宜しく

これからの名も無き新たな感情が、あらゆる波に乗って貴方の心の強さとなりますように。
そっと祈りを込めて。

2023年になった。
2022年のことをどう綴ろうかと考えているうちに、あれこれと年始の支度を進めていたら時計の針は2023年1月1日0時を差していた。

たぶん旧友と呼べるであろう人物から連絡が来た。初詣に行きたかったらしい。
都合が合わなかったけど、古くから知る人に今の私はどう見えるか気になり、予定を終えた夜に会ってみることにした。

コーヒーを二杯分。
この人にもう恋をすることがないなと思えてよかった。
この人に傷つく私はもう現れないなと確信できてよかった。


最近、リリックの中で“あなた”を理想の自分や内なるもう1人の自分として投影している曲が増えた気がしているのは私だけなのだろうか。
なんだか綺麗な孤独だなと思う。

私は、自分の中の貴方にあらゆる言葉を問いかけて囁いて、一年の終わりに反射する言葉が泥臭く美しくあることを祈るばかりである。

仕事始めで飽きるほど打ち込んだ「宜しく」
“宜しく”はちょうどよいぐあいに・程よく・適当にといった意味があるらしい。

2023年きっと何処でも忙しない貴方へ
宜しく頼むよ

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