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#韓国

「シソンから、」

もうすでに2022年のベスト10冊に入る予感。読み始めて100ページで、高まる〜〜〜〜!となっていた。「シソンから、」チョン・セラン著。 読み終えたのは2月だけどいろいろ考えちゃって感想をうまくまとめられず、今に至ります。 ハワイとアメリカについての内容に沖縄と日本の関係が重なったり、朝鮮戦争と沖縄戦のことが重なったり。そんな沖縄もまた加害者としての側面もある…辛いけどそこも向き合わなければいけないことだと考えたり。 それでもやっぱりチョン・セランさん。 社会や歴史を見

「アンダー、サンダー、テンダー」

韓国文学にハマって1年と4か月が経ちますが、ちまちま読み進めて20冊になりました。 記念すべき20冊目はチョン・セランさんの「アンダー、サンダー、テンダー」でした。わたしが韓国文学にハマるきっかけとなった1冊目「フィフティ・ピープル」もまたチョン・セラン作品なので、ささやかな節目ですが、このタイミングで読めて嬉しい。そして、この読了をもって、日本語訳されているチョン・セランさんの書籍類は読破してしまった…。嬉しいような、惜しいような。でも、二作品が翻訳中らしいのでこれまた楽

「女ふたり、暮らしています。」

そう、わたしはずっと、こういう話が読みたかった!!!! 人生のパートナーとして友人を選んで、それを実行している人たちのエッセイ。 能町みね子さんの「結婚の奴」を読んだときも心強い気持ちになったし、阿佐ヶ谷姉妹の本もあるけど、自分とより共通点が多い人の体験談も読んでみたいなと思っていた。 結果、読めば読むほど、読んでよかったと思える本でした。 わたしも基本的になんでもひとりでできるし、ひとりの時間は必要だし楽しい。けど、一人暮らしをしてみて、人と暮らすほうが生活にハリが

子をもつこと

韓国文学にはまっている。 欧米や他の言語と比べて日本語と似ているからか、翻訳も違和感なく読めてとてもおもしろい。(もちろん、翻訳者の技術あってこそと思います) 中でもチョン・セランさんの文章がとても好きだ。 物腰は柔らかだけれど、社会をまっすぐ見て痛みを書くことから逃げないという印象。それはとても誠実で、公平さのようなものを感じる。 そんなチョン・セランさんの文章も載っていた、「韓国フェミニズムと私たち」を読んで、子をもつことについて考えさせられた。 彼女は、世の中