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「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」を読んでのお気持ち供養

「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」「罪の声」「Creepy Nuts 武道館」これ全部、この順番で、一か月未満というスパンで摂取したエンタメ。

贅沢すぎる…。虚弱なエンタメ消化器しかもっていないので、胸がいっぱいで消化不良が起こっている。なので、順番は逆だけどnoteにぽちぽちお気持ち供養しています(合掌)これがラスト!

「表参道~」は単行本で読んでいたんだけど、書下ろし2本+DJ松永さんが解説と帯を書いていると聞いては、買わないわけがない。毎年100冊くらいの本読んでいるし、そのほとんどを買っているけれど、単行本も文庫本も買ったのは人生初めてです。

3年前に読んだときと今とじゃ環境が違うから、より刺さる。めちゃめちゃ揺さぶられた。ネガティブな意味ではなくて、未来に向けて過去を揺さぶられた感じ。エモーショナル?バイブス?大切なものを抱えているような読後でした。私にとって、大切な一冊になりました。

あまりにも自分と結びつく内容だったから、止められない思いを持て余して、ケータイメモを殴り打ちしながら読み進めたよ。そのメモを、こちらで記録しておきたいと思います。本の感想というより、読んで自分の中に思い浮かんだ感情や思い出、思考の整理という感じ。というわけで、箇条書きでまとめていきます。

◆「ネガティブを潰すのは没頭」と並んで「知ることは動揺を鎮める」も心にひっそり置いておこう。私が若林さん好きなのも、Creepy Nutsを好きなのも本を読むのも、旅行好きなのも、全部全部「知ることは動揺を鎮める」に繋がっている気がする。自分と似ている人がいる安心感とか、不安の正体がわかったり、世界の広さとか違う価値観を知ることで自分を肯定できたり。

◆ところどころに出てくるスペイン語に胸がぎゅうとなる。読んでいて南米のにおいを思い出した。わたしの大好きな場所…。

◆南米好き=陽気、アウトドア、パリピ(?)、ヒッピー(?)、高橋歩みたいなイメージがあるのか、たいていびっくりかがっかりされてきた。もっと陽気で冗談言って明るい人かと思った?
好きや興味に対して行動力のある根暗なのだ、もしくはオタク。だからほっといてくれ。

◆エア・カナダの窓からみたクレバスがきれいでこわくて自然の果てしない存在感に圧倒されたんだった。

◆あ〜〜〜〜ひとり旅したい〜〜〜〜!!!!年一のひとり旅がメンタルケアなのに!!魂の洗濯!!!!呼吸!!!!誰も知らないところに行きたい欲が高まるし、冒険したい気もする。その中でもやっぱりスペイン語圏に行きたい。ラティーノたちと関わるときの自分が好きだし、スペイン語を話すのが好きだし、自己肯定感も高まるふしぎ。あれはなんだろうか。

◆異国の街で朝起きたときに見る街の顔。あの感覚を思い出す。ブラジルのホテルから窓の外見たら、白装束集団がラジオ体操していた衝撃とノスタルジーとか。自分が行った国を思い出してきゅぅうとなるとき、思い出す風景とかにおいとか雰囲気は朝が多い。朝には何かが詰まっているのかな。一日がはじまるぞーっていうエネルギー?

◆こんな一般人のわたしですらひとり旅の解放感は中毒になるほど気持ちいいのに、芸能人だとその何倍も開放感があるのかも…。誰も自分を知らない環境が国内になかなかないって、想像できない。

◆どんなにつまらない人の話でも壇上に向かって静かにしている日本人と違い、登壇者は楽しそうに笑顔で喋り、それを無視してガヤガヤお喋りに興じる聴衆をブラジルで見たときは衝撃だったし、とても自由でいいな〜と声出して笑っちゃった。もちろん私の笑い声なんかガヤガヤとスピーチにかき消された。登壇者は演説したいからしていたし、聴衆はお喋りのほうが楽しいから喋る。もしかしたらカストロの演説も、途中からはそんな感じだったりして。それくらい5時間以上は想像できない数字…!

◆ラテンのおもてなし精神すごいよね…おもてなし精神と家族大切にする精神はとても感銘受けて、自分が変わったことの一つ。

◆私も木の棒バス停はブラジルで衝撃を受けたな。五輪でバス停もきれいになっちゃったけど。ペルーは行き先を的確に尋ねないと乗ることすらできないから、より難易度高かった。あと「次降ります!」って声かけないとおろしてくれない。

◆スペイン語圏・ポルトガル語圏も行きたいけど、全然言語がわからない大自然てきなとこにも行ってみたい。ただただ遠いところでぽつんと息して、自然見て、本読んで寝るとかしたい。

◆イグアスの滝はすごかったしエネルギーを感じたけど、自然の怖さや圧はそこまで感じなくて、それよりもエア・カナダに乗ってるときにたまたま見たクレバスのほうが地球を感じた。先が見えない真っ白な大地に、ぱっくり口を開いている裂け目。その果てがない風景と落ちてしまえば終わりという裂け目に、畏怖を感じたんだろうか。

◆そっか。どうせ会えないのに、という卑屈でさみしい「では、また」じゃなくて、思い出でも会えるから「では、また」と考えるととても優しい嬉しい気持ちになる。

◆パピコの会社におこられないかな笑

◆アイスランド編の最後の言葉に首がもげそうなくらい頷きたい…!!!!欲張りで矛盾しているかもしれないけど、日常では開けない瞳孔を開くために、旅に出るのかもしれない。好奇心とか警戒心とか危険とか刺激とか、非日常の環境で、普段使わない身体の穴を開くために?センサーをビンビンに立てるために?正直旅で人生変わったなんていう人はほんのわずかだと思う。期待して旅に出たとしても、意外となにも変わらなかった。でもその経験は、漢方薬とかみたいにじわじわ効いてくるものな気がする。じわじわ効いて、気づいたら変化していたり、日頃を生きる活力になっていたり。

◆この本が「事あるごとに首を傾げるような、集団にとって"めんどくさい"人」に救いとなります。

◆若林さんの「血が通った関係」の先に自分がいることがうれしい。繋がってるといえば陳腐に聞こえるけど、この繋がりがとんでもなくうれしい。

◆20歳になったとき、「好奇心と好きなことがあって、好きな人たちがいるから、楽しく生きていける」てきな手紙を母上に書いたのを思い出した。それを一度失って、しんどいけどただ死にたくないから生きてきたここ数年。また見つければいいんだと思えた。もう見つからないと思っていたけど、その数年でラジオにもCreepy Nutsの音楽にも出会えたし、また新しく誰かとつながって、没頭できることをしていったらいい。

◆やっぱり一度、南米に行こう。そもそも南米に行くことをやめてから、低迷期は始まっている。知っている人に会うのがしんどければ、パタゴニアとかキューバでもどこでもいい。そのとき行きたい、わくわくするところに行ってみようかな。

◆日本は「世間を信仰している」っていうの、私が最近考えている宗教についても通じる気がする。海外で日本人はよく童顔と言われるけど、おじさんになったとたん老けるよなと思った。それは日本の上下関係とか、"ちゃんとしなきゃ"という社会の圧のせいだと思っていた。だって南米の日系人は学生を卒業してもとても若い。30歳が大学生に見える。若林さんも言うように、そういった日本の習慣から生まれる素晴らしい文化や伝統もあるんだけどね。

◆ 松永さんから若林さんに宛てた手紙も、人生のつらさと幸せが詰まっていて胸がいっぱいになった。憧れの人と並んで立てている松永さん、本当にすごいです。

これからも文章はもちろん、漫才、ラジオ、トーク番組、若林さんがつくるものがとても楽しみです。若林さんもDJ松永さんも、どうか健康にはお気をつけて。長生きしてください。

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