
スイちゃんの菜遊記 第5話 鶏ふん堆肥は飛び道具❗❓
2022年2月下旬、寒い日のピークを過ぎ少しずつですが春の陽気が感じられるようになってきました。
そうなってくると、真冬の土づくりから、いよいよ春夏野菜の種まき&植え付けの準備へと移行していくことになります。
そこで、「準備って何をするの?」ということになるのですが、植え付け予定の畝に豚ぷん堆肥や鶏ふん堆肥を元肥として施用します。
私の住んでいる地域では、どこのホームセンターでも鶏ふん堆肥が非常に安価で出回っているため、どちらかというと鶏ふん堆肥の方を多く利用しています。
ちなみに15kg入り袋で128円(税込み)。10袋まとめて購入すると1袋当たり120円(税込み)という、ほぼ投げ売り状態のお店もあるぐらいです。(2022年2月末時点)
さて、そうは言っても鶏ふん堆肥って、製造する養鶏農家さんによって成分がかなり違っています。
鶏ふん堆肥の品質保証票 例1.

鶏ふん堆肥の品質保証票 例2.

鶏ふん堆肥の品質保証票 例3.

それでも、どの鶏ふん堆肥も他の家畜の堆肥に比べて肥料成分が高く、速効性があるため、鶏ふん堆肥を使い分けることによって成分を調整し、化学肥料の代替として遜色ない効果が期待できます。
実は、2013年から2015年の2年間、某堆肥化装置メーカの開発研究部に勤務していたことがあり、堆肥製造の為の高速発酵装置の開発や、できた堆肥の造粒(丸粒化)プラントの開発に携わっていました。
その当時、私より若い同僚で、できた堆肥の評価として小松菜の発芽試験や栽培試験といった植害試験を担当していた人がいたのですが、私と雑談しているときにこんなセリフが出てきたのです。
「鶏ふん(堆肥)は、飛び道具だからなぁ~・・・」
いきなり物騒なセリフが出てきて、当時最初にコレを聞いたときは、私も「はぁ~?」と聞き直したものです。
もちろん、その意図は、土壌改良効果の高い剪定枝堆肥や牛ふん堆肥は、肥料成分も鶏ふん堆肥ほど濃くなく、成分の発現も緩慢な資材に対し、鶏ふんは、肥料効果が早く発現する代わりに土壌改良効果は無いことから来ています。
このことから、種まきや植え付け後にスタートダッシュしたい時の元肥としてや、途中で元気がなくなった時のカンフル剤代わりに追肥として用いるようになるのですが、その度に、「鶏ふん堆肥は飛び道具❗」というセリフをいつも思い出さずにはいられません。😅
ちなみに鶏ふん堆肥の使い方に興味がある方は、以下に参考文献をご紹介します。
村上圭一・藤原俊六郎著、「鶏ふんを使いこなす」(農文協)
★2022年2月の収穫した野菜は、ありません。
★2022年2月28日現在、栽培中の作物
・タマネギ(もみじ3号、泉州黄玉葱)
・イチゴ🍓(カレンベリー)
・アスパラガス
・ミョウガ
・大根(三浦大根)
・ソラマメ
・カリフラワー
・春キャベツ
・ブロッコリー(チャレンジャー)
・ニンニク
★新規の播種、植え付けた苗
・食用百合(いわゆる「ゆり根」の素)
・ジャガイモ(インカのめざめ、キタアカリ、ホッカイコガネ)
・カリフラワー
・春キャベツ
・ブロッコリー(緑嶺)
最新の栽培状況は、こちらで確認できます。


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