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Web業界からAR業界への挑戦。サーバーエンジニアが語る、開発環境や組織カルチャーとは【Graffity社員インタビュー vol.11】

サーバーサイドエンジニアの伊藤誠也にインタビュー。Graffityの開発環境や工程、開発手順、エンジニア組織のカルチャーについて聞きました。また、ビジネス向けのWeb開発からARゲーム業界に転職したことで大変だったことや試行錯誤したこと、Graffityならではの仕事のやりがいについても話してもらいました。

サーバーサイドエンジニア:伊藤誠也

大学時代に経験したインターンをきっかけに、プログラミングに興味を持つ。新卒で入った企業を退職後、プログラミングスクールに入学。卒業後は同校の講師と社内エンジニアに。フリーランスとしていくつかの会社としてプロジェクトに関わり、2022年に業務委託としてGraffityのプロジェクトに携わる。その後2024年にサーバーサイドエンジニアとして入社。

Graffityの開発環境や工程、開発手順のなかで意識していること

——経歴とGraffityに入社するまでの経緯を教えてください
もともと大学は機械工学科だったのですが、将来の仕事を考えたときに違う業界に行きたいと考えました。そのころに大学の先輩がベンチャー企業で働いているのに影響受けて、自分でも未経験OKな会社を探してインターンで入ってみることにしました。でも、その会社ではプログラミングの教育まで手がまわっておらず、3カ月で辞めないといけないことになりました。迷惑もかけてしまったし、苦い経験でしたが、プログラミングに対しては「仕事ができるようになったら楽しそう」という印象を持ちました。
そのあと新卒で新入社員が100人くらい入るような会社に入社しましたが、自分にはベンチャーの方が合っていると気づき、退職。そこから、まずはプログラミングを勉強するためにプログラミングスクールに入校して、誘われて講師と社内エンジニアとして3年ほど働きました。
だんだんフリーランスとして仕事をするようになって、プログラミングスクールで知り合ったGraffityのメンバーから紹介を受けて、2022年の末に業務委託としてプロジェクトに関わることに。最初のプロジェクトの期間は3カ月くらいでしたが、そのあとサーバーサイドエンジニアが必要になったタイミングで正社員として入社しました。

——Graffityの開発環境について教えてください
現在担当しているプロジェクトのバックエンドでは、Rubyで書いています。技術スタックとしては、UnityとRubyのサーバー言語を共通言語化してくれるProtocol Buffersを使っていて、エディタは基本的にVSCodeを使用。実際にAPIテストをする際には、Postmanを使っています。
また、実際にアプリとインフラのサーバーをコードで管理するために、Terraformを使用しています。AWSのインフラにも反映される技術です。
サーバー以外にゲーム管理画面も作っているのですが、フロントエンドのコードを書く際には、ReactやTypescriptを使っています。

——開発の工程やチームについて教えてください
今携わっているプロジェクトだと、業務委託の方も合わせると全体で10数名のチームです。
内訳としては、PMが3人、デザイナーが3~4人、クライアントエンジニアが4~5人、サーバーサイドエンジニアが3〜4人です。いまグラフィティにいるサーバーサイドエンジニアは全員で5人で、そのうち自分を含めて2人が正社員です。
案件定義は、上流の工程から外部の方も交えてスタートするのでイメージしやすいと思います。設計に関しても、一部のPMの方がもともとエンジニア経験があるなど、ゲーム開発経験があるメンバーなのでサーバーの話も通じやすいですね。設計の段階で相談に乗ってくれたり、質問に対してスピーディーに回答してもらえたり、やりやすい環境だと思います。

——開発手順のなかで意識していることはなんですか?
こまめにチェックポイントを設定してレビューを挟むように意識しています。仕様書の変更が発生することもあるので、「どのように進めたら汎用的にできるか」「この作り方では先のことを考えたときによくない」など、仕様書からプラスアルファして考えて進めるようにしています。常にゲームがアップデートするときのことも考えて、実装や設計をしています。

社内全体でのプロダクトレビュー、全体進捗会や勉強会など、組織のカルチャーとは

——どのようなテストや評価を行っていますか?
テストコードを書いて、正常に動くかどうか、予想した異常動作が出るかどうかを確認しています。また、外部の会社に発注してテストしてもらい、そこで出たバグを直していきます。コードに関しては動いたらOKというわけではなく「特定の機能に依存しすぎた作りになっていないか」など、品質も考えてチェックしています。
開発期間が短いと、テストが後回しになりがちなので、しっかりと時間がとれるようにスケジュールを引くようにしています。リリースが近くなると社内全員で30分から1時間ほど時間をとって、実際に触ってみてプロダクトレビューの時間を設けます。そこで改善のチケットを作ったり、次のバージョンで改善する箇所を見つけたりするようにしていますね。PMの方たちを中心に、実際に遊んでもらいながらチェックしてもらい、ゲームのバランスを見たりパラメーターの調整をしたりします。また、アップデートのたびに社内で反省会をして振り返りをしています。

——エンジニア組織のカルチャーについて教えてください
週1回の勉強会を開いています。基本的には本を読んで、その内容について理解を深めることが多いです。あまりこれまで使ってこなかったプログラミング言語のことや、設計、1つのテーマを決めて議論する会もありましたね。このようなキャッチアップを積極的に行ったり、チームの意識を合わせたりすることは、Graffityのエンジニア組織のカルチャーだと思います。
また、週に1回の全体進捗会である「ヘドアビ会」で全体のスケジュールを確認して、人手が足りていない部分をチェックしています。

——どのようにスケジュール管理をおこなっていますか?
ヘドアビ会とプロジェクトごとの進捗会でスケジュールの確認をしています。1週間単位で見てタスクをどう進めるか、遅れているところやタスク量が多い部分をチェックして管理しています。プロジェクトでは、テストでバグや改善が出るとチケットが何十個も出るのでその管理が大変ですね。朝会のあとにエンジニアで集まって、誰がなにを担当するのか、優先度をチェックしながら振り分けて対応しています。

初めてのARゲーム業界、試行錯誤しながらのキャッチアップやユーザーにサービスが直接届く喜び

——Graffityに入って大変だったことを教えてください。またそれをどう乗り越えましたか?
ARゲーム業界は初めてだったので、最初はキャッチアップが本当に大変でした。これまでもWebの開発にいたので、やってきたことの土台は変わらないのですが、ゲームならではの考え方を掴むために最初の半年は試行錯誤しながら作っていました。
Slackや1on1など、オンライン・オフラインの両方でコミュニケーションをとるためのツールや機会がたくさんあるので、自分から積極的に周りに聞くようにしていました。
 また、過去に自分のミスで周りに迷惑をかけてしまったことがあるので、今後再発しないようにかなり強く意識しています。もしなにか障害が発生したときも、自分で勝手に動くのではなく、必ずPMの指示を待つようにしています。同じミスを繰り返さないように、ルールを徹底するようにしています。

——Graffityに入って良かったことや、仕事のやりがいを教えてください
フリーランス時代にほかの会社と仕事をしていたときはドライなコミュニケーションを取る組織もあり、スケジュールを引かれて、会議で詰められるようなこともありました。一方、Graffityはチームみんなで助け合っていこうという考え方なので、助かっています。細かく気を配ってくれるのはありがたいですね。
また、Graffityに来るまでは、ビジネス向けや社内管理ツールの開発などをしてきたので、ゲームという何千人・何万人に向けたサービスは初めてでした。今は、広告がユーザー数にすぐ反映したり、新しい機能の実装で喜んでもらえたり、Apple Storeのレビューで感想が届いたりと、ユーザーに直接関わるサービスを作っていることを実感できるタイミングが多くて嬉しいですね。知り合いのお子さんが遊んでいると聞いたり、電車でプレイしている人を見たり、自分が作っているものが人に届いているんだと改めて感じます。

経験を活かし、お互いに刺激を与えられる仲間になってもらえたら

採用候補者にひとこと
ゲーム開発経験がある人は、社内のコミュニケーションはとりやすいと思います。大変な部分もあるかもしれませんが、全力でサポートするので安心して入ってきてほしいですね。また、これまで別のサーバーで開発していた方には、こちらもいろいろ吸収させてほしいと思います。経験を活かしながら色々な視点からアウトプットもしてもらって、周りに知識と刺激を与えて欲しいと思います。


Graffityでは、AR技術に特化した新規事業の企画・開発・運用改善まで支援するスタジオ「Graffity AR Studio」を運営しており、これまで累計25万ダウンロードを突破したARシューティングバトル「ペチャバト」や、グローバルに展開しているARシューティングバトル「Leap Trigger」など、ARエンタメを中心としたAR新規事業を推進しております。これらの知見を活かし、スピード感を持ってARを活用した新規事業をワンストップでサポートいたします。

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