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「女ふたり、暮らしています。」

そう、わたしはずっと、こういう話が読みたかった!!!!

人生のパートナーとして友人を選んで、それを実行している人たちのエッセイ。

能町みね子さんの「結婚の奴」を読んだときも心強い気持ちになったし、阿佐ヶ谷姉妹の本もあるけど、自分とより共通点が多い人の体験談も読んでみたいなと思っていた。

結果、読めば読むほど、読んでよかったと思える本でした。

わたしも基本的になんでもひとりでできるし、ひとりの時間は必要だし楽しい。けど、一人暮らしをしてみて、人と暮らすほうが生活にハリがでるなと思う。ほどよい緊張感は怠け心にブレーキをかけてくれるし、ちょっとした出来事を話したり、体調を気遣いあったりできる人がいるって、精神衛生にとてもいい。

ソヌさんとハナさんのどちらにも、自分にフィットして共感できることがたくさんあった。首がむち打ちになるんじゃないかくらいうなずいた。(心の中で)

「ふたりは独身主義だったわけじゃなく、自分の望む生き方を追求したら自然とそうなった」というのもまさに今の自分の現状にしっくりくる。韓国とは文化的背景が違うから、完全一致ではないんだけど、わたしも別に独身主義ではない。でも"結婚がしたい"というよりは、"一緒に生きていける相棒がほしい"という感覚。だから別に結婚とか恋愛のかたちじゃなくてもいいよな〜と思う。異性を恋愛対象として好きになることもあるから、そういう人が現れたら結婚でもいいし、そうじゃなくてもいいし、対象が友人か恋人かとか、性別とか、同居か結婚か事実婚かとか、あまりかたちにこだわりはないかも。

そんなことを考えていたので、こういう人生の先輩の話はありがたいな〜。

「ひとりでならより速く行けるけれど、より遠くへ行くには誰かと一緒に行くべきだ。」
作中に出てくるこの言葉にデジャブを感じて記憶を辿ると、この本を読むすぐ前に別の場所で見たんだった。

「If you want to go quickly, go alone. 
If you want to go far, go together.」
こちらはケニアのことわざらしい。本を読む前に見かけたのは英語だったけれど、立て続けに目にしたってことは何か今の自分に必要な言葉なのかも…?

結婚したい人もそうじゃない人も、一人が好きな人もそうじゃない人も、恋愛でも友情でもそれ以外でも、生き方は多様にある。それが当たり前になるためにも、たくさんの人に読まれてほしい一冊だなと思いました。


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