会社への満足度に関するアンケート調査(2022年)
こんにちは。ゼネラルパートナーズです。
今回は、「会社への満足度に関するアンケート調査(2022年)」をお届けします。
障害者雇用に取り組む企業にとって、採用した障害者が活躍できる状況を作り、長期的に雇用していくことは大きな課題となっています。そこで、障害者の仕事上の悩みや不安に関する実態を知るため、意識調査を行ないました。※2014年にも同様の調査を実施しました。
対象者: 20~70代の就業経験者
実施方法:インターネット調査
アンケート期間:2022/6/22~2022/6/28(有効回答者数:182名)
【質問1】現職または前職に対する総合的な満足度を教えてください
この8年間で全体的に会社に対して感じる不満が下がっていることは、障害者雇用が一定程度普及し、事業者側でも障害者雇用の経験値が増えてきていることを意味しているかもしれません。
ただし、「満足していない」と回答した方は40.1%、特に「まったく満足していない」と回答した方も13.7%いることから、おおよそ7人に1人は会社に対して強い不満を抱いているようです。
【質問2】現職または前職について、満足している項目を教えてください(複数回答可)
次に会社について満足している点を質問したところ、「勤務地」「休日休暇」「仕事内容」という回答が上位を占めました。8年前調査と、順位は違えど上位3項目については変わらないため、障害求職者の関心の中心軸としてこの3点は採用側としては常に念頭においておきたいところです。(8年前は1位 仕事内容、2位 勤務地、 3位 休日休暇でした)
【質問3】現職または前職について、不満に感じている項目を教えてください(複数回答可)
不満に感じている点に関する質問では、「給与」「障害への配慮」「社風・職場の雰囲気」という回答が上位に入りました。これも満足している点の回答と同じく、8年前の回答上位3項目と変わりませんでした。(8年前は1位 給与、2位 社風・職場の雰囲気、3位 障害への配慮でした)おおよそ2人に1人(47.3%)の割合で「給与」を不満に挙げる結果となりました。
【質問4】もし次に就職または転職をする場合、企業を選ぶうえで重視する項目を教えてください(複数回答可)
就職・転職をするうえで重視する項目については、「仕事内容」「障害への配慮」「勤務地」という回答が上位を占めました。8年前の上位3項目は1位 障害への配慮、2位 給与、3位 仕事内容となっており(勤務地は5位)、重視する項目が8年の間に変化したことは注目に値するところです。
やはり、「働き方改革」や「コロナ禍」によって「リモートワーク」「テレワーク」の普及といった点が、8年前とは違って「勤務地」が重視項目として上位に上がってきた大きく影響していると言えそうです。
今回は会社の満足度に関するアンケート調査をお届けしました。時代を超えても変わらない価値観がある点や、時勢に準じて変わる価値観という点などを踏まえ障害者採用を効果的に進めていただければと思います。
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【属性】
■性別
■年代
■障害種別
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■プロフィール
障がい者総合研究所 所長:戸田 重央
2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと(現atGPジョブトレ大手町聴覚障害コース)※」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。※聴覚障害者専門の就労移行支援事業所「atGPジョブトレ大手町聴覚障害コース」
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