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弱いからこそ育つ能力

今年から焚き火教室をやっています。フリースタイル焚き火(ブリコラージュ焚き火)。
そこにあるもの、自分の能力を自由に組み合わせて火を起こす。そんな焚き火術の教室です。
主催するわたしたちは安全な場を作り、参加者はその中であれこれ考えて自由に火を起こしていきます。


チカラに頼らない才能

女性と男性、親と子の二組をやってみて気づいたのは、「体力がなくて弱いのは能力だ」ということ。女性や子どものほうが火起こしが上手なのです。
チカラがないからこそ、観察力やじっと待つ忍耐力、相手に合わせるなどが長けているのかなと感じました。

小学5年生の男の子は。

マッチを擦るのも初めて。
お父さんと焚き火をしたことがあるけれど、今回はひとりで火起こしに挑戦!

自分で火をつけるのは初めて。マッチを擦るのも初めてです。
いろんな材料の燃え方の違いがわかったようで、組み合わせや積み上げ方などを工夫していました。火がついたあとも、燃えない理由を考えて、ぎゅうぎゅうに詰まっていた材料に空気が通るように積みかえたり。
じっくり観察して、的確に対処ができてすばらしかったです。

はじめて焚き火する女性。

少ない燃料でつけちゃう。センスがありました。

燃やす材料は少なくても、効率よく火をつけていました。少ない燃料で火をつけるには、熱を一点に集中させないとできません。焚き火に慣れているひとでも、あそこまで効率よくは燃やせないかもしれません。しかも一回の点火(難易度の高い火打石!)でつけていました。

一方、男性は。
たくさんの燃料を使い、ごうごう火が上がっているわりには、薪になかなか火がつきませんでした。

火がつきにくいふたつの理由

なぜ火がつきにくいのか。そこにはふたつの理由があります。

ひとつは、対象をじっくりと観察するのが足りない。例えば、それぞれの燃料の違い。火力は強いがあっというまに消えてしまう、火がつきやすいけど弱い、やや火がつきにくいけれど強いなど、燃やすものによって微妙に差があります。燃料の一長一短を組み合わせられると、火を育てやすいです。
もうひとつは、じっと待てるかどうか。火がつきはじめたところで動かしてしまって、火を消してしまうことが多かったです。つい、動かしたくなるんですよね。

チカラがないからこそ、じっくり観察したり、待ったり、引いたりできるのだと、こちらも学んだ焚き火教室でした。

焚き火はいろんな発見があります。フリースタイル焚き火教室(ブリコラージュ焚き火)は、毎日開催しています。



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