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舟を編む ~私、辞書つくります~

もう放送は終わってしまいましたが、久々に胸にじんわりと沁みてくる、素敵なドラマに出会いました。

NHK-BSプレミアム「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」

三浦しをんさん原作・映画化・アニメ化もされた、ご存じの名作のドラマ化です。原作とは違い、主人公を馬締光也から新入社員の岸辺みどりに替え、新たな角度・切り口から描いた今作。

本当はドラマ好きの私ですが、一度はまると全部観たくなってしまうので、朝ドラと大河ドラマ以外は、ちょっと興味は沸いてもわざと一話から見ないようにしているのですが、たまたまあさイチのゲストで野田洋次郎さんがこのドラマを紹介されていた回を見てしまい、もともと大好きな原作のドラマ化でもあり、誘惑に負けて結局全話欠かさず観てしまいました。

いやあ、でもこれは絶対観て良かった!

辞書作りに情熱を燃やす編集部が舞台なので、言葉を大切にしているのは当然なのですが、一つ一つの言葉・セリフが本当に優しくて深くて、記憶に残る名ゼリフがたくさんあり、思わず再生し直してその言葉だけを聴き直してしまったくらいでした。

池田エライザさん、野田洋次郎さんだけでなく、脇を固めるキャストの皆さんも全員素晴らしかったー!

「言葉は海。辞書は舟。
もし辞書がなければ、我々は茫漠とした大海原を前にただ、たたずむ他ないでしょう。」

辞書監修に携わる日本語学者、柴田恭兵さん演じる松本先生の名ゼリフ。

編集部員たちが心血を注いで完成させた中型辞書「大渡海」。
(この辞書の命名に、松本先生の言葉に対する思いと呼応する編集者たちの気持ちがすべて込められてますよね。さすが三浦しをんさん!)
本当に書店に売っていたら、高いだろうけど分割払いにしてでも買いに行きたいくらい!

最初は辞書作りに興味が持てず、言葉を粗雑に扱っていた池田エライザさん演じる主人公岸辺みどり。
彼女の成長が素晴らしかった!

言葉を扱う仕事に携わることの怖さと重要さもきちんと理解できるようになったみどりが、松本先生に涙ながらに問いかけます。

「言葉はナイフにもなるじゃないですか。
どうしたらいいんでしょう?
もし言葉のナイフで刺されている人がいたら…
もし誰かを刺しちゃったら…」

そしてこれが松本先生の応答です。

「言葉のナイフを抜くことができるのは、止血して手当てすることができるのは、また、言葉なのではないでしょうか…?」

こんな温かく人間愛にあふれた上司や仲間に囲まれて、みどりは言葉の一つ一つを大切に扱うことのできる編集者に、素敵な女性に、成長していったのです。

「もう誰も(※一つ一つの言葉のこと)置いていかないからね。みんなで一緒に海に出ようね。」

いやあ、本当にいいドラマだったなあー。
終わってしまうのが惜しいくらいでした!

こんなにいいドラマなのだから、きっとNHKさんがBS放送だけで放っておくことはないはず。
そのうちきっと地上波の総合テレビでも放送してくれることでしょう。

その時は、興味を持たれた方は、ぜひご覧になってくださいね✨

舟を編む 〜私、辞書つくります〜 - NHK