【旅】3日目:写真で振り返る人生初海外旅行
はじめに
この記事は、2011年9月に私が初めて行った海外旅行の足跡を写真を頼りに辿るというシリーズの3日目です。
前回の記事はこちら
飛行機に乗って
3日目の写真は雲上から始まります。デンマークから移動するようです。
地上で目にしたのは…青銅色の柱?逆光も影響してよく分かりません。
ここは一体どこなのか…
何かヒントがないかと思い、建物の写真を拡大してみると…
「MINSTRE DE LA JUSTICE」という文字が見えます!調べたところ、フランス語で「法務大臣」を意味する言葉とのこと。
周囲の景観と合わせて考えるとパリは1区のla Place Vendôme(ヴァンドーム広場)を代表する司法省と推察されます。
3日目に降り立った地はフランス、パリでした。
先ほどの柱はヴァンドーム広場で撮影していたとすれば、ナポレオンがオステルリッツの戦い(三帝会戦)で勝利した際にロシア・オーストリア連合軍から奪った1250門の大砲を使って造られた記念柱だったと思われます。
次は何やら詩くらいの長さの文章が刻まれた建物の写真です。読み取れる範囲で書き下してみます。
冒頭の数単語をWeb検索にかけると、これがPaul Valéry(ポール・ヴァレリー)による言葉であり、パリ16区の大型展示場Palais de Chaillot(シャイヨ宮)の碑文となっていることが分かりました。
日本語に訳すと次のようになります。
創造という普遍的な行為が芸術家にとって如何に特別なものなのか、詠っている詩ですね。
これは流石に分かります笑 シャイヨ宮とPlace du Trocadero(トロカデロ広場)を挟んで向き合うエッフェル塔ですね。
小休止
車窓から謎の運搬車両を撮っていました。
「velissime」はフランス語で「非常に迅速に」「大急ぎで」という意味。
調べたところ、社内食堂を持たない企業にサービスを提供する移動式自転車食堂とのことです。残念ながら現在は閉業してしまっているようですね。
鳥がフォークを携えて車輪を漕いでいるポスターが可愛いです。
車で向かった先はアンヴァリッドだったようです。アンヴァリッドは、ルイ14世が軍事病院として設立したものですが、地下にナポレオンの墓が安置されていることでも知られます。
ただ何故か内観写真が残っていませんでした。ひょっとして入っていないのか…?確かに内部の記憶は一切無いのですが…
ロダン美術館
次に写っていたのはなんとロダン美術館でした。アンヴァリッドとロダン美術館は非常に近しい場所にあるみたいです。
以下、私が撮影していたロダンの作品を簡単に振り返っていきます。(内観写真が無かったらどうしようかと思いましたが、杞憂に終わって良かった…)
「接吻」は元々「フランチェスカ・ダ・リミニ」という作品名で、ダンテの神曲に登場するパオロとフランチェスカの悲恋をモチーフとする作品です。
後掲「考える人」と同様、「地獄の門」の一部として作られたものでしたが、紆余曲折を経て独立した作品として発表されました。
こちらはもう説明不要ですね!私です。()
冗談はさておき、「考える人」は「地獄の門」の頂上に置かれ、一部分を成しています。ただ元々は「考える人」という作品名ではなく、「詩人(Le Poète)」という作品名だったらしい…「考える人」の方が印象的ですね。
「絶望」については日本語で解説しているページが見つけられませんでした。かなりマイナーな作品のようです。
「キリストとマグダラ」は、十字架に磔にされて苦しむキリストにしがみつくマグダラのマリアを彫った作品です。全体的な荒々しく削り出された大理石から悲壮が伝わってくるような気がします。
ルネ・アヴィグドールによるロダンの肖像画「ロダンのアトリエで」です。
この絵については、「Rodin portrait」等のキーワードで調べても全くヒットせず、詳細を知るまでに中々時間がかかりました。
作家のルネ・アヴィグドールについては次のフランス版Wikipediaで紹介されています。
女性の肖像画で有名になった後、ロダンの肖像画5作を手掛けたそうです。ロダンの肖像画は全てロダン美術館に収蔵されているとのことで、上の「Rodin dans son atelier」はその中でも最大の作品と思われます。
最後に、大量のロダン美術館美術館シールが貼られた鉄柱の写真を撮ってこの日は締められていました。カラフル丸いシールが暗い鉄柱を背景に映えているような…いないような笑
不思議とこのSONYのCMを連想してしまいました。当時の私はなぜこの写真を撮ったのか…色々と考えさせられます。
3日目終了
以上、3日目の写真集でした。ストックホルムからパリへ移動し、ロダン美術館を鑑賞する一日だったようです。4日目以降も引き続きお付き合いいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
お読みいただきありがとうございます!
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