた達の旗の下で行進することは・・・

(中略)

僕の魂にとって何という幸運!
彼女の燃える心と彼女の手は僕のもの
幸運な日よ!僕はここに、軍人で夫となる

神に誓って・・・

僕の魂にとって何という幸運!
彼女の燃える心と彼女の手は僕のもの
幸運な日よ!僕はここに、軍人で夫となる

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トニオを演ずる若き日のルチアーノ・パヴァロッティと、マリー役のジョーン・サザーランド

オペラ《リゴレット》より「女心の歌」(ヴェルディ)
女というものは風になびく羽根のように気ままなものだ
言うことも変わるし、考えも変わる
いつも愛らしい、優美な表情だが
泣いている時も笑っている時も、それには嘘がある

いつも不幸なのは、女に己の心をゆだねる人だ
そしてそれを信じる人だ、警戒心を持たずに
とは言え、女性の胸の上で満ち満ちた幸せを感じずに終わるようでは
それこそ、愛を味わえない男というものだ

ヘ調のメロディ(ルビンシテイン)

アントン・ルビンシテイン(1829年11月28日 - 1894年11月20日)は、ロシアの作曲家、ピアニスト、指揮者。姓は日本ではドイツ語風にルービンシュタインと表記されることも多い。弟のニコライも著名なピアニストである。ポーランド出身でアメリカで活躍した20世紀のピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタインと血縁関係はない。

泣かないお前(デ・クルティス)
今宵の山は何と美しいことか
こんなに美しいものを今まで見たことがない
それは疲れ切った魂のような、白い月の下に覆われている
(※)
泣かないお前、そして私を泣かせるお前
今宵お前はどこにいるのか?
愛している!
僕のこの眼は、君をもう一度見たがっているんだ!

今宵の山は何と静かなのか
今まで見たことないほど、更に静かだ
そして全ては眠り、消えていく
それなのに私だけは目覚めている、愛しい人が起きているから
(※くりかえし)

カタリ・カタリ(カルディッロ)
カタリ、君はなぜそんな苦しい言葉を投げかけるのか
なぜ話しながら僕の心を苦しめるのか、カタリ
忘れないで、僕の心を捧げたことを、カタリ、忘れないで

カタリ、カタリ
君は言いに来るのか、私を苦しめる言葉を?
君は僕の苦しみなど考えもしない
君は考えず、全く心に留めることもしない

薄情な心よ
君は僕の命を虜にした
全て終わった
だから僕はもう何も考えない

マリウ、愛の言葉を(ビクシオ)
今宵は何て美しい、いや、さらに美しいマリウ
君の青い瞳は星のように輝いているよ
たとえ明日運命が変わろうとも、僕は君のそばにいるよ
でもなぜ君はため息をつくんだい?もう何も考えないで!

マリウ、僕に愛の言葉を言ってくれ、君は僕の命そのものなのだから
君の美しい瞳は輝き、夢の灯はキラキラと光っている
言ってくれ、これが幻でないと、君が僕にとって全てであると
ここで君の心を感じることができれば、僕はもう苦しむことはないのだから
マリウ、僕に愛の言葉を言ってくれ

グラナダ(ララ)
グラナダ、私の夢の地
君のために歌う時、私の歌はジプシーのようになる
私の歌は幻想でできている
メランコリーの花でできている
君にささげるために

グラナダ、闘牛の午後には地に染まる地
魅惑をたたえる女、ムーアの瞳の中に
花に覆われた反逆のジプシー女を夢見る
君の真紅の唇にキスする
熟したリンゴのような、その唇は私に恋を語る

グラナダ、美しい歌に出てくるような素敵な娘
君にささげるのは、ただバラの花束だけ
香り高いバラは、黒髪のマリアを縁取る

グラナダ、その地は
美しい女と血と太陽でいっぱいだ

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グラナダ(スペイン)の景色

[アンコール]オ・ソーレ・ミオ(ディ・カプア)
晴れた日は何て素晴らしい、嵐の後の澄んだ空
まるで祭日のような爽やかな空
晴れた日は何て素晴らしい

だけどもう一方の太陽、なお一層輝かしい
君の顔に輝く、私の太陽!
太陽、私の太陽、君の顔に輝く! 君の顔に輝く!

夜が来て、太陽が沈み切った時、
憂鬱がわだかまり始めた。
君の窓の下に私は留まる
夜が来て、太陽が沈み切った時。

だけどもう一方の太陽、なお一層輝かしい
君の顔に輝く、私の太陽!
太陽、私の太陽、君の顔に輝く! 君の顔に輝く!


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バックナンバーはこちはからご覧頂けます。
創刊号(7月号)
8月号~カンツォーネ特集
9月号~イタリアオペラを巡る旅
10月号~夢のように
11月号
12月号~第一回トライアルコンサート「クリスマスコンサート」


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