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業界×ポイント活用辞典② エネルギー編

プラットフォームビジネス部の秋田です。

今回は「業界×ポイント活用辞典② エネルギー編」と題して
エネルギー事業者様のポイント利用シーンについて解説していきます。

前回の飲食編はこちらからご覧ください。

※本記事は3分程度で読めます。​

エネルギー業界×ポイント


電気、ガス、水道…
これらは全て生活する上で欠かせないものであり、使っていない方はいないのではないでしょうか。

水道事業は国内の普及率は、ほぼ100%ではありますが原則として市町村が経営するものとされており(水道法第6条第2項)、水道事業を行う公営企業は、独立採算制の原則に基づき、経費を利用者からの水道料金収入等で賄わなければならない。というルールがあります。

それに比べて電力、ガスに関しては2016年4月の電気自由化(電力の小売全面自由化)に次ぎ、2017年4月にはガスも自由化(ガスの小売全面自由化)がスタートしました。

ガスにはプロパンガスと都市ガスがありますが、2017年のガス自由化の対象は「都市ガス」です。(プロパンガスは以前から自由料金制)

競争が自由化したということは”差別化”が必要になります。
差別化するための施策には価格競争、インセンティブ等色々とありますが、ポイント付与はその中の有益な手段の一つです。

今回は主に電気事業者、ガス事業者にフォーカスしどういったポイントを絡めた訴求を行い集客しているのかご紹介していきます。

ポイント施策① 共通ポイントの付与


基本的には電気料金、ガス料金利用料金に応じてポイントが付与されるケースがほとんどです。

付与されるポイントは大きく分けて2種類ございます。
① 共通ポイントの払い出し(楽天ポイント、Tポイント等)
② 独自ポイントの払い出し

①に関してはお支払い料金に応じた共通ポイントが付与される仕組みです。
消費者の利用頻度の多いポイントが付与されることで、利便性が高く満足度を得ることができます。

共通ポイント採用のメリット/デメリット

一方で、提携先のポイントを利用しているユーザーに訴求が可能な反面、提携先ではないポイントの利用者には訴求できない為、組み先の選定が大切になってきます。

また、共通ポイントを採用する場合、各ポイント事業者へ手数料の支払いも必要になる為、ポイント原資に追加で費用が発生いたします。

共通ポイント採用はガス事業者よりも電気事業者に多く、下記のような企業が実際に採用しております。

共通ポイントを採用しているでんき、ガス事業者例

参考:auでんき

参考:ENEOSでんき

ポイント施策② 独自ポイントの付与について


次に、独自ポイントの払い出しについてです。
先ほどは共通ポイントの採用についてご説明いたしましたが、独自ポイントを採用している企業様もございます。

採用している企業は比較的ガス事業者様が多く導入している傾向があります。以下は独自ポイント導入をしている企業様例になります。

例:東京ガス(ぱっちょポイント)

例:京葉ガス(がすたんポイント)

以下は、独自ポイント導入のメリット/デメリットになります。

独自ポイントのメリット/デメリット

企業にとって大きなメリットが得られる反面、コストがかかりユーザー視点だと用途が限定的な為、使いにくいという声が上がりやすいです。

このようにユーザーと、自社の戦略に合わせたポイント制度選びが重要になります。

ポイント施策③ 選択肢を増やし、ポイントをより魅力的にする「ポイント交換」

独自ポイント導入にはマーケティングに効果的な反面、顧客目線では「用途が限定的で、使い勝手がよくない。」と不満が上がりやすいのは先ほど紹介した通りです。

「顧客の満足度を高めるために導入した制度なのに…」

という声を弊社でもよく伺います。
そんな場合どうしたらいいのでしょうか?

ポイントの価値を後付けで高めてしまえばいいのです。

ポイントの価値を高める方法は色々ございますが、その中でも我々は”ポイント交換”を推奨しております。

ポイント交換のメリット/デメリット

独自ポイントのポイント交換を行うことで、外部へのキャッシュアウトは発生してしまいますが、マーケティングのメリットを残しつつ「顧客の不満であるポイントの使い勝手が悪い」という懸念を払しょくすることが可能です。

ポイントの用途が広がることで、ユーザーの選択肢が増えます。実際に弊社では自社サービスである「ポイント・コンセント」を通してお客様の独自ポイントの用途を広げることでユーザーの満足度向上を支援しております。

求められるのは”選ばれる理由”と、”お得感”のバランス


いかがでしたでしょうか。
競争自由化に伴い、今ではほとんどの電力事業者、ガス事業者様がポイント制度を導入しております。

その中で周りとの差異を出しつつ、いかにユーザー満足度を高めるか。
これからのマーケティング戦略では非常に重要なポイントです。

本記事を通して改めて自社で行っているポイント制度や施策の見直しするきっかけになれば幸いです。

またポイントに関するご相談等ございましたら、下記よりお気軽にお申し付けください。

以上、ご覧いただきありがとうございました!