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多様性、公平性、包括性、アクセシビリティ

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク(以下、ボルドリッジ)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。ボルドリッジは2年ごとに改訂されており、1月に2023-2024年版が発刊されました。

 ボルドリッジ2023-2024年版では、「今日の組織が直面している主要な概念および重要な問題」として次の項目を挙げています。これらはボルドリッジ審査基準を構成する7つのカテゴリ全体に織り込まれています。

 そのひとつに、多様性、公平性、包括性、アクセシビリティがあります。

 成功する組織は、⼈々の多様な背景や特徴、知識、スキル、創造性、動機を活⽤します。
 成功する組織は、すべての⼈々に対して公平性と包括性を培います。公平性を培うとは、すべての顧客、働き手、および組織のその他すべての主要な利害関係者の公正な扱いを支援することを意味します。包括性とは、彼らの全面的な参加を可能にし、彼らが帰属意識とエンパワーメントを感じられるように⽀援することを意味します。その結果、働き手のエンゲージメントが向上するだけでなく、顧客のエンゲージメント、ロイヤルティ、ブランドイメージが向上する可能性があります。
 アクセシビリティは、すべての人々が利用できる環境や設備、サービス、情報などにアクセスできることを指します。これは障害や差別などの問題を解決し、すべての人々にとって平等な機会を提供することを目的としており、多様性、公平性、包括性とともに用いられるようになりました。

 ボルドリッジ審査基準では、アクセシビリティは、組織の⾵⼟または環境の要素として考慮されます。⼀⽅、⼈々の扱いに関しては、多様性、公平性、包括性について問われます。

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 多様性(D)、公平性(E)、包括性(I)、アクセシビリティ(A)、それぞれの持つ意味や重要性を理解し、推進するだけでなく、DEIAとしての包括的な意味合いを理解し、組織に文化として定着させることが望まれているように思います。

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 ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークで、組織の変革と改善を支援します。
 ボリドリッジ・エクセレンス・フレームワークの日本語版はありませんが、その要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。





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